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公開日時 2020.05.27
最終更新日時 2022.04.05

施工管理技術者が知ると便利な知識:都市計画法における地区計画とは?

地区計画とは、建設工事における手法のひとつです。
規定された内容を満たした建築計画を行わない場合、申請がおりないことがあるので、施工管理技士は知っておきましょう。
本記事では施工管理技士が覚えておくと便利な「地区計画」について紹介します。

地区計画とは


地区計画とは、地区の目指すべき将来像を実現すべくまちづくりを進めていく手法のことを指します。
地区の課題や特徴を踏まえて決められる計画で、都市計画法で定められています。

地区計画の特徴

・住民が主体
地区計画は、土地や建物の所有者など住民が主体となって話し合いを行います。
そして地域の問題点や改善点を出し合い、どうしたらさらに地区が良くなるのかを話し合います。

・建物や道路などに適用される
地区計画は、建物や道路、公園などの施設のあり方を決めるルールです。
あらかじめ作り方を計画し、その実現を図るものです。

問題点や改善点は地区ごとに異なります。
そのため地区ごとに住民が話し合い、計画を定める必要があるのです

※出典:東京都都市整備局「地区計画とは

地区計画の構成


地区計画は主に3つの要素から構成されています。

・目標
まず目標をたて、どのようにその目標にむかってまちづくりを進めるのか決めます。
地区の人々が目標を共有することで、一体感を持ってまちづくりを進められます。

・方針
目標を実現するための方針を決定します。

・整備計画
地区計画で定められた区域全域や一部に、建物、道路、公園などをどのように配置するかを定めます。
地区内に必要な建物や道路、公園などの施設は「地区施設」に分類され、公共空間を確保するため必要なものです。
また建築物の制限などを定めることも可能です。
建築物は用途や高さ、細かいルールなどを決められます。
たとえば以下のようなルールを定められます。

  • 容積率の最高限度など
  • 壁面の位置の制限
  • 建築物の用途を制限
  • 高さの最高限度
  • 敷地面積の最低限度
  • 建築物などの形態または色彩などの制限

このルールを定めることで、良好な住環境や街並みの保全が期待できます。
さらに「土地の利用に関すること」の事項で、緑地の保全などを定めることも可能です。

※出典:全国地区計画推進協議会「地区計画制度の概要

理想のまちづくりを実現するための計画

地区計画は、住民が一体となり理想のまちづくりを実現するための計画です。
地区整備区画の区域内で建築を行う際には、地区計画内容に適合しているかどうかの届出が必要です。
そのほか、その土地に関するさまざまな決まりごとに盛り込まれていますので、施工管理技士は必ず知っておきましょう。
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