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基礎工事には欠かせない遣り方の手順や道具を紹介!

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公開日時 2022.09.21 最終更新日時 2024.01.24

こちらの記事では、遣り方の手順や道具についてご紹介いたします。

 


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遣り方(やりかた)とは、基礎工事に先立って中心線や水平線を設定するために作られる仮設物のことを指します。
通常、必要な場所に杭などを打って設置します。
遣り方を用いる作業を「遣り方を出す」といわれます。
ここでは施工管理技術者も知っておくと便利な「遣り方」に使われる道具や手順について紹介します。

遣り方とは

遣り方とは、基礎工事に先立って柱や壁などに中心線や水平線を設定するための工程です。
必要な場所に杭などを打って作る仮設物のことです。
建築物の高さ・水平・位置の基準を出すために重要とされています。
「丁張り」と呼ばれることもあります。
建物の外壁線より数十センチ離した場所に杭を打ち、貫板と呼ばれる木の板を、建物を囲うように設置します。
そして隣地境界線から測定した建物の外壁線を記します。
基礎コンクリートなど、もう動かないものに基準墨を移した後は必要ないため、撤去されます。

遣り方で使われる道具

遣り方ではさまざまな道具が使われます。
ここでは遣り方の作業で使われる道具について紹介します。

・トランシット

直線や角度を測る機械です。
水平角や鉛直角を測定することができます。
近年は、コンピューター内臓型が主流となっています。
またレーザー光線を出して測定できるレーザートランシットなどもあります。

・レベル

水平測量に使用される測量機器です。
水平基準を出す墨出しは「レベル出し」と呼ばれます。
レーザー光線を出して水平を測る「レーザーレベル」や「オートレベル」などもあります。

・大曲(おおがね)

現場で製作された直角三角定規です。
各辺が3:4:5になるように作られています。
そのため三四五と呼ばれることもあります。

・ばか定規

水杭に基準高さを移す際に用いられる定規です。
下端を水貫上端の基準高さに合わせて、中央部に基準線の位置を記します。
そして各水杭に基準高さを移し取ります。

・下げ振り

糸の先端に円錐形のおもりがついた道具です。
鉛直方向がまっすぐになっているかを確認するために使用されます。
測量機器の据付け位置を定めたり、柱が垂直に立っているかを確認する際に使われます。

遣り方の手順


ここでは遣り方の手順の一例を紹介します。

1.境界線を分かりやすくする

境界杭と境界杭を糸などで結び、境界線を分かりやすいようにします。
地面の境界プレートは、糸が地面に引っかからないように、小さい遣り方を使って持ち上げましょう。
そして敷地の境界間の距離を確認します。
図面と違う場合は、作業を中止してなぜ違うのかを確認しましょう。

2.建物の位置を確定する

地縄を張って、建物の位置を確定させます。
地縄を張る場合には、3ヵ所の離れ寸法を確定させましょう。
地縄を張ると基礎の形が分かり、建物の角となる部分が分かります。
そして地縄と平行になるように四隅に杭を打ちましょう。
杭は糸で通りを確認しながら打ちます。
そしてその外面に糸を張りましょう。
遣り方は、地縄より一回り大きく掛けます。

3.薄板を張る高さの基準を決める

木杭などを打ち込み、高さの基準を決めます。
薄板の高さを設定し、水平に留めます。
この作業は基礎を施工するために行われるので、薄板は基礎より少し高めに設置されることが多いです。
ベンチマークの高さはレーザーレベルなどを据えて測ります。
斜めに筋交いをし、水平や垂直の基準が動かないようにします。
薄板はビスや釘で動かないように固定しましょう。

4.墨出しを行い水糸を張る

遣り方に墨を出します。
この作業は墨出しや墨付けと呼ばれます。
まず遣り方の平行面を境界線上まで伸ばしましょう。
伸ばすことで、やり方天端に境界線に印をすることが可能です。
水平器や下げ振りなどを使い、垂直に上げます。
建物の中心線などを測定し、基礎の大きさを記載します。
距離はスケールなどで測定しましょう。
そして印をつけた場所の対面同士に水糸を張ります。
この時に縦横のラインが直角に交わるようにしましょう。

5.矩出しを行う

建物外周に張った水糸の交点の対角を測り、直角を出すことを「矩出し」といいます。
対角の長さが同じだと、直角ということになります。
もし直角になっていない場合は、縦墨位置を微調整しましょう。

6.高さの確認を行う

水糸の位置や高さが施工の基準となるので、最後にしっかり確認を行いましょう。
図面を見て、ベンチマークから設計グランドレベルまでの寸法や、グランドレベルから基礎天端までの寸法を確認します。

位置・高さ・水平の基準となる工程

遣り方は、建築物の位置・高さ・水平の基準となります。
工事において重要な工程の一つのため、少しでも寸法に違いがあれば必ず確認しましょう。
この遣り方が間違っていると、建物自体も間違って建つことになります。
そのため施工管理技術者などは、高い精度で行う工程であることを覚えておきましょう。
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建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
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