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有機溶剤作業主任者とは?働く5つのメリットや資格が生かせる場所を解説

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公開日時 2022.08.18 最終更新日時 2023.10.27

有機溶剤とは?

有機溶剤とは、有機物を含む常温の溶剤(何かを溶かす用の液体)です。
有機物は炭素・酸素・水素が中心の化合物で、この成分を含む常温の液体を有機溶剤と呼びます。蒸気化した時は空気より重く、多くに引火性や特有のにおいがあります。

有機溶剤には、工業用だけでも約500種類以上の分類があります。化学構造では、炭素水素類・アルコール類・ケトン類・エステル類・エーテル類に分けられます。

有機溶剤作業主任者とは

有機溶剤作業主任者とは、有機溶剤を使った作業を管理・監督する際に必要な資格です。
有機溶剤は、揮発性が高いものが多く、蒸気となり労働者の呼吸から体内に呼吸されやすい特徴があります。

さらに油脂に溶ける性質を持っているため、皮膚から吸収される危険性もあります。
また引火性のある有機溶剤も多く、正しく取り扱わないと、火災や爆発の危険性もあるのです。

そのため労働者に危険が及ばないように、有機溶剤作業主任者が指揮・管理・監督を行う必要があります。
作業主任者の選任は労働安全衛生法などによって、義務付けられています。

危険物取扱者との違いについて

危険物取扱者とは、危険物の取扱・定期点検・保安監督が行える資格です。危険物を扱う工場・ガソリンスタンド・石油貯蔵タンク・タンクローリーなど施設や、一定量以上の危険物を貯蔵する場所で必要になる存在です。

この資格を保有する物が立ち会えば、保有していない者も危険物の取扱と定期点検を行えます。ただし、ガソリンや灯油など特定の危険物に関しては、危険物取扱者の資格を持つ者しか行えません。資格取得は、都道府県知事が認めた講習の受講が必要です。

有機溶剤にはガソリンなども含まれるため、有機溶剤取扱者と危険物取扱者の違いで困惑することもあるでしょう。違うところは、扱える範囲です。有機溶剤作業主任者は溶剤に限定した安全管理、危険物取扱者は溶剤以外も含めた危険物を担当します。

有機溶剤作業主任者として働く7つのメリット

有機溶剤作業主任者として働くことには、仕事や給与に関してメリットがあります。この資格を持つ人は現場の指揮・保護具の監視・タンク内作業の管理・装置の点検作業が行えるため、自身の実績につなげることができます。

また、このような資格保有者でないとできない仕事を担うことで、給与面も優遇されることがあります。さらに、資格の保有により求人の幅も広がります。求人の中には未経験でも可能とする企業も多いため、総じて職に生かせる資格と言えます。

有機溶剤作業主任者として働くメリット1:現場の指揮

有機溶剤作業主任者として働くメリット1つ目は、現場の指揮が行えることです。

有機溶剤作業主任者の資格を持つ人は、主任者として有機溶剤を扱う職場および現場で指揮や監督を行うことができます。現場の指揮や監督といった責任者の経験は、職歴上の実績やスキルアップにつながります。

現場の指揮や監督を任された時には、責任者として従業員や周辺環境に関わる安全管理を行います。行動や日時スケジュールなどの面で、どのように作業すべきかを実際に動く作業者に伝えます。

また、作業に使う有機溶剤の種類ごとにある考慮すべき汚染要素や吸入による健康被害を踏まえながら、作業方法を決める役割も担います。

職歴における実績や仕事としてのスキルアップを希望する場合は、有機溶剤作業主任者の資格を持つ人が現場の指揮や監督を任される可能性が高い企業を選びましょう。

有機溶剤作業主任者として働くメリット2:保護具の使用状況の監視

有機溶剤作業主任者として働くメリット2つ目は、保護具の使用状況を監視できることです。

有機溶剤作業主任者が担う仕事の1つに保護具の使用状況チェックがあり、有機溶剤を使用する上での安全管理に直接携わることができます。

保護具は、有害物質の取り扱い時に健康や安全を守る目的で着用する道具です。有害物質に限らず、何かしらの要因で保護具を要すると判断される危険な場所で作業を行う時にも着用します。

種類はさまざまで、ガスマスクなど呼吸用保護具や、身体への付着を防ぐ手袋やゴーグルまたは長靴といった防護衣類タイプなどがあります。

有機溶剤を取り扱う時には、防護衣類と呼吸用保護具の両方が必要になります。作業時に身体に触れると皮膚が異常を起すことや、皮膚から成分が吸収されて健康被害を引き起こすこともあるため、全身や一部を保護する保護具は欠かせません。

有機溶剤作業主任者として働くメリット3:タンク内作業の確認

有機溶剤作業主任者として働くメリット3つ目は、タンク内作業の確認です。有機溶剤作業主任者の資格を持つ人は、タンク内作業で有機溶剤中毒防止措置が講じられているかをチェックする作業も担います。

タンクに入っている有機溶剤の種類にもよりますが、タンクという極めて密室性の高い場所では成分の影響を受けやすくなります。そのため、保護具や作業時間などの管理と計画が必要です。

保護具管理や作業計画には専門的な知識と資格が必要なので、タンク内作業に有機溶剤作業主任者の資格が活かせます。

有機溶剤作業主任者として働くメリット4:装置の点検作業

有機溶剤作業主任者として働くメリット4つ目は、装置の点検作業が行えることです。

ここで言う装置というのは、局所排気装置・プッシュプル型換気装置・全体換気装置の3点です。有機溶剤作業主任者を持つ人は、有機溶剤を取り扱う上での安全を守るために、排気・換気の装置に対する点検作業も担います。

有機溶剤を使用する場所における局所排気装置・プッシュプル型換気装置・全体換気装置は、気体となった有機溶剤の成分を一定の場所にとどめないように設置されます。

有機溶剤が気化した成分が室内の一定の箇所にとどまると濃度が高くなり、人体に健康被害をもたらす可能性が高くなります。そのため、有機溶剤の種類によっては上記のような装置が必要になるのです。

有機溶剤作業主任者は、装置の故障や不具合で適切に換気・廃棄されないことによる安全への支障リスクを低減するために、定期的に装置の点検を行います。

有機溶剤作業主任者として働くメリット5:経験なしでも仕事可能

有機溶剤作業主任者として働くメリット5つ目は、経験なしでも仕事が行えることです。

有機溶剤作業主任者の資格は、この資格を要する業界の就職における必須条件ではありません。つまり、有機溶剤作業主任者としての資格・経験があってもなくても、就職や就労そのものは可能ということです。

資格はあるけど経験がまだない、という場合も同様です。特に自動車整備工場や化学工場では、未経験者でも就職や転職が行える可能性が十分にあります。

求人でも経験不問で募集を出している企業も多いので、意思・意欲をしっかりアピールできれば、未経験の状態でも就職することができるでしょう。

有機溶剤作業主任者として働くメリット6:求人の幅が広がる

有機溶剤作業主任者として働くメリット6つ目は、求人の幅が広がることです。

有機溶剤を扱う業界の中では、未経験・無資格でも良いとする求人が複数あります。しかし、有機溶剤作業主任者の資格を持っている場合の方が、未経験でも選べる求人の幅が広がります。

資格があることで、種類・性質・安全管理など有機溶剤に関する専門的な知識があることをアピールできます。

薬品・化学繊維製造・クリーニングなども含め、有機溶剤を扱う職場の全てを求人対象にできるため、アピール力の高さと相まって自分に合う職場を見つけられる可能性も高まります。

有機溶剤作業主任者として働くメリット7:給与面で優遇される

有機溶剤作業主任者として働くメリット7つ目は、給与面で優遇されることです。現場の指揮や監督を担う責任者の役割を任されることがあるため、その場合には他の役割で働いた時よりも給与が高くなります。

企業ではその責任が大きい立場ほど給与が高くなる傾向があるため、現場の安全を守るために管理と指揮などを行う場合には、相応の給与が発生します。

もちろん、アクシデントが起きた時にのしかかる責任という名の負荷も大きくなりますが、知識と経験を活用して不備のない管理ができていれば基本的には問題ありません。

有機溶剤作業主任者として働くデメリット

有機溶剤作業主任者として働くことには、それなりのデメリットもあります。まず、危険を伴うことです。有機溶剤の中には成分的に人体への健康被害が出るものがあるため、管理などの面で不備が起きるとすぐ何かが起きてしまう可能性があります。

また、有機溶剤でもこの資格だけでは取り扱えないものもあります。たとえば、危険物に該当する有機溶剤です。ガソリンなどは有機溶剤でありながら危険物でもあるため、有機溶剤作業主任者に加えて危険物取扱者の資格も必要になります。

危険を伴う

有機溶剤に該当する溶剤の中には、人体に有害な影響を与えるリスクを持つものもあります。
リスクを持つ溶剤は数多く、さらに種類によって性質や人体に与える影響などにも違いが見られることがあります。

有害物質の発生が危険となる状況も異なり、ものを溶かす時に危険度が高まるものもあれば、使用していない状態でも気体化によるリスクが伴うタイプもあります。有機溶剤作業主任者は作業中も管理中も、全般的に危険が出ないよう管理の目を光らせる必要があるのです。

他の資格を必要な場合が多い

ガソリンでは危険物取扱者も必要になるように、有機溶剤作業主任者の資格だけでは扱えない有機溶剤および現場も存在します。一般的に有機溶剤作業主任者と共に必要になることが多い資格は、危険物取扱者・高圧ガス製造保安責任者・塗装技能士・自動車整備士です。

危険物取扱者は危険物に指定されたものを取り扱える資格で、危険物ごとに8つの種類があります。

高圧ガス製造保安責任者は高圧ガスを取り扱う現場(化学薬品工場や高圧ガス製造事業所など)で必要になる資格で、扱うものやその難度によって9種類に細分されます。

塗装技能士は塗装工の就職や就労に際してアピール素材になる資格で、1級と2級が存在します。自動車整備士は自動車メンテナンスを行うための資格で、難度ごとに1級・2級・3級とあります。

有機溶剤作業主任者の資格取得方法4つ

有機溶剤作業主任者の資格取得方法4つ

有機溶剤作業主任者の資格は、都道府県労働基準協会が行う有機溶剤作業主任者技能講習で取得することができます。講習には受講条件がありますので、まず自分が条件に該当するかどうかを確認しましょう。

該当するのであれば、受講料など必要な内容を確認し、講習内容もチェックしてスケジュールの調整や事前勉強をしましょう。それでは以下に、受講のタイミングや難易度も含めて、資格取得方法についてご紹介します。

有機溶剤作業主任者の資格取得方法1:資格取得のタイミング

有機溶剤作業主任者の資格取得方法1つ目は、資格取得のタイミングです。

有機溶剤作業主任者の資格取得に向けた講習は、月1回となっています。都市で異なる場合もありますので、最寄りの都道府県労働基準協会などに問い合わせましょう。また、その公式サイトで講習が行われる日時を確認しましょう。

タイミングに関しては、就職や転職を考えている時が取得タイミングになることが多いでしょう。

有機溶剤作業主任者の資格がなくても求人的には就職が期待できる企業も多いので、就職してから取得を目指す方もいます。つまり、資格取得におけるタイミングは、自身の状況に合わせて決めることも可能ということです。

有機溶剤作業主任者の資格取得方法2:有機溶剤作業主任者技能講習の内容

有機溶剤作業主任者の資格取得方法2つ目は、有機溶剤作業主任者技能講習の内容についてです。

有機溶剤作業主任者の技能講習で出題される内容は、有機溶剤の健康被害・その防止方法・保護具に関する知識・作業環境の改善方法・関連した法律などです。

全ての講習が終わるまでの所要時間は、約13時間となっています。2日間の講習を受けて、最終日に筆記試験のみの修了試験が行われます。この修了試験に合格すれば、晴れて有機溶剤作業主任者の資格を取得できます。

有機溶剤作業主任者の資格取得方法3:受講条件と受講料

有機溶剤作業主任者の資格取得方法3つ目は、受講条件と受講料です。受講条件は18歳以上のみで、この条件を満たしているものであればだれでも受講することができます。つまり、実務経験や何かしらの資格がなくても受講することはできます。

受講料は、約1万円です。さらにプラスで、教材費がかかる場合もあります。また、受講料は講習を行う機関で異なることもあるため、事前に確認しておきましょう。

有機溶剤作業主任者の資格取得方法4:難易度

有機溶剤作業主任者の資格取得方法4つ目は、難易度です。合格基準は、各科目の得点率40%以上、全科目合計得点が全体60%以上となっています。合格率に関しては約90%超えと言われているため、難易度はそこまで高くない資格です。

講習でしっかり学ぶことができれば、合格できる可能性はかなり高いでしょう。もし、2日間の講習で学びきれる自信がない時には、予習をおすすめします。また、専門学校なら実習も兼ねて勉強することができるため、場合によっては通学も検討してみましょう。

有機溶剤作業主任者の資格が生かせる場所

有機溶剤作業主任者は、有機溶剤を使用する現場での設置が義務付けられています。
有機溶剤を使用する現場は多岐にわたるため、活躍できる場もそれだけ幅広いといえます。

建設業や塗装業はもちろん、有機溶剤の製造所や医薬品などの製造工場など活躍が期待できるでしょう。
多くの業界で必要とされるので、需要が安定している資格といえます。
また会社によって資格手当が支払われるため、給与アップも期待できます。

有機溶剤を使用する作業を監督する際に必要な資格

有機溶剤作業主任者は、有機溶剤を使った作業をする際、労働者に危険が及ばないように指揮・監督をする資格です。
有機溶剤を扱う現場では選任が義務付けられているので、幅広い現場での活躍が期待できます。
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