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屋根
公開日時 2020.03.26
最終更新日時 2022.04.06

遮熱塗装について詳しく解説|遮熱効果と色の関係や工事をする際のポイントも紹介

屋根の遮熱効果と色の関係

遮熱塗料とは、太陽光を反射させる機能が備わった塗料のことです。
効率よく太陽光を反射させるので、塗料や屋根材に熱が吸収されるのを防ぎます。
その結果、室内の温度上昇を防ぐ効果が期待できます。
また遮熱塗料の色によっても、日射反射率が違います。

屋根の温度を下げる方法

屋根の温度を下げるには、屋根材の交換や遮熱塗料による塗装が効果的だといわれています。
屋根材を交換するより、遮熱塗料を塗装する方が費用を抑えられます。
塗装をする際に遮熱塗料を使えば、屋根から室内への熱が伝わりにくくなります。
塗料の色が明るい方が日射反射率も高く、色が暗くなるにつれて日射反射率が低くなっていきます。
つまり、明るい色の方がより効果的に屋根の温度を下げることが期待できると言えるでしょう。

遮熱塗料の色の種類と特徴一覧

白は遮熱効果が高い色と言われています。
日射反射率が高く、太陽光を反射してくれるため、室内温度が上がりにくくなります。
涼しさを優先したい方は、白系の色を選ぶのがいいでしょう。
デメリットとしては「目立つ」点です。
一般的に日本では暗い色の屋根が好まれるといわれています。
そのため、他の家よりも目立ってしまう可能性があります。
また汚れが目立ちやすいのもデメリットのひとつです。
更に地域によっては景観法などで明るすぎる塗装にできない場合があります。
明るい色を塗る場合は、市町村などに確認しましょう。

グレー

新築物件で増えてきているとされる色です。
白よりも遮熱効果は劣りますが、周りの住宅の中にあっても目立ちません。
また黒よりは日射反射率が高くなります。
そして汚れが目立たないのもメリットのひとつです。

ライトグレー

落ち着いた色合いの遮熱塗料を選びたい方に人気です。
良く使われる黒やグレーなどよりも明るい色ですが、白よりは目立ちません。
そのため「グレーより明るい色でできるだけ遮熱効果を高くしたい」という要望がある場合に向いています。

遮熱効果が高い色とは

同じ屋根材や、遮熱塗料を使っていても遮熱効果には違いがあります。
遮熱効果が上がれば室内へ伝わる熱が減り、夏場のエアコンの効きにも期待ができます。
遮熱効果は色にも深く関係しています。
屋根の色は明るい色の方が日射反射率が高くなります。
しかし、日本では多くの家の屋根は暗い色をしています。
また遮熱塗料を選ぶ際には、周りの環境を考慮したり、景観を損ねたりしないような色を選ぶ事も大切です。

白系が一番遮熱効果が高い

遮熱効果だけを考えるなら、白系の色を選ぶのがおすすめです。
日射反射率が高く、より多くの太陽光を反射してくれるためです。
ただし白系は汚れが目立つなどのデメリットもあります。
施工管理技士は色ごとに違う遮熱効果について説明できるようにしておきましょう。

遮熱塗料の効果を高める工事のポイント

遮熱塗料は、しっかりと塗られている事が大切です。
作業の順番を守り、丁寧な塗装作業が行われる事が、遮熱塗料の効果を十分に発揮させるコツです。
一方、手抜き作業が行われると、遮熱塗料の効果が低下してしまい、耐久性も悪くなってしまいます。
遮熱塗料を塗る際には、塗料メーカーの指示に従い適切な塗料の分量や時間を守る事が、美しい塗装をするポイントです。
作業工程の写真を撮ってくれたり、作業報告をしてくれる業者を選ぶようにすると良いでしょう。
それでは遮熱塗料の効果を高める工事のポイントを詳しく説明します。

遮熱塗料の工事のポイント1:工事過程の写真

屋根の工事過程を写真に撮ってくれる工事業者を選ぶと良いでしょう。
遮熱塗料は、適切に塗装されてこそ効果を発揮します。
工事の依頼主は屋根に登って工事を見る機会がありません。
そのため、工事過程の写真がもらえれば、しっかりと工事が行われているかどうかを確認できます。
また工事業者側も、正しい工程で工事が完了した事を工事の依頼主に確認してもらえます。
きちんと工程通りに塗装工事が行われていれば、塗装も美しく仕上がり、遮熱塗料の効果が期待できます。

遮熱塗料の工事のポイント2:作業工程の報告

屋根の塗装工事にはただ塗料を塗るだけでなく、いくつもの工程があります。
写真を撮影するだけでなく、作業工程についても逐一報告してくれる工事業者を選ぶようにすると良いでしょう。
事前に作業工程の説明を受ける事は大切です。
しかし作業の前だけではなく、作業の進捗状況を報告してもらえると、依頼主も安心して工事を任せる事ができます。

在宅している場合は報告ができますが、日中不在の場合には説明ができません。
そのような場合にも写真などがあれば、後に作業工程を説明しやすくなるので、依頼主と工事業者側の双方が安心できる要素となるでしょう。

色が3回塗れているか

屋根塗装は、下塗り、中塗り、上塗りを3回行います。
まず、色を定着させるために下塗りをします。
その上から中塗りをし、更にその上から同じ色をもう一度塗ります。
遮熱塗料の塗りむらを防ぐために、中塗りと上塗りは必要な工程です。
塗る回数は、塗料メーカーの塗り方の指示に従う事が大切です。

しかし塗装を2回しか行わない場合は、手抜き工事の可能性もあります。
耐久性や遮熱効果を上げるために、塗る回数を増やす事はあっても減ることは一般的にありません。
見積もりの段階で確認し、注意しておくと良いでしょう。

乾燥させる際に時間を空けているか

屋根塗装では、乾燥の時間を空ける事が大切です。
遮熱塗料はメーカー推奨の乾燥時間をきちんと守り塗料を乾かします。
乾かないまま、次の工程の作業に移ると、塗りむらなどの施工不良の原因になる可能性があります。
遮熱塗料に限りませんが、塗装工事は塗った塗料を乾かして定着させます。
しっかりと乾かす事で、強い塗膜が作られるからです。
手抜き業者の工事では、早く作業を終わらせようと十分に乾燥させる時間を空けずに作業してしまう事があるようなので、作業時間に関しては注意する必要があります。

遮熱塗料の工事のポイント3:塗装使用量の記録

遮熱工事には、塗料の使用量も大切なポイントです。
塗料の量は、適切な分量を使用する事が重要だからです。
塗料を希釈する分量も、メーカーの指示に従わなければなりません。
希釈しすぎると薄い塗料ができるので、耐用年数よりも早く劣化が起こる可能性があるからです。
適切な量を塗らなかった場合には、剥がれなどの原因になってしまいます。
そのため、きちんと塗料の使用量を写真や文字で記録しておく事が大切です。
塗装使用量や、塗料の希釈の分量を守れば遮熱塗料の効果を高められるでしょう。

遮熱塗装の色の違いを知ろう

遮熱塗料の色は、明るめを選んだ方が遮熱効果が高まります。
白は日射反射率がとても高いので、遮熱塗料の効果を感じられるでしょう。
塗料の色が黒に近づくにつれて、日射反射率は低くなります。
しかし、日本には暗い色をした屋根が多く使われ、建物の色などを規定されている地域もあります。
遮熱塗装をする際には、町の景観を損ねないためにも確認する事が大切です。
せっかく遮熱塗装をするのですから、効果を高めてくれるように丁寧な作業をする工事業者を選ぶと良いでしょう。
そのためにも、作業の管理と、正しい知識がある塗装業者選びが大切です。

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