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公開日時 2019.12.17
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者が知っておくべき。外部建具に使われる断熱材の種類と特徴

「断熱戸」や「断熱内窓」など断熱材を使用した外部建具はたくさんあります。
また、断熱材を活用することで冷暖房の効率アップを図れることもあり、戸建てやマンションなどでは壁や天井に断熱材を使用することも一般的になっています。
今回は施工管理者にとっても馴染み深い断熱材の種類とその特徴について、紹介していきます。

断熱材の種類一覧


住宅に使用されている断熱材は、主に繊維系と発泡プラスチック系に分類でき、それらをさらに細かく分けると次のようになります。

断熱材の代表的な種類と特徴

・無機繊維系断熱材
無機物から作られている断熱材を「無機質繊維系断熱材」といいます。
ガラスを細い繊維状にした「グラスウール」のほか、鉱物を繊維状にした「ロックウール」などが該当します。

・天然繊維系断熱材
繊維系の中でも動物や植物などを主原料として作られているタイプです。
リサイクル古紙が原料の「セルロースファイバ」や、羊毛の「ウールブレス」などがあります。

・発泡プラスチック系断熱材
合成樹脂とガスから作られている断熱材で、発泡スチロールが代表として挙げられます。
ほかによく採用されるのは、押出法ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどです。

いずれの断熱材も、その名の通り熱が伝わりにくいことが特徴です。
断熱材を壁や屋根の内部に入れることで、屋内と屋外で熱の移動が少なくなり、冷暖房の効率が上がります。

断熱材の特徴


無機質系断熱材は、軽くて素材自体が安く手に入るのが特徴で、軽くて扱いやすく、防音性も優れています。
ただし、少量のホルムアルデヒドを含んでおり、目がチカチカするほか、鼻水、咳などの原因になる可能性があります。

一方、天然繊維系断熱材は、ホルムアルデヒドは含みません。また、断熱性に加えて調湿調質性や防音性、防虫性などの特徴も併せ持ちます。
ただ、素材自体が高価で施工も難しいため、施工費用が高価になりやすいことが難点です。

発泡スチロールと押出法ポリスチレンフォームは、湿気の影響を受けにくく、ホルムアルデヒドも含みません。
また、軽くて加工性にも富んでいます。しかし、燃えやすく狭い隙間には使えないのがデメリットです。

硬質ウレタンフォームも発泡スチロールと特徴は似ていますが、現場吹き付けタイプなら、狭い隙間にも使用できます。
フェノールフォームは高価な素材ですが、加工しやすく燃えにくいのが特徴です。狭い隙間での使用には不向きになります。

断熱材は住み心地にも影響する

さまざまな種類の断熱材がありますが、それぞれメリットもあればデメリットもあります。
使用する断熱材の種類により住み心地も変わってくることも多いです。施工管理者は是非、断熱材の特徴を理解した上で、業務にあたりましょう。

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