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公開日時 2019.12.24
最終更新日時 2022.04.06

明日話したくなる施工管理の工事の歴史豆知識:板金工事編

へこんだ鉄板を元に戻したり加工したりする板金は、建築工事では、建物の屋根や外壁、雨どい、水回りなどの金属銅板を加工して取り付けるのが板金の仕事です。
今回は、施工管理者が関わることも多い、板金工事の歴史を紹介します。

板金工事の歴史


身の回りにたくさんの金属がある現代では、多くのものに板金が使用されています。
しかし昔は、くしやかんざしの飾り、小判など金属が使われているものは限られていました。

中でも、くしが誕生したのは、今からおよそ7000年前のことと言われています。当時の素材は、動物の骨や木、竹などが使われていました。また、かんざしの起源は縄文時代のことで、先のとがった一本の細い棒に呪力が宿ると信じられていました。髪に細い棒を挿すことで「邪悪なものを払うことができる」と考えられていたことから、かんざしが生まれたのです。
そのため、かんざし職人は昔からあった職業で、時代とともにさまざまな分野に枝分かれし発展していきました。その結果、枝分かれの中に金属を扱う仕事が登場します。鍋ややかんの修理、衣類を収納する缶造りなど。銅の加工や細工などを中心に扱う昔はブリキ屋と呼ばれた職業です。時代が下るとともにそうしたブリキ屋の仕事は姿を消していき、住まいの屋根や外壁の金属板の加工が主な仕事となっていきました。

くしやかんざしなどの身の回りのものから、住宅の板金へと仕事の範囲が変わっていったのは私たちのライフスタイルの変化もありますが、一番の理由は金属版の品質向上や塗装技術の進歩にあります。

板金工事の過去と現代の技術の違い

金属の屋根施工が一般的になったのは、明治になってからのことです。西洋の建築様式が日本に入ってきました。トタン屋根が日本で最初に造られたのは明治39(1906)年のことといわれています。

トタンとは錫をメッキした銅板にさらに亜鉛のメッキを施した金属板のことです。かつては金属の屋根の1枚1枚を板金職人が作っていました。現在の建築物の屋根は銅板だけでなく、カラーベストや平板瓦が使われることが多くなっています。

昔は雨どいを作るのも板金職人の仕事でした。現在では塩ビのものが増えているものの、今でも住宅の金属加工が必要な部分では板金職人の知恵と技術が必要とされています。昔から伝えられている職人の技術の継承や保存のため、板金業界では定期的な板金技術の試験が行われています。

板金職人の技術の高さを資料

現代の板金職人の仕事は家の屋根造りが中心です。工場で大量生産されている屋根の部品を使いますが、何千枚もの金属板を屋根の広さによって美しくかつ頑丈に細かく計算しながら取り付ける作業には職人技が必要です。

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