【建築施工管理技士が覚えておきたい豆知識】エレベーター編
マンションやホテルなど多くの場所で日常的に使われているのがエレベーターです。
ひとくちにエレベーターといっても構造が異なるものもあります。
ここではエレベーターの構造や種類について紹介します。
この記事でわかること »
エレベーターの構造
マンションやホテルなどさまざまな場所で使われているエレベーターは、主に3つの種類があります。
ここでは主にビルやマンションなどで使用されているロープ式の構造について紹介します。
エレベーターの種類と特徴一覧
・昇降路
かごを昇降させるロープや案内するためのガイドレールなどが設置されています。
・かご
エレベーターの戸の開閉を自動で行う装置や安全に開閉でできる「セーフティーシュー」などが設置されています。
・機械室
速度や運行管理を制御する制御盤が取りつけられています。
またロープを動かしかごを昇降させる「巻上機」や、ローブを介して摩擦駆動力を伝達する「網車」、動力が切れた時に電動機の回転を制止する「電磁ブレーキ」などがあります。
近年では機械室が昇降路内に組み込まれた「機械室レスエレベーター」が主流とされています。
エレベーターの種類
エレベーターは主に「ロープ式」と「油圧式」があり、設置場所や建物の形状によって使い分けられています。
また近年では新しい駆動方式である「リニアモーター式」なども登場しています。
ロープ式
電動モーターによって駆動するエレベーターです。
ロープ式エレベーターには、釣合おもりを使用する「トランクション式」と巻銅にロープを巻き付ける「巻銅式」に分けられます。
さらにトランクション式は「機械室あり」と「機械室なし」タイプに分かれています。
油圧式
電動のポンプで油圧を制御し、圧力でかごを昇降させます。
「直接式」「間接式」「パンダグラフ式」に分けられます。
直接式は油圧シリンダー内の上下する部分にかごを取りつけ昇降します。
間接式は上下する部分の動きをロープや鎖を介してかごに伝えます。
パンタグラフ式はアームと油圧ジャッキによってかごの昇降を行います。
リニアモーター式
リニアモーターを利用したエレベーターです。
一次側に釣合おもり、二次側に昇降路の全長を伸ばして設置するのが特徴です。
建物の形状や場所によって分けられる
どのタイプのエレベーターを設置するかは、建築物の形状や設置場所によって変わります。
さらに駆動方式の違いだけでなく、用途によっても種類を分けることができます。
施工管理技士は場所や用途によって適切なエレベーターを提案できるように、ある程度の種類を把握しておきましょう。
編集部
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