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施工態度
公開日時 2022.02.27
最終更新日時 2022.04.01

建設現場での感染症対策!取組事例や対策方法の紹介

近年、建設現場においても感染症対策が重要とされています。
そのため、国土交通省などは建設現場での感染症対策をまとめたガイドラインを発表しました。
本記事では施工管理技士なども知っておきたい、ガイドラインで紹介されている対策方法や取組事例について紹介します。

感染症について建設現場で対策する方法

事業者は感染症対策のために、さまざまな対策を講じることが求められています。
たとえば、建設現場やオフィスなどに移動する際の自動車内や移動経路、通勤経路などを把握し、感染防止に努めなくてはいけません。
具体的には以下のような対策が求められています。

感染症予防対策の体制を整える

  • 経営トップが率先して、感染防止のための対策や策定・変更について検討する体制を整える。
  • 感染症の予防や感染症の患者に対する法律や医療に関する法律、新型インフルエンザなど対策特別措置法などの関連法令上の義務を順守する。
  • また労働安全衛生関連法令などを踏まえて、衛生委員会や産業医などの産業保健スタッフの活用を図る。
  • 国や地方自治体、建設業者団体などを通じて、感染症に関する正確な情報を常に収集する。

作業員の健康確保

  • 元請・下請問わず従業員や作業員に対し、出勤前に体温や体調不良の症状が無いかを確認させる。
  • また体調不良がある者へは各種休暇制度の取得を奨励する。
  • さらに勤務中に体調が悪くなった従業員・作業員は直ちに帰宅させて自宅待機とする。
  • 発熱などの症状があり、自宅で療養している従業員・作業員は毎日健康状態を確認する。
  • 症状が無くなった場合には、学会の指針などを参考にして出社判断を行う。
  • 症状に改善が見られない場合は医師や保健所へ相談するように指示をする。
  • 従業員や作業員に対し、休日はしっかり休養に努めるように求める。

※出典:国土交通省「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン

建設現場での取組事例

ここでは実際に建設現場で行われている、取組事例について紹介します。

朝礼・KY活動における取組事例

  • 朝礼時に配列間隔を確保する(2メートル程度)
  • 対人間隔の確保が難しい場合は、朝礼の参加人数を縮小する
  • 朝礼などの時間短縮や内容の効率化
  • 朝礼時の体温測定など
  • テレビ通話ツールなどを利用し、現場・事務所間で遠隔開催をする

など

現場事務所などでの業務・打ち合わせに関する取組事例

  • 事務作業時の対人間隔の確保や窓などを開放し、換気を行う
  • Web会議や電話、メールを活用し、対面による打ち合わせなどの削減を行う
  • 対面で打ち合わせなどを行う場合には、2メートル以上の間隔をあけるなど十分な対面距離を確保する
  • 時間差による打ち合わせの分散化、時間の短縮、人数の短縮などを行う
  • 現場事務所などで空気清浄機を使用する
  • 事務所内に感染防止対策を示したポスターやロゴ、看板などを設置し、意識向上と作業姿勢の定着を図る

食事・休憩時の取組

  • 休憩室などの窓・ドアなどの常時開放や定期的な換気の励行
  • 車内での食事や休憩の励行、さらに休憩時間を分散させる
  • 更衣室や休憩室などで一定の対人距離を取る
  • アクリル板など簡易なパーティションによる密接の防止
  • 手洗い時のタオルを撤去し、ペーパータオルなどを利用する

現場作業や移動時の取組事例

  • 作業員の配置ブロックを分け、密接した作業を回避する
  • 車両での移動時の同乗や相乗りを避けて、個別での移動を励行
  • 現場と自宅の直行直帰を推奨する
  • 重機や車両などを操作する前に消毒などを徹底する
    (ハンドルや操作レバーなど)
  • 密室・密閉空間での換気や送風機などの使用を励行
  • 出勤前に体温測定や体調不良が無いかを確認する
  • 現場入場時にも体温測定など適切な健康管理を行う
  • 現場状況を見つつ、消毒液の設置や不特定多数が触れる場所の定期的な消毒を行う
    (ドアノブ、電気のスイッチ、パソコン、工具、手すり、ゴミ箱、電話、共有のテーブルや椅子など)
  • 現場でのマスクやフェイスシールドなどの着用や手洗いを励行する
    ただし熱中症防止のため、気温・湿度が高い場所で、人と十分な距離が確保できる場合にはマスクを外すなどの対策を行う

内装工事など室内の現場における取組など

  • 内装仕上げや設備工事などの室内作業を行う場合、工事エリアごとに区画を設定する
  • 狭い場所や居室で作業を行う場合、広さなどに応じて入室人数を制限して実施する
  • 大部屋で作業する場合、あらかじめ工程調整を行い、フロア別に人数を制限する
  • 室内に換気装置を設置して、換気を実施する
  • 工程管理や内装仕上げの確認・是正の際にWebカメラや通信端末などを利用して
    遠隔で実施する
  • 作業用エレベーターは使用をルール化する

※出典
国土交通省「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン
国土交通省「建設現場「三つの密」の回避等に向けた取組事例

現場全体で意識を向上させることが大切

感染症対策は誰か一人だけが行うのでは意味がありません。
現場で働く人全員が感染症対策を行うことの意味を理解し、毎日しっかりと行うことが重要です。
また夏は熱中症対策も同時に行う必要もあります。
そのため国土交通省などのガイドラインを参考にし、適宜対策を行っておきましょう。
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