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公開日時 2020.03.02
最終更新日時 2022.04.06

【施工管理技士が知っておくべきアスファルトのあれこれ】アスファルトの歴史

建設業界では、道路工事や目地を打つ際など身の回りの多くのことにアスファルトが使われていて、施工管理に携わる者としてはとても身近な存在となっています。
そんなアスファルトが、日本ではいつから使われているのかご存知でしょうか。
今回は、アスファルトの歴史をご紹介します。

アスファルトが最初に使われたのは縄文時代?


アスファルトが最初に使われたのはいつごろなのでしょうか。
日本では、秋田県や青森県などにある縄文時代の遺跡から天然アスファルトが修繕のために使用された土器や接着材として使われた形跡のある矢じりなどが出土されています。
また、縄文時代の日本では現在の秋田県がある辺りで採れた天然アスファルトを用いて石と棒をくっつけて、槍を作成していたとされています。

その後、日本でアスファルトの利用が拡大したのは奈良時代と考えられており、日本書紀の中で天皇へ「燃える土」としてアスファルトが献上されたエピソードが記載されています。

世界的に天然アスファルトが使われるようになったのは紀元前3000年代半ばからと考えられていて、メソポタミア文明やインダス文明の遺跡から接着剤や建材として使用されていたことがわかっています。
また、旧約聖書の中にもノアの箱舟やバベルの塔の建設にも天然アスファルトが使用されていたとの記述があります。

現代のアスファルトの使われ方


防水・防音・防蝕材としてや接着剤、土木材料と多岐にわたって活用されているアスファルトですが、現代では最も使用頻度が高いのは道路舗装となっています。
石灰岩や砂岩にしみ込んでできたロックアスファルトと呼ばれる天然アスファルトが発見されたことがアスファルトによる道路舗装の始まりのきっかけとなっています。
1800年代なかばに運搬中にこぼれてしまったロックアスファルトを車輪で踏みつけたときに、車両が通る際に揺れが少ない地面となっていることがわかりました。
その後自動車が普及し、アスファルト舗装の道路は乗り心地がいいことや石油産業の発達によって石油アスファルトを生産することが簡単になったことによって、アスファルトを使って道路舗装することが一般的になっていきました。

現在では交通条件や地球環境などの様々な条件に対応し、樹脂や高分子素材などを使用することで改良されたアスファルトが開発されています。今後も資源を抑えることや自然環境保護などに配慮した高機能のアスファルトが開発され、使用されていくことでしょう。

アスファルトの歴史を確認しておこう

今回は、施工管理技術者の皆さんにとっても馴染み深いアスファルトの歴史について解説しました。
アスファルトは紀元前から様々な用途で使用されていることがわかりました。
ぜひこの機会にアスファルトの歴史への知識を深めてみてはいかがでしょうか。

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