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墨出しとは?建設にかかわるなら知っておきたい用語

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公開日時 2022.09.13 最終更新日時 2024.01.24

墨出し工事は、建設業の中でも特殊とされています。
図面と実際の位置を把握するために大切な作業の一つとされています。
最初から最後まで現場に携わる仕事で、様々な工事に関わります。
本記事では施工管理技士も知っておきたい、墨出しについて紹介します。

 


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墨出しとは?

墨出しとは、地面などに工事に必要なさまざまな基準線を書き出す作業のことです。
柱や壁などに中心線を書き出すことを「心出し」といいます。

墨出しは、墨壷などに糸を通し、糸をはじくと直線が引けます。
近年では、昔ながらの墨壷に加えて、マジック、レーザーなどの機器も使用されています。

墨出しの意義

墨出しは鉄筋工事、型枠工事、建具工事、金物工事など多くの工事において、設計図を原寸大に描きます。この作業は設計図通りの正しい制度の高い位置だしが要求されます。

近年ではレーザー照射器を当てて、その線に沿って墨を出す方法も行われています。
レーザーを利用すれば、建物の柱・壁・天井などが水平かどうか簡単に確認できます。

墨出しで使用される器具

墨出し作業には主に以下のような器具が使用されます。

墨つぼ

墨出しに使用します。
墨を吸わせた綿状のものを墨つぼに入れ、この中に糸を通します。
そして墨糸をはじくと直線が書ける仕組みです。

墨差し

短い直線の墨付けを行う際に使用します。

セオドライト・トータルステーション

1地点から他の2点間の水平角と高度角を測定する機械です。
トータルステーションは距離を測るため光波測距儀と角度を測るためのセオドライトを組み合わせたものです。
距離と角度を同時に観測できて、平面的な位置を簡単に求められます。

レベル(オートレベル・レーザーレベル)

地面の高低差の測定や水準測量をする場合に用いられます。
オートレベルはある程度、平らに据え付ければ視準線を自動的に補正してくれます。
レーザーレベルは本体から光線を出します。
受光器を用いれば一人で測量が可能です。

下げ振り器

糸の先端に円錐形の重りがついた器具です。
鉛直方向に正しく出ているかを確認します。
地墨を打つ時など、柱が垂直に立っているかを確認する際に使います。

水平器

地面に対する角度や傾斜を確認する際に用いられます。
気泡管タイプの水平器は、気泡の位置が中央に来た場合に水平・垂直になっていることを表します。

スケール

携帯型の小型スチール製巻き尺です。
コンベックスやメジャーとも呼ばれます。

差金

指矩とも呼ばれます。
L字型の金属製で、両方の辺に目盛りがあります。
長さを測ったり、直角を確かめたりするのに使用します。

墨出しの作業手順

墨出しの作業手順

墨出し作業は、測量時から仕上げ作業まで通して行われる作業です。
ここでは墨出し作業の内容と種類、手順について紹介します。

墨出し作業の種類と内容

名称内容
基本墨出し通り芯、レベル、コンクリート天端墨、下階からの墨の移動を行う
型枠用小墨出し躯体コンクリートの位置を表示する
型枠建込中の墨出し設備用箱、ルーフドレイン、インサート、アンカー、差筋、目地棒などの位置出しを行う
鉄骨アンカーボルトアンカーボルト位置、レベル、ベースモルタル墨出しなどを行う
鉄骨歪直し鉄骨の垂直度、レベルなどのチェックを行う
躯体工事中のその他墨出しカーテンウォール、プレキャスト版等のファスナー、その他の埋込み金物などの位置、レベル出し、デッキプレート取付けの相番などを行う
仕上基準墨出し陸墨、柱芯、壁芯の立上げ、開口部芯、外部角のタテ墨などを行う
仕上細部墨出し内外、各芯よりの返り墨、間仕切り墨、二重天井用墨、石・タイル墨、天井・床割付墨、金物取付用墨などを行う
設備関連墨出し電灯器具取付用墨、各点検口墨、空調器具取付用墨などを行う

出典:一般社団法人横浜建設業協会「7.建設現場作業に関する共通事項」

墨出し作業の手順

基本墨出し(親墨出し)

柱などに基準線を引いていきます。
以下のような線を引く作業を行います。

・芯墨

柱、梁などの通り中心を示す基準線を引きます。

・逃げ墨

通り芯から一定の距離を逃げて出した墨の線のことです。

・陸墨

天井、床、梁などの高さを測り出す時の基準線です。
一般に床仕上墨より1メートルの高さの壁面に引かれます。

・地墨

床面に打った墨のことです。

・小墨

コンクリート施工図から、柱の位置、大きさ、次の壁の位置などを正確にコンクリート床面に墨打ちした墨のことを指します。

上階への移動

基本墨を上階へと移動させます。

・芯墨を上階へと移動させる

  1. 逃げ墨の交点から上階床に約15センチの孔を開けます。
  2. 上階から逃げ墨の交点に向け、下げ振り器を下げます。
    そして墨を上階の床上に移します。
  3. 交点は四隅とも出し、基準線を導きます。

・陸墨の上階への移動

  1. 1階の基準高さとなっている陸墨は、基準点から直接移します。
  2. 2階から上に墨を移動させる場合は、1階からの基準高さが分かる隅から鉄骨や柱などを利用します。

型枠建込用墨出し(小墨出し)

柱の位置、大きさ、次の壁の位置、厚みなどを基準隅から正確にコンクリート床面に墨出しします。

基準線を書き出す作業

墨出しは工事に必要なさまざまな基準線を書き出すための作業です。
建物を作るにあたり、最初から最後まで関わる重要な工程です。

この作業が正確に行われていないと、きちんと建物を建てることができません。
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