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二級ボイラー技士とは?仕事内容や取得するメリットと取得方法

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公開日時 2022.07.25 最終更新日時 2022.07.25

二級ボイラー技士とは?

ボイラーは、空調や温水の供給などで欠かせない設備です。
多くの施設で使用されていますが、高温になるため、正しく使わないと重大な事故につながってしまいます。
そのため、ほぼすべてのボイラーを取り扱う際には「ボイラー技士免許」が必要となるのです。
ボイラー技士の資格は、特級・一級・二級に分類されます。
二級ボイラー技士とは、ボイラー技士資格の中でも一番難易度が低く、誰でも受験することが可能です。
本記事では、施工管理技術者も知っておくと便利な二級ボイラー技士の仕事内容、資格を取得するメリット、取得方法などを紹介します。

出典:二級ボイラー技士|公益財団法人 安全衛生技術試験協会
参照:https://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai122.htm

二級ボイラー技士の将来性

ボイラー設備は、学校や病院の他、オフィスや商業施設などにも設置されています。
そのためボイラー技士は、常に一定の需要が安定的に存在する資格です。
近年は、有資格者でなくても扱えるボイラー設備が増えています。
しかしそれでも、ボイラーを取り扱う作業には有資格者を配置したいと希望する会社は少なくありません。
万が一トラブルが発生したときでも、即座に対応できる知識や技術を有している人材が普段から管理している方が安心です。
ただし、一定の求人があるとはいえ、その数には地域差があります。
有資格者が必要なボイラーを有するオフィスや商業施設が多い地域であれば、ボイラー技士の需要はより高いといえるでしょう。

二級ボイラー技士の年収

ボイラー技士の年収は、就職先に左右されます。
一般的な企業であれば、有資格者も普通のサラリーマンの平均年収300万円~400万円と同程度の年収です。
一方で大企業に勤めていたり、管理職に就いたりしていれば、年収600万円台となる可能性もあります。
ボイラー技士資格で年収をアップしたい場合には、条件の良い求人や就職先を探すことが重要です。
また、給料のうち基本給や能力給は、経験やスキル、評価などで決定します。
現場で経験を積みながら、上位資格である一級・特級ボイラー技士にチャレンジすることで、年収アップにつながるケースもあるでしょう。
ボイラー技士だけでなく、関連するその他の資格を取得することでも、年収アップに有利に働くことが考えられます。

二級ボイラー技士と上級資格の違い

ボイラーの取扱場所はボイラー取扱作業主任者の選任が義務付けられ、級の違いで扱うボイラーの規模が異なります。
二級ボイラー技士は伝熱面積25m²未満の小規模ボイラーを使用した給湯機器や冷暖房機器が対象です。
一級ボイラー技士は小規模ボイラーに加えて伝熱面積が500m²未満の中規模ボイラーの取り扱いができます。
特級ボイラー技士は伝熱面積が500m²以上の大規模ボイラーを使用する工場やプラント建設会社に就職できます。

二級ボイラー技士の仕事内容3つ

二級ボイラー技士はボイラーのある場所であれば需要があるため、幅広い業界で働けます。
ここでは働く場所別の主な仕事内容を紹介します。

1:建設会社

ボイラーを使用する施設を建設する際に、ボイラー技士に立ち会ってもらうこともあります。
現場に立ち会い、設置場所に関するアドバイスなどを行います。
ボイラーを設置する建物は多いため、ボイラー技士を必要としている建設会社は多いといえるでしょう。

2:ビル管理会社や工場

ビル管理会社や工場では、温水供給や空調管理にボイラーを使用します。
ビル管理会社や工場での二級ボイラー技士の主な仕事内容は、ボイラー設備の保守点検と不具合の確認および修繕と報告、故障した場合の業者の手配などです。
保守管理業務は実際の業務を行うだけでなく、報告書や日報などの書類作成も行います。
ビル管理会社でもオフィスビルや商業施設の管理を行うので、ボイラー技士の資格保有者を募集することもよくあります。

3:ホテルや病院

ホテルや病院は建物の構造など似ていて、温水供給や空調管理にボイラーを多く使用しています。
大型ボイラーを使用しているので、二級ボイラー技士では対応できない場合もありますが、ボイラー取扱作業主任者のもとで保守点検や管理業務が可能です。
どちらの業界も休業日がなく24時間対応が求められる職場のため、多くの資格保有者が必要とされ、二級ボイラー技士も上級資格者と共に活動できます。

二級ボイラー技士の資格を取得するメリット7つ

では二級ボイラー技士の資格があれば、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは具体的なメリットについて紹介します。

1:上級資格の取得が可能になる

ボイラー技士の資格は二級、一級、特級とありますが、一級の受験には二級ボイラー技士の資格保有が前提条件です。
同様に特級ボイラー技士取得には一級が前提ですので、上級資格取得を目指すためには二級ボイラー技士取得が必須です。
保有資格によって取り扱えるボイラーの規模が変わります。
上級資格を保有すると活躍できる場所が広げられ、資格手当など収入アップができる場合もあります。
そのためにも、二級ボイラー技士を目指します。

2:幅広い業界で需要がある

ボイラーはさまざまな場所に設置されています。
そのためボイラー技士を必要としている会社は多くあります。
また大型のボイラーではなく、簡易・小型のボイラーを設置している場所でも、ボイラーの専門知識を持っていることはプラスになるでしょう。
業界未経験者でも、二級ボイラー技士の資格があれば転職に有利になることが期待できます。

3:収入アップにつながる

資格手当がある会社も多いため、収入アップにつながります。
また二級ボイラー技士の資格があれば、一級・特級とさらに上位の資格に挑戦できます。
一級・特級はさらに専門性を追求した資格のため、さらに需要が高い資格です。
上位の資格があればさらに手当が増える可能性もあるため、収入アップ、キャリアアップを狙っている方は挑戦しがいがあるといえるでしょう。

4:転職が有利になる

ボイラーはさまざまな場所に設置されているため、需要の多い資格です。
最近は、資格を必要としない簡易ボイラーも増えています。
しかし、ボイラーを取り扱うのであれば、全く知識がない人よりも、ボイラーに関する基礎知識を有している人の方が適任でしょう。
また、何らかのトラブルが発生した場合には、有資格者が職場にいた方が安心です。
ボイラー技士資格を所持しているということは、ボイラーの仕組みを理解していると証明する手段になります。
もちろん、法的にボイラー技士を選任しなければならない職場においては、ボイラー技士は常にニーズのある資格です。
そのため、ボイラー技士の資格所持者は、転職に有利と認識されています。

5:職場によっては資格手当が付く

ボイラー技士資格が必要とされる職場では、資格手当が付くケースがあります。
これは、従業員の資格取得やスキルアップを会社が奨励するためのものです。
資格手当のない会社もありますが、ビルメンテナンス業など、ボイラー技士資格が必要な職場では資格手当を上乗せしているケースが多く見られます。
資格を所持している人が資格手当のある会社へ転職すれば、最初から資格手当がプラスされた状態で給料を受け取ることが可能です。
資格手当の金額は企業によって違いますが、大企業になるほど金額がアップすると言われています。
また上位資格であるほど手当が大きくなるのが一般的です。
経験を積みながら上位資格にチャレンジすることで、資格手当のアップも期待できるでしょう。

6:短期の勉強で取得できる

二級ボイラー技士は、短期の勉強でも取得できる資格です。
ボイラーの知識が全くない状態から勉強を始めても、それほど時間をかけずに合格レベルに達することが可能な試験と言えます。
市販の参考書や過去問題集を使えば、あまりコストをかけず、独学による合格を狙えるでしょう。
また、後述する実技講習や受験準備講習を受講するのも1つの手です。
ある程度知識を有した状態で勉強に取りかかることで、勉強時間も短く済むメリットがあります。
その他、動画教材を使用したり、専門学校に通ったりする勉強方法を選択する人もいるでしょう。
自分に合った勉強法を取り入れて最短で合格することが、結果的には勉強にかける時間を短くすることにつながります。

7:試験難易度が低い

ボイラー技士試験の中でも基礎的な知識を問われる二級の試験は、それほど難しくないと言われています。
合格率は例年55~60%程度で、約2人に1人が合格している状況です。
ボイラーの知識が全くない状態からでも、きちんと勉強することで、独学でも合格できる試験と言えるでしょう。
また、二級ボイラーの試験は、地域によっては毎月実施されています。
万が一不合格となっても、勉強内容を覚えているうちに再チャレンジできる点がメリットです。

出典:統計|公益財団法人 安全衛生技術試験協会
参照:https://exam.or.jp/exmn/H_gokakuritsu.htm

二級ボイラー技士の取得方法

二級ボイラー技士の取得方法

二級ボイラー技士の資格を取得するには、試験に合格する必要があります。
ここでは二級ボイラー技士試験の受験方法、合格率、勉強のポイントなどを紹介します。

出典:二級ボイラー技士|公益財団法人 安全衛生技術試験協会
参照:https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku122.htm

受験資格

二級ボイラー技士免許試験には受験資格はありません。
本人確認証明書さえあれば誰でも受験可能です。
ただし免許を受けるには、試験に合格するだけでなく以下のいずれかの条件に該当する必要があります。

・以下のいずれかに該当し、ニ級ボイラー技士免許試験に合格したもの

1.大学、高等専門学校、高等学校においてボイラーに関する学科を修めており、3ヶ月以上の実地修習を経ている
2.6ヶ月以上ボイラーの取扱いの実地修習を経た者
3.都道府県労働局長や登録教習機関が行ったボイラー取扱技能講習を修了しており、4ヶ月以上小規模ボイラーを取り扱った経験がある
4.登録ボイラー実技講習機関が行うボイラー実技講習を修了している
5.熱管理士免状(エネルギー管理士(熱)免状も該当)を有する者で、1年以上の実地修習を経ている
6.海技士(機関3級以上)免許を受けている
7.海技士(機関4・5級)の免許を有する者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱い経験がある
8.ボイラー・タービン主任技術者(1種,2種)免状を有する者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱い経験者
9.保安技術職員国家試験規則による汽かん係員試験に合格し、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーを取り扱った経験がある
10.鉱山において、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーを取り扱った経験がある
(但しゲージ圧力が0.4MPa以上の蒸気ボイラー又はゲージ圧力0.4MPa以上の温水ボイラーに限る。)

・職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)第27条第1項の準則訓練である普通職業訓練のうち、職業能力開発促進法施行規則(昭和44年労働省令第24号)別表のボイラー運転科の訓練(通信の方法によって行うものを除く。)を修了している

・厚生労働大臣が定める者

合格後に免許申請を行う

試験合格者には「免許試験合格通知書」を受け取ったら、都道府県労働局や各労働基準監督署などで配布している免許申請書で申請を行いましょう。
この手続きをしないと免許が発行されません。
また二級ボイラー技士は免許申請をする際に、実務経験などを証明する書類の添付が必要です。

二級ボイラー技士の資格取得に向けた準備3つ

二級ボイラー技士取得に向けて、試験合格のための準備をします。
試験の難易度などを把握して、試験の概要を確認することも重要です。
また、二級ボイラー技士の受験は特に前提条件がありません。
しかし、未経験者が受験するにはハードルが高いため、実技講習の受講をおすすめします。
また、独学で不安を感じる場合は、受験準備講習を利用してみるのもよいでしょう。
二級ボイラー技士取得に向けた準備を紹介します。

1:合格率を把握しておく

二級ボイラー技士試験合格のためには、難易度や合格率の把握は大切です。
例年55%~60%が合格していますので、それほど難易度は高くありません。
特に受験者に対する合格者数の変動がなく、過去問などで対応できる試験です。
出題方式は選択式が採用されているため、事前の学習をしっかりすれば実力がそのまま反映されます。
実務経験を重ねながら、基本的な二級の知識習得と過去問の併用で試験対策を行います。

2:ボイラー実技講習を受ける

二級ボイラー試験の免許を発行するには、実務経験が欠かせません。
つまり二級ボイラー技士免許試験の筆記試験に合格しても、ボイラーに関する実務経験がなければ免許が発行されないのです。
この解決方法の1つとして「ボイラー実技講習」を受ける方法があるとされています。
ボイラー実技講習を受講・修了することで、免許交付の条件を満たすことが可能です。
受験前に受講しても、免許試験合格後に受講しても有効とされています。

ボイラー実技講習の内容

ボイラー実技講習は学科2日、実習1日の計3日間にわたって行われる講習です。
この講習は3日間すべての講習に出席しなくてはいけないので注意しましょう。

・学科

1.燃焼
2.付属設備および付属品の取扱い
3.水処理および吹出し
4.点検および異常時の処置

・実習
実習用のボイラーを実際に使用し、学科で習った1~4についての講習が行われます。

ボイラー取扱い技能講習との違い

ボイラー実技講習と似た講習として「ボイラー取扱い技能講習」があります。
ボイラー取扱い技能講習は、講習を修了すれば「小規模ボイラー」に限って取扱いが可能です。
つまりこの講習を修了しただけでは、二級ボイラー技士の免許は発行されません。
二級ボイラー技士免許試験合格者がボイラー取扱技能講習修了後に、4ヶ月以上小規模ボイラーの取扱い業務の経験を積み、経験証明書を提出することで、二級ボイラー技士免許証が交付されます。
こちらは講習修了後に実務経験が必要となるので、小規模ボイラーを取り扱える環境にいる人におすすめといえます。
また1日の座学のみで終わるので、ボイラー実技講習のように3日間の日程を取れない方にも向いているでしょう。

3:受験準備講習を受ける

二級ボイラー技士免許試験は独学でも勉強できますが、「受験準備講習」を受けるのもおすすめです。
この講習は、必須ではありませんが、受講者全員が合格することを目標に開催されているため「どこから勉強を始めたらいいのか分からない」という方に向いているでしょう。
「受験準備講習」は「一般社団法人 日本ボイラー協会 都道府県支部」で開催されています。

受験準備講習の内容

講習は連続した2日間で4科目を勉強するとされています。

1.ボイラーの構造に関する知識
2.ボイラーの取扱いに関する知識
3.燃料および燃焼に関する知識
4.関係法令

受講して合格できなかった場合、受講後1年間は無料で再受講できるとされています。

二級ボイラー技士の資格取得を目指そう

二級ボイラー技士の資格はボイラーに関する専門知識と技術があることを証明できる資格です。
この資格があれば、建設会社、ビル管理会社、病院、ホテルなど幅広い会社での活躍が期待できます。
また収入アップや、就職や転職で有利になるなどさまざまなメリットが期待できるでしょう。
さらに一級など上の資格を目指すには二級の資格が必要です。
そのためまずは二級から受験してステップアップを目指す人も多くいます。
ボイラーを取り扱う業務に興味のある方、幅広い業界で活躍できる資格を取得したい方は、二級ボイラー技士資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
また二級ボイラー技士などの資格が必要とされる資格や建設業界に転職を考えている方は、経験者募集の求人を多数掲載している「俺の夢」をぜひご覧ください。

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