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公開日時 2020.04.07
最終更新日時 2022.04.05

【施工管理技士が知っておきたい道具のアレコレ】鑿

木造新築工事などの建設現場で作業員が使用する工具のひとつとして鑿(のみ)というものがあります。施工管理技士が実際に鑿を使って作業をすることはありませんが、作業員に指示を出すためには、鑿についてある程度は知っておかなければなりません。ここでは鑿の種類や手入れ方法などについて解説していきます。

鑿の種類


鑿は資材に穴を彫ったり凹凸を作ったりするときに使用される工具です。柄に刃を取り付けた非常にシンプルな構造をしています。鑿を単体で使用することはほとんどなく、金槌などと一緒に使うことが多いです。では鑿の種類について見ていきましょう。

鑿の種類と特徴一覧

・追入れ鑿
追入れ鑿は鑿の中でもオーソドックスなタイプの鑿です。柄の上の部分にカツラと呼ばれるものが付いており、金属でできているのが特徴で、この部分を金槌で打って使用します。
金槌で打つ際には、クランプを使用して資材を固定すると安全です。作業台がない環境で使用するときには、立ち膝の姿勢かしゃがんだ姿勢で使用しましょう。カツラのすぐ下の部分を片手で握り、もう片方の手で金槌を使用して打ちます。

・突き鑿
突き鑿は金槌で打たずに使用するタイプの鑿です。そのため、突き鑿にはカツラは付いていません。突き鑿を使用するときには、安全のために両手で柄を持ちます。利き手を柄頭の部分に当てながら、もう片方の手で横の方から握るような具合です。
その状態でまっすぐ突き進むようにして資材を削っていきます。

鑿の刃には表と裏があります。彫ったり削ったりする面に対しては刃の表側を当てて、残す面に対しては裏側を当てるのが基本です。

鑿の手入れ方法

新品の追入れ鑿はカツラがやや不安定な状態です。そのため、実際の作業で使い始める前に、いらない木材などに当てて、金槌で少し叩いて慣らす必要があります。カツラが1ミリ程度下がれば安定することが多いです。
定期的に刃の手入れも行いましょう。レール上に刃をセットして、金槌でレールとの接点部分を軽く叩きます。あまり強く叩くと折れてしまうため注意深く叩きましょう。
次に金盤の上に金剛砂と水2,3滴を載せて広げてから、鑿の刃先を当てて研ぎます。乾いてきたら、水を追加しましょう。刃の黒ずんでいた部分が銀色になるまで研ぐと切れ味が回復します。

電動工具よりも細かな調整をしやすく便利な工具

資材を彫ったり穴を開けたりする作業は電動の工具を使うことも多いですが鑿を使用することで細かな調整もしやすくなります。鑿を好んで使用する大工職人も多いです。施工管理技士の仕事をするなら、ぜひ鑿の使い方や手入れ方法について知っておきましょう。

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