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公開日時 2020.03.23
最終更新日時 2022.04.06

【歴史から学ぶ建築!建築施工管理技士が覚えたい日本の名城】松本城

松本城は国宝にも指定されている日本の名城です。
日本の城には、当時の最新の建築技術が使われていることが多いです。
そこで本記事では建築施工管理技士が知っておきたい松本城の構造や特徴について紹介します。

松本城の構造

松本城は長野県松本市にあり、安土桃山時代末期から江戸時代初期に建造されました。
建造当時は「深志城」と呼ばれており、現存する五重六階の天守の中で日本最古とされています。
主に以下のような構造となっています。

松本城の特徴一覧

・天守
松本城の天守群は「大天守」「乾小天守」「渡櫓」「辰巳附櫓」「月見櫓」の5棟からなっています。
大天守と乾小天守は連結しており、辰巳附櫓と月見櫓が複合された天守となっています。

・黒門
本丸に入る入口部分です。
一の門と二の門に分かれています。
当時の最高の色であった黒から「黒門」と名付けられたとされています。

・本丸御殿跡
本丸庭園の中に瓦の仕切りがある部分が本丸御殿跡です。
復原図を見ると、部屋数は60余り、建坪830坪の御殿であったとされています。

建築物としての松本城の特徴

松本城にはさまざまな見どころがありますが。ここでは建築物としての特徴を紹介します。

外観は五重だが内部は6階

外観は下から上に向かって細くなっています。
内部の3階部分には屋根裏部屋のように外から見えない構造になっているのが特徴です。
外から見えないため、外観は五重ですが、内部は6階という特殊な作りになっています。

通柱で高層化

まず1・2階部分を通柱で組み立てます。
その上に3・4階部分を通柱、5・6階部分を通柱で組み立てたものを積み上げることで高層化が図られています。
さらに天守の1階から3階までは柱が多く、4階からは柱が減り空間が多く設けられています。
これは骨組みをしっかり作られているということです。

石垣内部には柱が16本

天守台の中には直径30~40センチメートル、5メートルの柱が16本建てられています。
それを貫で繋ぎ、その上に天守の土台が築かれています。
これは現在のパイル工法のような仕組みといわれています。

黒と白の漆喰

天守の壁面上部は白漆喰、下部は黒漆塗りにされた下見板で覆われています。
この対比により松本城特有の美しさが作られています。

三重の水堀

天守を囲むように三重の水堀が巡らされています。

現存する最古の天守

松本城は現存する五重六階の天守の中で日本最古を誇っています。
また内部にもさまざまな建築上の工夫が凝らされており、名城と呼ぶにふさわしい佇まいです。
施工管理に関わる方はぜひ一度見学してみてはいかがでしょうか。

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