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壁紙
公開日時 2020.03.30
最終更新日時 2022.04.06

【内装施工管理技士が覚えたい壁紙工事の工法】原状回復工事

壁紙はタバコのヤニなどの汚れやニオイがつきやすく、ひどい場合にはなかなか落とせません。
賃貸物件の場合は、次の入居者に入ってもらうために原状回復が必要です。
本記事では壁紙を例に挙げ、原状回復工事の概要やフローについて紹介します。

原状回復工事の概要

賃貸物件などは、賃借人が賃貸人に対し、契約時の状態に復帰する(原状回復する)義務を負っています。
そのため賃借人が壁紙を普通の掃除では落とせないくらい汚してしまった場合、原状回復工事が必要な場合もあります。
原状回復が必要な壁紙の状態には以下のようなものが考えられます。
壁紙回復

原状回復が必要な壁紙の種類と特徴一覧

・タバコ
壁紙が汚れる原因で多いのがタバコです。
タバコによって黄ばみやニオイがついてしまった壁紙は、通常の掃除ではなかなか回復できません。
これはタバコに含まれるタールによるものとされています。
タールは植物性樹脂で、煙によって漂うことで壁紙に少しずつ蓄積します。
このタールには独特にニオイがあり、染みついてしまうと消臭剤などでは落とせません。
そのため掃除しても汚れやニオイが落とせない場合は、原状回復工事が必要になることもあります。

・カビやシミ
入居者が通常の生活をしていた上で汚れたぐらいであれば、普通の掃除で落とせることがほとんどです。
しかし入居者が掃除を怠って過度な汚れが残っている場合は、クリーニングが必要です。
たとえば油汚れや結露を放置した結果のカビなどはそれにあたります。

・ペットのよる傷やニオイ
ペットを飼っている場合、特有のニオイが壁紙に染みつくことがあります。
またペットの種類によっては壁紙に引っかき傷がつくことも多いです。
ペット可の物件であっても、状態によっては原状回復工事が必要になることもあります。

上記のような理由から、原状回復工事を依頼されます。
場合によっては壁紙の張り換えだけでなく、下地から換える必要があります。
現状回復

原状回復工事のフロー

ここでは壁紙の張り替えを例に原状回復工事についてのフローを紹介します。

1.問い合わせ対応

電話やメールなどで来る顧客の問い合わせの対応をします。

2.見積もり

レイアウト図などをもとに概算の見積書を作成します。
概算の見積書を見てもらい、さらに顧客から検討したいと連絡があったら、現地で詳細な見積もりを行います。

3.契約締結

最終的な見積書に顧客が納得したら、契約を締結します。

4.工事開始

壁紙の張り替え工事を行います。

5.完了・引き渡し

顧客に確認をしたもらった上で、引き渡しを行います。

汚れの程度で工事内容が異なる

壁紙の原状回復工事は基本的に張り替え工事を行います。
張り替える範囲は汚れの範囲によって異なります。
ただし傷が深いなど下地に問題がある場合は、下地から換える工事を行うこともあります。
内装施工管理技士は汚損の程度で工事内容が異なることを覚えておきましょう。

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