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公開日時 2020.02.10
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者なら説明できる?3Dプリンターで家を建てる工程

コストや時間の節約やデザイン性の高さなど多くのメリットを持つ「3Dプリンター」での住宅造り。
今回は「3Dプリンター」製の住宅建築技術の特徴や課題などを解説するので、知識に自信の無い方は再確認しておきましょう。

3Dプリンター製の住宅建築技術の特徴


「3Dプリンター」による住宅造りには、3つの手法があります。

1つ目は、住宅を建てる場所に巨大な3Dプリンターを設置して、その場で印刷をしながら積み上げて家を作る手法です。
この手法では、下から上にどんどん材料をプリントしていき素早く住宅を作り上げます。
アメリカで実際に行われた工事の事例で、12時間で住宅を完成させたものもあります。
費用も通常の建築方法よりかなり抑えることが可能で、数十万円程度で一軒家が作成可能です。

2つ目は、素材を印刷して凝固剤を固めてから掘り出して建築物を作る手法です。
この方法は、完成した住宅の強度の関係であまり主流の方法ではないようです。

3つ目の手法は、3Dプリンターが設置された工場で住宅建設に必要なパーツをプリントし、それを現場で組み立てるというものです。
1つ目のように一気に家を印刷するのではなく、パーツごとに作り出すのが特徴的です。
この方法でも、通常の建築よりかない短い期間で家を建てることができます。

3Dプリンター製の家の未来と課題


「3Dプリンター」製の住宅は、その建設期間の短さやコストパフォーマンスの良さから世界中で重宝される技術となりつつあります。
住宅の購入価格も下がることが期待さできるため、消費者にとってもメリットの大きな技術といえます。
また厳しい条件の場所でも建設可能で、天候条件の悪い土地やスラム街の住宅事情を改善することも期待されています。

しかし、3Dプリンター製の住宅建築は現状ではある課題を抱えています。
それは、建物の強度に関する懸念です。
地震大国の日本では、耐震性に優れた建物作りが求められます。
そのため日本で必要や耐震・免震性能をクリアしなくてはならないという課題があります。
また、大規模の建物になった場合も強度の維持が難しいようです。
現状でも平屋や2階建などの通常の一軒屋においてはコンクリートだけでも十分な強度を確保できます。
しかしこれ以上の規模となると、コンクリートだけで強度を確保するのはまだ困難なのです。
このような強度という課題を解決すれば、日本でも実用化に大きく近づくことでしょう。

3Dプリンター実用化の流れに乗り遅れないようにしよう

今回は、「3Dプリンター」での住宅建築の工程や現状の技術的課題を解説しました。
近い将来、日本でも3Dプリンター製住宅が実用化されるときに備えて、施工管理者の皆さんも技術を理解しておくようにしましょう。

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