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JIS規格での作業靴の性能5つ|JIS規格とJSAA規格を見分ける方法も紹介

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公開日時 2023.05.17 最終更新日時 2023.05.17

JIS規格とは


JIS規格とは日本工業規格Japanese Industrial Standardsの略です。
日本で定められた国家規格で、工業製品の規格や測定法などが記されています。
工業製品生産だけでなく、文字コード、プラグラムコードなどの情報処理に関するものも定められています。
多数の分野にわかれており、それぞれアルファベットと数字で管理されます。
この規格は品質の改善、安全性の向上などのために制定されています。
また日本全国で統一・単純化することによってどこで生産しても効率化できるようにされています。
JIS規格はいつでも一定ではなく、技術の進歩など必要に応じて制定・改定されています。
そのため情報を得るには定期的に経済産業省が発行する官報をチェックしましょう。
制定・改正の際は、5年以内に見直しが行われ、存続・改正・廃止が決定されます。
同じような規格にISO規格がありますが、これは日本国内で定められたものではありません。
ISOは国際標準化機構によって作成される規格で、これを日本国内で円滑に使用するために日本語に翻訳したものをJISとして発行します。
翻訳されたJISはもちろんISOと同じ内容です。

出典:日本規格協会グループ

JIS規格とは統一のための規格

JIS規格は技術や規格などを全国的に統一・単純化することで、生還を効率化させ、安全や利便性を確保できます。
建築現場においても、土木及び機械、一般機械、電子機器及び電気機械など多くの分野で関わりがあります。
直接的に触れることはないかもしれませんが、使用する機械は全てこのJIS規格の認証を受けていることを知っておきましょう。

JIS規格が関わる業界

建築業界でJIS規格が関わってくる業界は主に以下の通りです。
JIS規格では、分野ごとにアルファベット一文字と4~5桁の数字が割り振られています。
・A土木及び建築
施工、施工機械器具、試験・検査・測量、一般・構造、設計・計画、設備・建具、材料・部品
・B一般機械
機械基本、機械部品類、光学機械・精密機械、工作用機械、FA共通、工具・ジグ類
・C電子機器及び電気機械
測定・試験用機器用具、電気機械器具、材料、電線・ケーブル・電路用品、電球・照明器具・配線器具・電池、通信機器・電子機器・部品、家電製品
施工に関わっている道具や機械はJIS規格の認証を受けています。
またJIS規格は1995年に世界貿易機関(WTO)とTBT協定に合わせて国際規格との整合化が行われています。

出典:JIS(Japanese Industrial Standards)とは|JISC 日本産業標準調査会

JIS規格での作業靴の主な種類3つ

JIS規格での作業靴の主な種類3つ


安全靴は、つま先に重量物が落下した場合を想定した耐衝撃性能、つま先部に重量物が乗りかかった場合を想定した耐圧迫性能、表底と甲被の接着強度を示す表面の剥離抵抗という3つの性能により作業用途に応じた3種類に分類されています。
ここではそれぞれの作業用途に合った安全靴3種類を紹介していきます。

出典:安全靴の耐久性能|日本安全靴工業会

1:重作業用(H種)

JIS規格において重作業用(H種)に分類される安全靴の基本性能としてのJIS規格とは、つま先部の耐衝撃性能100J、耐圧迫性能15kN、剥離抵抗300Nを満たす靴とされています。
耐衝撃性能100Jとは20kgの鋼製ストライカを高さ51cmから落下させた時、耐圧迫性能15kNとは15kN(約1.5t分)の荷重をかけた時、それぞれ先芯の隙間についての規定値を満たすことを条件としています。

2:普通作業用(S種)

JIS規格において普通作業用(S種)に分類される安全靴の基本性能としてのJIS規格とは、つま先部の耐衝撃性能70J、耐圧迫性能10kN、剥離抵抗300Nを満たす靴とされています。
耐衝撃性能70Jとは20kgの鋼製ストライカを高さ36cmから落下させた時、耐圧迫性能10kNとは10kN(約1t分)の荷重をかけた時、それぞれ先芯の隙間についての規定値を満たすことを条件としています。

3:軽作業用(L種)

JIS規格において軽作業用(L種)に分類される安全靴の基本性能としては、つま先部の耐衝撃性能30J、耐圧迫性能4.5kN、剥離抵抗250Nを満たす靴とされています。
耐衝撃性能30Jとは20kgの鋼製ストライカを高さ15cmから落下させた時、耐圧迫性能4.5kNとは4.5kN(約0.5t分)の荷重をかけた時、それぞれ先芯の隙間についての規定値を満たすことを条件としています。

JIS規格での作業靴の性能5つ


安全靴のJIS規格とは、作業用途の他に付加的性能として、耐踏抜き性(P)、かかと部の衝撃エネルギー吸収性(E)、足甲プロテクタの耐衝撃性(M)、耐滑性(F)、耐切創性(C)などを定めています。作業環境に応じた付加価値を考慮することで、作業者は安全に作業を行うことができ、また効率よく作業を行うことも可能です。
ここでは作業靴の性能5つを紹介していきます。

出典:日本産業規格(JIS)における区分|日本安全靴工業会

1:かかと部の衝撃エネルギー吸収性

かかと部の衝撃エネルギー吸収性能とは、長時間の立ち作業又は歩行作業がある場合を想定しており、かかと部に加わる衝撃を靴底で吸収することで、疲労防止や足への負担を軽減させる性能のことです。

2:耐踏抜き性

耐踏抜き性能とは、作業場所の床面に突起物がある場合を想定しており、釘などの鋭利なものが表底を貫通し、足裏に損傷を与えるのを防止する性能のことです。ただし、耐踏抜き性には限界があるため、飛び降りなどをしてはいけません。

3:表底の耐滑性

耐滑性能とは、作業場所の床面が滑りやすい場合を想定しており、滑りによる転倒事故を防ぐための靴底の滑りにくさの程度を示す性能のことです。
耐滑性の程度は動摩擦係数で規定されており、水や油による滑りには参考となりますが、氷や粉などの摩擦力が低い場所で使用する場合には、耐滑性の効果を確認してから使用することが望ましいでしょう。

4:漏れ防止性能

漏れ防止性能とは、総ゴム製(加硫式)もしくは総高分子製(一体成型式)の靴の安全靴において、水が靴内部に滲み込むのを防ぐ性能のことです。
濡れ防止性の付加的性能を持つ靴のJIS規格とは、水中に入れ空気を送り込み、気泡が連続して出させないなどの条件を満たしたものなので、水場や雨が降ってぬかるんだ場所で作業に優れています。

5:足甲プロテクタの耐衝撃性

足甲プロテクタの耐衝撃性とは、つま先部だけでなく甲部にも重量物の落下の可能性がある場合を想定しており、先芯だけでは防護できない足甲部をプロテクタで覆うことにより、落下物から足甲部への衝撃を緩和する性能のことです。

作業靴でJIS規格とJSAA規格を見分ける方法

作業靴でJIS規格とJSAA規格を見分ける方法


JIS規格とは異なる規格としてJSAA規格があります。JIS規格とは日本産業規格、JSAA規格とは公益社団法人日本保安用品協会が定めた規格です。
また、各々が安全面と耐久面の試験規格を作成し、JIS合格品を「安全靴」、JSAA認定品を「プロテクティブスニーカー(プロスニーカー)」と呼んでいます。
2つの明確な違いとしては「耐久性」と「素材」です。ですが、見た目では区別はつけづらいです。なので、ここではJIS規格とJSAA規格を見分ける方法を紹介していきます。

マークを確認する

先芯の入った安全靴・作業靴にはJIS合格品とJSAA認定品があります。
JIS規格の安全靴について、JIS合格品は中敷(インソール)と靴底で確認することができます。インソールにJISマークとJISの認定番号などが記載されています。また靴底にもJISマークの表示があります。
一方、JSAA認定プロテクティブスニーカーについて、JSAA認定品はベロ裏で確認することができます。このベロ裏にクッション性や耐踏抜性や静電気除去などJSAA規格で定める性能を表示しています。

JIS規格とは統一のための規格であることを理解しよう


JIS規格は国際規格に則って作成されたものでもあり、JSAA規格と比べ素材の耐久性など厳しい基準となっています。JSAA認定品はJSAA規格に則っていますが、JSAA製品はJIS規格品よりも耐久性などで劣ってしまう場合もあります。
このように団体により規格が2つ存在してしまうと混乱や誤解を招いてしまう恐れがあります。
購入するときには価格の安さで選ぶのではなく、規格を満足した製品であることを認識することも必要となります。特に安全が関わるときには付加価値機能をよく見極めたうえで導入することを考えましょう。

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