道路法とは、道路整備に関する法律のことです。
一般国道、高速自動車国道などの道路に関する整備や管理、罰則などが定められているので、施工管理に携わる人なら知っておきましょう。
本記事では施工管理技士を目指す人が覚えておくと便利な道路法について紹介します。

道路法とは

道路法とは、道路網の整備を図るために、道路の管理、認定、保全、費用などに関する事項を定めた法律です。
この道路法によって交通の発達に寄与することで、公共の福祉の増進を目的としています。

道路法の概要

・交通の発達に寄与する法律
道路法は道路の整備や構造、保全、費用などに関する事項を定め、円滑に道路を管理できるようにした法律です。
道路の管理者なども明確に決められており、原則これに従って道路は管理されます。

・道路の管理者
国道の新設や改築は国土交通大臣が行います。
ただし工事の規模が小さく、都道府県がその工事を施工することが適当であると認められれば、都道府県が維持や修繕を行います。

道路法における道路はすべての道路が対象ではありません。
どんな道路が対象になるかを次の項目で紹介します。

※出典：
e－Gov「道路法」

道路法における道路の定義

道路法における道路とは、一般交通の用途として使われる以下の道路などのことを指します。
1.高速自動車国道
全国的に自動車交通網の枢要部分を構成している道路です。
かつ政治・経済・文化上特に重要な地域を連絡しており、国の利害に重大な関係を有する道路とされています。
道路の管理者は「国土交通大臣」で費用は「高速道路会社」が負担します。

2.一般国道
高速自動車国道と合わせて全国的な幹線道路網を構成している道路です。
また一定の法定要件に該当するものとされています。
・直轄国道（指定区間）の道路管理者は「国土交通大臣」で費用は「国」や「都道府県（政令市）」が負担します。
・補助国道（指定区域外）の道路管理者は「都府県（政令市）」で費用は「国」や「都道府県（政令市）」が負担します。

3.都道府県道
地方の幹線道路網を構成しているかつ一定の法定要件に該当する道路とされています。
道路の管理者も費用も「都道府県（政令市）」です。

4.市町村道
市町村の区域内にある道路のことです。
道路の管理者も費用も「市町村」です。

この道路以外は、概念上は道路であっても道路法の対象になりません。

※出典：国土交通省「道路の種類」

道路網の整備を図るための法律

道路法は、道路の構造、保存、費用、管理に関する事項などを定めた、道路整備に関する法律のことです。
道路の管轄がどこにあたるかが記されているので、施工管理に携わるものは必ず知っておきましょう。
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