【建設に関わる施工管理技士なら知っておきたい】国土交通省が創設したJAPANコンストラクション国際賞とは
今回は、国土交通省が創設した「JAPANコンストラクション国際賞」を紹介します。
海外で事業を行う日本企業に対するもので、施工管理技士の皆さんにも関わりのある賞です。
創設の意図や応募の条件を解説するので、これを機にJAPANコンストラクション国際賞への理解を深めましょう。
JAPANコンストラクション国際賞とは
「JAPANコンストラクション国際賞」は、国土交通省が創設した賞です。
賞は、「建設プロジェクト部門」と「中堅・中小建設企業部門」に分かれていて、それぞれの部門ごとの審査基準で選考が行われます。
募集要項に記されている審査基準には、以下のようなポイントがあります。
【建設プロジェクト部門】
- 「質の高いインフラ」を実現したか
- 現地社会で評価されているか
- 日本の技術やノウハウなどを活かしたか
- 戦略性があるか
など
【中堅・中小建設企業部門】
- 積極的かつ持続可能な海外展開か
- 「質の高いインフラ」を実現したか
など
またこの賞が設立された背景には、次のような目的があります。
- これまで以上に海外で「質の高いインフラ」を広めていくこと
- 日本企業の海外進出を応援すること
- 日本企業の海外における存在感を高めること
- 日本企業の海外での活躍を日本国内に伝えること
- 日本の若者の海外建設産業への興味関心を高めること
JAPANコンストラクション国際賞の要項
続いて、「JAPANコンストラクション国際賞」の募集要項や応募条件を解説します。
「建設プロジェクト部門」と「中堅・中小建設企業部門」で要項が異なるのでそれぞれ確認していきましょう。
【建設プロジェクト部門】
この部門の募集対象に当てはまるのは、日本企業が以下のいずれかの立場で参加している海外の建設プロジェクトです。
- 設計者
- 施工者
- 施主(不動産開発の場合)
- 管理/運営者
- 施工管理者(PM/CMの場合)
- PPP等の出資者
- 質の高いインフラに資する技術の提供者(産学連携案件等)
また応募できるのは、プロジェクトに携わった日本法人かその海外子会社、学術機関のいずれかです。
【中堅・中小建設企業部門】
この部門の募集対象は、海外で事業を行っている日本の中堅・中小建設関連企業です。ここでいう事業には、建設や設計、測量、建設資機材の供給などが該当します。
また応募できるのは、「資本金10億円以下、または、従業員数300人以下」の日本の法人かその海外子会社に限られます。元請け企業でなくても応募は可能ですが、「資本金10億円超または従業員数300人超の法人の子会社は応募できません。
JAPANコンストラクション国際賞の概要を把握しよう
今回は、日本の建設企業の海外での活躍を表彰する「JAPANコンストラクション国際賞」を紹介しました。
施工管理技士の皆さんは、国土交通省が重視する「質の高いインフラ」の普及とどう向き合っていくか考えてみましょう。
出展:【国土交通省 土地・建設産業局 総務課 国際室「第3回 JAPANコンストラクション国際賞 募集要項」】http://www.mlit.go.jp/common/001313192.pdf
編集部
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