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公開日時 2020.03.25
最終更新日時 2022.04.06

【施工管理技士が覚えたい日本の建物の歴史】平安~鎌倉時代

平安時代の代表的な建築様式は、貴族の屋敷の様式である「寝殿造り」です。
そして鎌倉時代以降は和様建築や禅宗様式が盛んになります。
本記事ではそんな平安時代から鎌倉時代にかけての建物の歴史を紹介します。

平安時代の建築様式の特徴

平安時代の代表的な建築様式といえば寝殿造りです。
寝殿造りの屋敷には当時の貴族が住んでいました。
上品で繊細な造りが特徴です。

平安時代の建築様式の種類と特徴一覧

・寝殿造り
中央に寝殿と呼ばれる主殿があります。
主人は主にここで暮らしました。
そして東西の両側にはコの字型に対殿が配置され、それぞれ「西対」、「東対」と呼ばれていました。
各部屋は廊下で囲われており、屏風やすだれなどで仕切られているのが特徴です。

・和様建築
中国からの影響で誕生した建築様式です。
中国からの様式を基礎にして、それを和風化したものを指します。
貫を用いず、長押で軸部を固めるのが特徴です。
また窓は連子窓、都は板扉、蟇股などを使います。
代表的な建物には三十三間堂本堂などがあります。

・平等院鳳凰堂
平安時代の代表的な建物として挙げられるのが「平等院鳳凰堂」です。
鳳凰堂、観音堂、養林庵書院の3棟の建物があります。
鳳凰堂は平安時代後期の1053年に藤原頼通によって建立されました。
当時をしのぶ唯一の遺構として国宝に指定されています。

平安時代の代表的な造りである寝殿造りは、主に貴族が暮らしていました。
現在では主に社寺でその名残を見ることができます。
中尊寺金色堂や京都御所紫辰殿なども、寝殿造りの建造物です。

鎌倉時代の建物の特徴

鎌倉時代には禅宗様式や和様様式が盛んになります。
以下ではそれぞれの特徴を紹介します。

鎌倉時代の建築様式の種類と特徴一覧

・禅宗様
唐様ともいわれる建築様式です。
屋根の反りが特徴で、寄棟から入母屋に主流が変化します。
床を貼らずに柱の下に礎盤を置きます。
貫を多用して軸部を固め、垂木は放射状に配置します。
代表的な建物に東大寺や円覚寺があります。

・大仏様
寺院建築の様式の一つです。
禅宗様式と似た特徴を持っています。
天井が無く屋根裏が見えたり、貫を使用したりします。
代表的な建物に東大寺の南大門や開山堂などがあります。

社寺で名残を見ることができる

平安から鎌倉にかけての一般的に建物は残っていませんが、今でも有名な社寺でその名残を見ることが可能です。
現在でも残されている建築物はほとんどが重要文化財や国宝などに指定されているため、施工管理技士なら一見の価値ありです。
ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。

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