世界的に有名な建築物の一つが、スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリアです。
建築業界の偉人、アントニオ・ガウディが設計したことで知られるサグラダ・ファミリアは1882年に着工されましたが、2018年現在もまだ工事中という超長期工事で知られる建物です。
当然ながらサグラダ・ファミリアの設計責任者は代替わりしており、現在は9代目となっています。
この記事では完成前から長い歴史を持つ建築物、サグラダ・ファミリアの紹介をしていきます。

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サグラダ・ファミリアの歴史と設計責任者

サグラダ・ファミリアはサン・ホセ教会という民間カトリック団体によって計画されました。
「サグラダ・ファミリアと言えばガウディ」というイメージの人も多いと思いますが、当初の設計者はフランシスコ・ビリャールという建築家です。
その後教会などとの意見の対立からビリャールは辞退し、2代目としてガウディに白羽の矢が立ちました。
ガウディは以後40年の生涯をサグラダ・ファミリアの設計に費やしました。
ガウディの死後、1936年には内戦が発生して工事は中断され、図面も内戦で失われましたが、ガウディが遺したデッサンや口伝を頼りにして工事は再開されました。
現在（9代目）の設計責任者はジョルディ・ファウリという人物で、ガウディの没後100年にあたる2026年のサグラダ・ファミリア完成を宣言しました。
300年もの工期を見込んでいたサグラダ・ファミリアですが、建築技術の進歩などに伴い、予定の半分程度の期間で完成するようです。
なお、2006年までサグラダ・ファミリアは行政に届け出のないいわゆる違法建築物だったことが判明しましたが、その後に法律が作られて現在では合法的な建物となっています。

サグラダ・ファミリアの建築様式

サグラダ・ファミリアの建築様式は一見するとゴシック様式です。
高い塔が連なっている様子が顕著で、特に高い塔は180m近い高さになるとされています。
しかしガウディはゴシック様式に大胆なアレンジを加える意図があったらしく、一言でゴシック様式とは言えないのがサグラダ・ファミリアの魅力でもあります。
各所に添えられた彫刻は宗教的なものをメインとしながらも、自然主義と抽象主義を体現した彫刻も数多くあり、建築物そのものについてはガウディが育ち学んだカタルーニャ独自の建築様式も取り入れられているとされています。
単なるゴシック様式の建築物ではなく、ガウディが接した様々な建築様式や思想の集大成がサグラダ・ファミリアであり、彼の思い描いたサグラダ・ファミリアの実現のために多くの人が長年建築に携わってきているのです。

サグラダ・ファミリアには建築の歴史が詰まっている

サグラダ・ファミリアには昔から多くの建築技術が用いられてきましたが、最新技術によってより早く完成できることになりました。
古い技術と新しい技術が詰まったサグラダ・ファミリアという建物からは、建築関係者として学ぶものも多いはずです。

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