ページトップに戻る
公開日時 2020.04.28
最終更新日時 2022.01.13

【施工管理技士が知っておきたい研磨道具のアレコレ】ヤスリ

ヤスリとは、棒状・板状の面に溝を刻みつけた研磨道具です。
工作物の表面を平滑にしたり、角を落としたりするのに使います。
この記事ではヤスリの概要や目の種類などを紹介します。

ヤスリの概要


ヤスリは板状や棒状の面に細かい溝を刻み、工作物の表面を平らにする道具のことです。
また角を落とすのにのにも使われます。
用途に応じて種類を使い分けます。

ヤスリの種類と特徴一覧

・鉄工ヤスリ
手作業による仕上げ用として使われるヤスリです。
丸・甲丸・平などさまざまな形状があり、状態によって使い分けます。

・組みヤスリ
手作業によって小さい部分の仕上げを行う際に使われます。
異なった形を組み合わせて一組にしてあり5本、8本、10本組などがあります。

・チェーンヤスリ
丸棒にヤスリ目がついています。
チェーンソーの刃を研ぐ際に使われます。

・ボードヤスリ
平形をしたヤスリです。
石こうボードやALC板の仕上げなどに使われます。

ヤスリには多種多様な種類があります。
用途によって適したものを使用しないと、仕上がりに影響してしまうので注意しましょう。

ヤスリの目の種類

ヤスリは形状だけでなく、目にも種類があります。
目とは無数の突起の切れ刃のことです。
目の大きさはヤスリの長さごとにJISで定められています。
目数は、25ミリの長さの目の数であらわします。
また目の大きさは「荒目」「中目」「細目(さいめ)」「油目(あぶらめ)に表現され、荒目が一番粗く、油目が一番細かくなります。
荒仕上げには荒目、精密仕上げには中目や細目などを使用します。
目の種類と目数は以下のように分類されます。

呼び寸法 上目数
荒目 中目 細目 油目
0 36 45 70 110
150 30 40 64 97
200 25 36 56 86
250 23 30 48 76
300 20 25 43 66
350 18 23 38 58
400 15 20 36 53
200 25 36 56 86

下目数は各目数との上目数の約80~90%とされています。

目の切り方

ヤスリは目の切り方によって「複目」「単目」「鬼目」「波目」「三段目」などの種類があり、材料によって使い分けます。

目ごとの材料の使い分け

アルミニウムなどは素材がやわらかいので、削りやすいのが特徴です。
荒取りで波目を使用し、仕上げには単目を使用することが多いです。
銅や鋳鉄の場合は、荒仕上げには荒目の複目のヤスリを使用することが多いです。
仕上げには単目を使用します。
銅や王道では複目、仕上げには単目が使用されることが多いです。

用途によって使い分けよう

ヤスリの形状や目は材料によって使い分ける必要があります。
用途に適したものを選ぶことで、作業効率を上げられます。
管理業務を行う施工管理技士も、作業内容に適した内容の指示が的確にできるようになれば現場とのコミュニケーションにもつながるでしょう。

関連記事:
【施工管理技士が知っておきたい道具のアレコレ】ハンマー
【施工管理技士が知っておきたい左官道具のアレコレ】攪拌機
【施工管理技士が知っておきたい道具のアレコレ】チェーンソー

俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真

Twitter LINE
NEW

新着求人

2024年4月19日更新
新着情報0
現在、新着求人はありません。