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ゼネコンのランクによる企業の特徴14選|転職を有利する仕事内容の知識

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公開日時 2022.09.06 最終更新日時 2024.02.09

こちらの記事では、ゼネコンのランクによる企業の特徴についてご紹介いたします。

 


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ゼネコンの分類3選


マンションやビルなどの建物を作る総合建設業者がゼネコンです。
ゼネコンは自社で建設の全てを行わず、施工管理をのみの元請け業者という立場です。
ゼネコンのその規模によって、3つに分類されます。
売上高上位の5社は、売上高1兆円を超える規模で「スーパーゼネコン」と呼ばれます。
それに対して、売上高3,000億円を超える規模のゼネコンが大手ゼネコン、さらに売上高1,000億円を超える規模が中堅ゼネコンです。

以下にて詳しく解説していきます。

1:スーパーゼネコン

スーパーゼネコンとは、ゼネコンの中でも規模の大きな会社のことです。
日本では現在、大林組、清水建設、鹿島建設、竹中工務店、大成建設の5社がスーパーゼネコンに分類されています。
いずれもスーパーゼネコンの条件であるとされる「売上1兆円」を超えています。
さらに建築の売上比率が70%を超えているとされています。
日本のみならず海外の施工実績も豊富なのが特徴です。
またいずれも創業100年以上の歴史ある会社です。
一番歴史があるのは竹中工務店で、1610年創業とされています。
これらのスーパーゼネコンの現場監督は、他の会社に比べて給与が高いなど待遇面でも良い傾向にあります。
また派遣社員の受け入れも行っているため、派遣社員としてスーパーゼネコンで仕事をしている方も多いです。

2:大手ゼネコン

スーパーゼネコンに次ぐ規模のゼネコンを大手ゼネコンと呼びます。
年間の売り上げが3,000億円を超える規模で、超高層ビルやマンション、複合商業施設など華々しい施工実績を誇ります。
企業ごとに得意とする構造物に違いがあり、商業施設、学校、老人ホーム、公共施設を得意にしている会社、道路、トンネル、ダムを得意にしている会社があります。
さらに海洋土木を得意としている会社もあります。

3:中堅ゼネコン

中堅ゼネコンは、大手ゼネコンに次ぐ規模のゼネコンで、売上高1,000億円以上3,000億円未満の規模の会社を表します。
スーパーゼネコンや大手ゼネコンはいずれも上場企業ですが、中堅ゼネコンには非上場の会社もあります。
各社様々な実績があり、オフィスビルや駅などの建物、ダムや道路、上下水道などの工事、さらにソーラー発電所や石油貯蔵所などのエネルギー分野なども手掛けています。

サブコンとは?


サブコンは、ゼネコンが「総合建設業者」なのに対して、Subcontractor(サブコンストラクター)、元請けから工事の一部を下請けといった意味合いの言葉です。
実際には、空調工事や電気設備、衛生工事を施工する業者で、ゼネコンからこのような仕事を請け負います。
ゼネコンが外側を施工した建物において、サブコンが建物の中の工事を行い、建物を実際に使えるように施工します。

サブコンの役割

サブコンは元請けから渡される工事として、電気設備工事、空調設備工事、衛生設備工事、消防設備工事を行います。
電気設備工事は、電気供給の申請から分電盤の設置、そして管内の電気配線からコンセントの設置まで、建物で電気が使えるように工事するものです。
空調設備工事は、建物内の湿度や温度をコントロールして快適に過ごせるように、気流を調整し、換気扇などを設置する工事です。
衛生設備工事は、洗面台や大便器、小便器などの衛生器具の設置など、水回りに関する工事です。
また、水回りの小物として鏡や手すりの設置も行います。
消防設備工事は消防法に基づいて、火災警報の設備やスプリンクラーや消火栓などの設置、避難ばしごや救助袋などの避難誘導などの設備を設置する工事です。
これらの工事により、建物が快適に使えるようにするのがサブコンの役割です。

サブコンとゼネコンの関係性

一般的にはゼネコンが建物全体の建築を請け負い、その中でサブコンが電気設備や空調設備の工事を請け負いますが、その契約の方法は3つに分けられます。
ゼネコンが工事一式を受注し、ゼネコンがサブコンに設備工事を発注するのが一式請負という方法です。
それ以外にゼネコンとサブコンが別々に工事を受注する別途工事という方法があります。
さらに別途工事の中には、仮設事務所などはゼネコンが取りまとめるコストオン工事があります。

ゼネコンのランクごとの企業15選


ゼネコンは前述の通り、ビルやマンションなどの建物を建設する会社の中で、完成工事の売上高が高い、総合建設業者です。
売上規模や施工実績、技術力の高さが抜きんでている5社がスーパーゼネコンで、売上高1兆円以上の規模です。
その次に売上高3,000億円規模の大手ゼネコン、売上高1,500億円規模の中堅ゼネコンという分類がありますが、それぞれのゼネコンならではの特徴があります。
ここからはランクごとに、15の企業の例と特徴を紹介します。

スーパーゼネコン

スーパーゼネコンは、ゼネコン売上高上位5社を表し、6位以下に大きく差をつけています。
日本では大林組、清水建設、鹿島建設、竹中工務店、大成建設の5社がスーパーゼネコンに分類されています。
それぞれの会社は施工部門以外に設計、研究、開発、コンサルタントの部門を持ち、さらに子会社も多くあります。
海外の会社では分業制となる設計と施工ですが、日本のスーパーゼネコンは1社で全てを請け負えるという業務の幅広さが特徴です。
各社とも高い技術力を持ち、日本のみならず、海外での施工実績も多くあります。
以下でそれぞれの企業の特徴を紹介します。

1:大成建設

大成建設は1873年に創業しました。
そして1917年に株式会社大倉土木組としてゼネコン会社が設立されました。
本社は東京都新宿区にあり、主な施工物件は明石海峡大橋、東京都庁第一庁舎などです。
スーパーゼネコン5社の中でただ1社、非同族経営となるため、比較的社員の意志が通りやすい社風のようです。
大成建設では新卒採用とキャリア採用を行っていますが、新卒採用のみ障がい者採用枠があります。

2:大林組

大林組は大林芳五郎氏が1892年創業し、1918年に株式会社大林組を創立しました。
売上高20,730億円であり、海外拠点数が21都市、関係会社数が120社あります。
事業内容は国内外の建設工事、不動産事業、地域開発や都市開発などで、主な施工物件は東京スカイツリーや阪神甲子園球場などです。
本社は東京都港区にあります。
大林組の特徴は人権を尊厳しているところで、人材は大林組の重要な資源の1つであるという考え方から、人材育成のための研修制度、体制が整っています。
また1970年代から女性活技術者が活躍できるよう積極的に取り組んでいるため、女性の役職者比率が業界トップの水準です。
2015年には、男女の勤続年数の差が少ないことと、女性管理職比率が約6%であることなどが評価された実績があります。
今後も女性活躍推進法に基づき、女性役職者比率・技術系女性職員比率の引き上げのために、具体的な目標を掲げています。
男性が多いとされる建設業界では、非常に革新的な意識を持って従業員一人ひとりを見守っている企業と言えるでしょう。

3:鹿島建設

鹿島建設は1840年創業、1930年に株式会社鹿島組としてゼネコン企業を設立しました。
営業種目は土木建築や建設工事の請負や委託、海洋開発、宇宙開発、出版など多岐に渡るのも特徴です。
主な施工物件は国立新美術館やフジテレビ本社ビルなどで、本社は東京都港区にあります。
鹿島建設では新卒採用とキャリア採用を行っているだけでなく、国内グループ会社の採用と海外拠点の現地採用もしています。
「100年をつくる会社」と言うキーワードのもと、環境保全と経済活動の両立を目指し、建造物のライフサイクルや技術開発の推進にも取り組んでいます。

4:清水建設

清水建設は1804年に越中富山で大工をしていた清水喜助が創業しました。
清水建設も竹中工務店に次ぐ歴史あるゼネコンです。
ゼネコン設立は1937年に株式会社清水組としてで、本社は東京都中央区にあります。
主な施工物件は横浜スタジアム、福岡空港国内線旅客ターミナルビルなどです。
「10年後を準備する」と言う理念のもと、技術研究に取り組んでおり、免震・耐震を目指した建造物の研究のみならず、水素を利用した電力についての研究や、音声ナビゲーションによるバリアフリー化などに取り組んでいます。

5:竹中工務店

竹中工務店は1610年に竹中藤兵衛正高が創業した、5社あるスーパーゼネコンの中で一番長い歴史を持っているゼネコンです。
創業者である竹中藤兵衛正高は、元は尾張家に奉公していましたが、工匠(寺社仏閣の造営を行う職人)の道へと転身しました。
本社は5社の中で唯一、大阪府大阪市にあります。
400年の歴史を持つ老舗のゼネコンと言えるでしょう。
主な施工物件は東京ミッドタウン、東京タワーなどです。
また、竹中工務店も世界規模で事業を拡大しており、20の国と地域に、200名以上の社員が働いておりグローバル化が進んでいます。
2025年に向けての成長戦略についても公式サイトで公表しており、「社会とお客様にとって最良のパートナー」と言うテーマのもと、環境と人に寄り添う事業を目指しています。

大手ゼネコン

大手ゼネコンとは、売上高3,000億円規模のゼネコンを表します。
スーパーゼネコン同様の有名建築物にも関わりながら、それぞれ会社ごとに得意分野が異なります。
建築であれば、マンション等の住宅のみならず、商業施設や学校、老人ホームなどに携わるケースがあります。
建設業では、鉄道や橋梁、道路やダムなどがあります。
また、海洋土木に強みを持つ会社もあり、建築、土木ともジャンルが幅広いのが特徴です。
大手ゼネコンは会社により、施工部門のみならず、研究開発部門、技術部門、設計部門などを持ち、独自の工法や技術を保有しています。
その結果、高い技術力を保有しているといったことも特徴です。
会社の規模感は似ていても、建築部門での売上比率は各社によって違いがみられます。
また、会社によっては日本国内のみならず、アジア圏など海外での実績をアピールしているところもあります。
ここから具体的な企業を例に挙げ、特徴を説明します。

6:長谷工コーポレーション

長谷工コーポレーションは、1937年兵庫県尼崎市に創業した個人企業、長谷川工務店からスタートしたゼネコンです。
1969に自社マンション第1号「芦屋松浜ハイツ」竣工して以来、マンションに力を入れており、1973年11月には、3万3千戸の建築を手掛けました。
2015年には、ベトナムのハノイにサービスアパートメント「HHCT1」を建設、これが長谷工コーポレーション初のアジア地域第1号プロジェクトとなりました。
長谷工グループの「都市と人間の最適な生活環境を創造し、社会に貢献する」という企業理念を表すシンボルマークは、日本を代表するグラフィックデザイナー・永井一正氏によりデザインされたものです。

7:戸田建設

戸田建設は、初代戸田利兵衛が1881年、30歳の時に東京・赤坂で戸田方として請負業を開始しました。
1908年に戸田組として改組後は、鉄筋コンクリート造りに取り組み、慶應義塾大学創立50周年記念図書館などの名建築を残しています。
2021年に創業140周年を迎えるにあたり、2015年に戸田建設グループグローバルビジョン「””喜び””を実現する企業グループ」発表しています。
また、エコ・ファースト企業として、事業活動に使用する電力の100%再生可能エネルギー化を推進する国際的イニシアチブ「RE100」に2019年に加盟しました。
これは建設業界では初めてのことです。

8:五洋建設

五洋建設は、1896年広島県呉市に創設された水野組を起源としています。
水野組は全国各地の海軍工事を中心に港湾土木工事を手掛け「水の土木の水野組」という評価を高めました。
1967年に社名を五洋建設株式会社と定めた後、1968年には酒井建設工業株式会社を吸収合併することで、陸上土木部門の充実を進めています。
中期ビジョンとして、海と大地の“創造企業”、確かな品質を約束する“こだわり企業”、子供たちに豊かな環境を遺す“未来企業”の3つを掲げています。

9:前田建設工業

1911年に創業、1946年11月に前田建設工業株式会社として設立されました。
スポーツ施設などに主な建築物があり、その一つの福岡ドームは、日本初の、そして日本唯一の開閉屋根を備えるドーム式球場です。
3枚のパネルからなる総重量が約12,000トンの屋根は、そのうちの2枚が約20分で左右に120度旋回移動し、開閉できます。
また、福島県双葉郡楢葉町にあるJ-VILLAGEは、天然芝のサッカーフィールド11面などを持つサッカー専用トレーニング施設ですが、竣工後の管理も前田建設工業が行っています。

10:西松建設

1874年に創業、1937年9月に株式会社西松組を設立し、1948年7月に株式会社西松建設と改称しました。
西松建設は、都市トンネルの建設に使われる複合式シールド工法や分岐シールド工法などの技術、ダム温度管理システム、さらに超遅延コンクリートを用いたアンダーピニング工法など、ダムやトンネル、橋梁等に関する技術を豊富に持っています。
2007年には、東京都北区に文部科学省が発注したナショナルトレーニングセンターの工事を受注、屋根付き走路400m×6レーン等を建築しています。

中堅ゼネコン

中堅ゼネコンは、おおむね売上高が1,000億円超で、スーパーゼネコン、大手ゼネコンに次ぐ規模の会社を表します。
中堅ゼネコンは、会社によりますが施工部門のみでなく、設計部門や技術部門のみならず、研究開発部門も有することで、各社独自の技術や工法を持っていることがあります。
中堅ゼネコンの中には、東京メトロ銀座線渋谷駅線路切り替えプロジェクトに携わった東急建設や、東北新幹線レール交換工事に携わる東鉄工業といった鉄道系ゼネコンがあります。
このように中堅ゼネコンにおいても、大きなプロジェクトに携わっているケースも数多くあります。
以下でこうした中堅ゼネコンの企業の特徴や実績を紹介します。

11:東急建設

1946年3月創業、株式会社の創立は1959年11月の東急建設は、東急グループの一員の中堅ゼネコンです。
渋谷駅周辺の再開発を手掛けており、渋谷ヒカリエを2012年4月に、渋谷ストリームを2018年9月に開業させました。
そして、渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)は2019年11月に開業、東急建設はこのプロフジェクトの施工を担い、渋谷での周辺の安全や歩行者の導線を確保しながら、5年にわたる工事を完成させました。

12:フジタ

1869年初代野村専太郎が新宿にて「野村組」を創業し、京王電気軌道新設敷設工事などを手掛けた歴史をもつ旧大和小田急建設と、1910年に広島市で藤田一郎、定市兄弟が土木・建築請負業を創業し、警視庁の鉄骨工事を担当した歴史を持つ旧フジタが2015年に合併した会社です。
現在、大和ハウスグループの中のグループ企業の一つとして活動しています。
海外事業においては、豊富な実績と大和ハウスグループの総合力を活かし、海外進出企業支援サービス産業を目指しています。
特に中国やメキシコで、日系ゼネコン上位クラスの実績を持っていて、ASEAN諸国やインドへも積極的に事業を展開しています。
海外での気候や土壌によっては、建物の耐久性や安全性が低下する可能性がありますが、フジタは現地に精通したスタッフにより、高信頼性の建物、インフラを実現しています。

13:鴻池組

1871年に鴻池忠治郎、北伝法村(現大阪市此花区伝法)で創業した個人企業が、1918年に株式会社組織に改組したのが鴻池組です。
1898年の淀川の治水工事や1933年の築地市場建設など、戦前から数多くの事業を展開していました。
創業時は建設業と同時に運輸業を営んでいたのが、1945年に軍需会社法により運輸業を独立、建設業専業となりました。
東京の警視庁鮫洲運転免許試験場や、大阪の道頓堀川水辺整備、戎橋架替工事、東名高速道路横浜町田インターチェンジのPCトールゲートの改修も手掛けています。

14:熊谷組

1898年に福井の石工職人だった熊谷三太郎が、宿布発電所の水路建設を請け負ったことで創業した熊谷組は、1937年に三信鉄道(現在のJR飯田線)を全通させ、1938年に株式会社組織となります。
2000年代には、バブル期の巨大な不動産投資により、創業以来の危機を迎えました。
そこで、徹底した経営改革とモバイル通信基地局や風力・太陽光発電など新たな建設分野への取り組み、さらに無人化施工などの新たな技術開発により、2014年には優先株式の消却を完了し復活しました。
2017年11月には住友林業株式会社と業務・資本提携を発表、2018年1月には創業120年を迎えています。
実績としては、東京湾アクアラインの工事があります。全長15kmのうち、熊谷組が外径14.14m、長さ2,800mのシールド工事を担当しました。
また、海外では2004年に当時世界一の超高層ビルであった「TAIPEI 101」を竣工しています。

15:錢高組

錢高組は業祖である錢高林右衛門が棟梁として、1705年に本願寺尾崎別院を落慶しました。
この年を創業年とし、1891年には、尼崎紡績本社工場〈現ユニチカ〉の工場建設、1910年には、大阪堂島米穀取引所を建設しています。
1931年に株式会社銭高組を設立しています。
それ以降も1932年に東京大学、1937年に勝鬨橋を建設、さらに戦後も1948年に軍艦島(三菱電機三菱鉱業端島炭鉱)の入鉱口を施工するなど、活躍を続けています。
近年では、北陸新幹線の動橋川橋りょう他工事や白山北島高架橋、東京都の神田警察署なども手掛けています。

ゼネコンの転職を有利にするため知っておきたい仕事内容5選


ゼネコンでは、建築物を完成させるために幅広い種類の仕事が必要になります。
大きく分けて、「営業」「設計」「施工管理」「研究開発」「事務」といった仕事内容があります。
ここからは、これらの仕事内容について詳しく説明します。
ゼネコンの転職を有利にするために、しっかりと理解しておきましょう。

1:営業

ゼネコンの営業は民間企業のみならず、官公庁といった発注者から仕事を受注し、発注者の要望を聞きながら、ゼネコン内部の各部門と連携、企画書や提案書を作成する仕事です。
契約額が億を超えることもあり、スケールが大きい金額の仕事です。他の業種に比べてゼネコンの営業は、契約単価が高いというのが特徴です。
官公庁での仕事の場合は、入札による受注となるケースが多いのですが、民間企業からの受注の場合は、ゼネコン側からの提案を行っていくケースもあり、企画営業としての仕事が求められることもあります。

2:設計

ゼネコンの仕事の一つである設計は、3つの職種に分けられます。
それは、意匠設計、構造設計、設備設計の3種類です。
設計とは発注者の希望に沿った建物とするために重要な仕事で、利便性やデザイン性を検討しながら、図面や模型などを作成し、具体化していきます。
ゼネコンによっては、自社で設計部門を持っているところと、提携している設計事務所に任せるところがありますので、設計の仕事を志望している人は、ゼネコンの会社の設計部門の有無を調べておく必要があります。

意匠設計

オフィスビルや橋梁などの巨大な建築物、構造物だけではなく、小規模の建物まで、あらゆる建築物、構造物は、意匠設計が必要です。
意匠設計は発注者の希望に沿ったデザイン、機能を持つ建物を実現するため、建物の構造や配管などのレイアウトもすべて掌握して行う必要があります。
そのため、意匠設計は設計全体のまとめ役といったものであり、プレイングマネージャーといった役割も求められます。

設備設計

設備設計は、ゼネコンの設計の仕事の3つの職種のうちの一つで、建築物のインフラに関わるものです。
電気、水道、空調といったものだけでなく、インターネットなどのインフラも含め、配置や配線を設計し、建物を快適に使うことができるように、さらに維持管理もしやすいようにします。
設備設計は空調や水道などの生活にかかわる部分の設計となるため、発注者との打ち合わせの上で、設計を行う必要があります。

構造設計

構造設計は、建築物が地震などで倒壊しないように、構造強度を確保するための設計を行う仕事です。
意匠設計が間取りやデザインを決めている間に、柱の大体の位置や、太さ、構造的に無理がないかをチェックしていきます。
最近では、構造設計や材料の進化により、複雑な形状の建築物も実現できるようになりました。
建築の進化により、構造設計者の仕事も進化していっています。
また、このような建築物を実現するには、意匠設計と構造設計が連携している必要性があります。

3:施工管理

ゼネコンでの施工管理とは、建築物や構造物のプロジェクトの全体を管理する仕事です。
プロジェクトがスムーズに進むように、工事現場の工程管理・品質管理・原価管理・安全管理の4つを行います。
建築の知識や技術が必要とされるばかりでなく、年齢やキャリアが異なる職人たちを管理する仕事のため、リーダーシップやマネージメント能力も要求されます。
何もないところから建築物や構造物を完成させていくというやりがいがあります。

品質管理

建築物や構造物を建設するときには、図面で詳細に部材の種類や資材メーカーなどが規定されています。
その設計図通りに進められているかどうかの管理を行うのが、品質管理の仕事です。
建築物のクオリティーの維持とさらなる向上を狙うのが品質管理であり、施工工程ごとの品質チェックや、検査の実施を行います。
これらの品質を証明するために、写真を含めた書類を作成し、残していきます。

原価管理

原価管理は、名前の通り建築物や構造物の建設にかかるコストを管理する仕事です。
無駄を省くコストダウンの検討などにより、利益の向上につなげることができる、大切な仕事です。
建築や土木などの建設工事では、資材費や人件費のみでなく、什器のレンタル費用なども含め、様々な原価がかかります。
それらの費用をすべて細かい金額まで帳簿につけることで、原価計算を行います。
仮に工期内に工事が完成しても、原価割れであれば、赤字ということになります。
そのようなことにならないように原価の管理を行う大切な仕事です。

安全管理

安全管理は、建築物や土木などの工事の際に、事故が起こらないように管理する業務です。
安全点検の実施の他、手すりの設置、消火設備の設置なども安全に作業が進められるように、環境を整えていきます。
安全の見える化ということで、初めて来た人にもわかりやすいように、現場の配置図を仮囲いに書くなどの工夫を行っている現場もあります。
工事の中には高所作業など危険なものも多く、工事の完成まで事故が起こらないように管理することは、大変重要です。

工程管理

工程管理は、建築物や構造物の工事のスケジュールを管理し、工期を守るようにするために重要な業務です。
工事には様々な工程がありますから、施工計画を立案し、様々な下請け業者などに工事を割り振り、工事の進め方や作業日程を調整していきます。
工程表を作成することで、効率よく作業を進め、工期に遅れることがないようにスケジュールを管理していきます。

4:研究開発

研究開発はゼネコンの中でも、特に専門的な知識と資格が必要な業務です。
コンクリートなどの素材の技術研究や新たな工法の研究を行っています。
これらの業務は、耐震性の向上や施工の合理化につながります。
コストダウンばかりでなく、より高品質の建築物の工事を実現することができます。
さらに工法の研究は、各社の独自の技術につながるため、ゼネコン各社は研究開発に積極的な投資を行っています。

5:事務

ゼネコンの事務としては、現場事務の仕事があります。
工事現場では、資材費のみならず人件費など、様々な費用が発生します。
その費用を関するのが現場事務です。経理業務だけでなく、人事、総務といった幅広い事務仕事を担当します。
また、調達業務も建設につながる資材を買い付けるという、ゼネコンにとって大切な事務仕事です。
資材の原価や品質は建築物や構造物のコストや品質につながるためです。

ゼネコンの役割を理解して有利な転職をしよう


ゼネコンは総合建設業者を指しますが、全ての工程を自社で行うわけではなく、実際に工程を担当する下請け業者に指示を出し、管理する業務を行います。
設計、施工、研究を自社内で行っていることが特徴です。
また、その業務内容には営業、設計などの多岐にわたる業務があります。
さらに、ゼネコン各社にもそれぞれの特徴がありますから、転職には自分に合った社風の会社を探すことが重要です。
ゼネコンの役割をしっかりと理解して、有利に転職を進めましょう。

 


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ゼネコンの分類3選とは?

ゼネコンのその規模によって、3つに分類されます。
売上高上位の5社は、売上高1兆円を超える規模で「スーパーゼネコン」と呼ばれます。
それに対して、売上高3,000億円を超える規模のゼネコンが大手ゼネコン、さらに売上高1,000億円を超える規模が中堅ゼネコンです。

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