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建設現場でVRを活用するメリット5つ!社員の教育ツールとして役立てよう

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公開日時 2022.09.29 最終更新日時 2024.02.19

こちらの記事では、建設現場でVRを活用するメリットについてご紹介いたします。

 


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VRが注目される理由


VRはVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略語です。
「バーチャル」は仮想的・疑似的という意味で、「リアリティ」は現実・真実性という意味です。
今、私たちが生きているのは現実の世界ですが、VRはコンピュータによって作られた「仮想現実」の世界を表すものです。

VRというと、ゲームやアトラクションで楽しむというイメージがあるかもしれません。
しかしながら近年におけるVR技術の発展により、今では職業訓練をはじめより幅広い分野で応用ができるようになりました。
例えば航空機パイロットの養成や、医療においては手術のシミュレーション、各種恐怖症の克服などの心理療法や、観光業では観光地の実体感、などが挙げられます。
そして建設業界でもこのVR技術は導入されています。

建設現場でVRを活用するメリット5つ


VRを活用することで、現場作業や安全管理など、建設業界で役立つメリットは多くあります。
例えば、住宅の外観や内部空間などを立体的にVRで表すことで、今までの平面図だけでは分かりにくかった実際の奥行や天井高、家具のレイアウトなどを設計の初期段階から工事する側と同じイメージを共有することができます。

また、建設の知識がない顧客ともイメージを共有しやすくなりクレームや意見・情報のすれ違いを減らすことにも繋がります。
下記ではさらに詳しく建設現場でVRを活用するメリットについて紹介します。

1:社員の教育ツールとして役立つ

建設現場でVRを活用するメリットの1つ目は、社員の教育ツールとして役立つという点です。
まだ知識のない社員を教育するうえで、建設現場では研修用の施設やその維持費、安全管理、多くの人手などかなりコストが必要になります。

しかし建設現場の社員の教育ツールとしてVRを活用することで、時間や場所にとらわれず社員の教育を安全に円滑に進めることができます。
実際に現場に行く必要や研修施設を用意する必要はなくなり、大幅なコストカットが期待できるでしょう。

2:クレームを回避できる

建設現場でVRを活用するメリット2つ目は、顧客からのクレームを回避することができるという点です。
カタログや設計図、企画書など平面的な図で説明していたものが、VRを活用することにより立体的に体験型で顧客に伝えることができます。

そうすることで顧客が理解したイメージと建設現場の提供したイメージにズレが生じるという事態を減らすことができ、結果クレームを減らすということに繋がるでしょう。

3:作業員全員のイメージを共有できる

建設現場でVRを活用するメリット3つ目は、作業員全員のイメージを同じレベルで共有できるという点です。
口頭のみでの説明や書類上の説明だけでは、作業員の知識や経験レベルによって理解の度合いが異なってしまいます。

しかし、VRを活用することで実際にその現場を疑似体験できるので、すべての作業員に同じレベルで情報を共有することができるようになります。
結果的に作業効率のアップにも繋がるでしょう。

4:事故防止効果がある

建設現場でVRを活用するメリットの4つ目は、事故防止効果があるという点です。
例えば、危険でなかなか立ち入れない場所へもVRを活用することで、その場所に行かずともその場所を見たり体験したりすることができますから、事故が起きるリスクを減らすことができます。

また、作業員への研修では建設現場で実際に起こりうる危険や事故を事前にVRで体験し学ぶことができますから、作業員が実際に建設現場に出た時に事故を防ぐことができるようになるでしょう。

5:コミュニケーションが円滑化する

建設現場でVRを活用するメリット5つ目は、コミュニケーションが円滑になるという点です。
VRの活用は、プレゼンテーションの場や企画段階での修正や改善作業、建設プロセスや作業の流れについての情報共有などあらゆる場でできます。

それらは百聞は一見に如かずという言葉があるように、クライアントやチーム内でのコミュニケーションの円滑化に繋がります。
コミュニケーションが円滑に進むことによって、作業効率や作業の質がアップすることも期待できるでしょう。

建設現場でVRを活用するデメリット2つ


ここからは建設現場でVRを活用するデメリットについて紹介します。
建設現場でVRを活用するデメリットは主に2つあり、手間や時間がかかることと初期導入にコストがかかることです。

VRを建設現場に導入する時には、その準備の時間や研修プログラムを作る時間など慣れるまでには時間や人手、コストが必要になります。
しかし一度導入してしまえば、魅力的なメリットが沢山あります。デメリットも知ってぜひVRの活用を検討してみて下さい。

手間や時間がかかる

建設現場でVRを活用するデメリット1つ目は、手間や時間がかかるという点です。
まずVRのコンテンツを作るには、VRを活用してどのように見せたいのか、どんな説明文やナレーションを入れたいのかというシナリオを考えます。
VRは360度見ることができるので、どのように見せたいかという点については360度分考えなければなりません。
そして次に、そのシナリオに沿ってVR専用のカメラや機材で撮影をしていきます。
撮影が終わると、VR専用のソフトウェアを使ってそれを編集やカットし、ナレーションや説明文を入れて完成となります。

そのため従来の2Dでの制作よりも、はるかに専門的な知識と手間や時間が必要になります。
VRの映像を制作する専門の制作会社にお願いするという方法もありますが、制作会社によって得意不得意があります。
建設現場は複雑で特殊な分野ですから、VRの映像制作を専門の制作会社にお願いする場合にはどのようなVR映像を制作しているのかきちんと見極めることが大切です。

初期導入コストがかかる

建設現場でVRを活用するデメリットの2つ目は、初期費用がかかるという点です。
VRを活用してよりよいコンテンツを作り出すには専用の機材が必要になります。
実際にVRを活用していくにはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)やゴーグル、VR専用の機器などを揃えなければなりません。

よりリアルに近いVR体験を導入するためには、モーショントラッキングや空間認識システムの導入も必要になります。
そうすると30万円を超えてしまうくらいの初期費用が必要だと言われています。

建設現場でのVR活用法3つ


建設現場では2016年頃からVRの活用が行われてきました。
設計の検証や建設現場での施工の管理など様々な分野でVRが活用されています。
VRを活用することで、実際の建物のサイズ感や奥行きなど細かい部分も実体験して理解することができるので、建設現場でも大活躍しています。

ここからは建設現場でVRを活用する方法を3つ紹介します。
建設現場でVRを活用する方法は主に、VRの技術で完成後の家の中を歩けること、足場の状況を確認できること、風の流れを体験できることの3つがあります。
下記で詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1:VR技術で完成後の家の中を歩ける!

現場作業や安全管理など、建設業界でもVR技術を活用するケースは幅が広がってきています。
建築物の設計時と竣工後のギャップを埋めるためのサービスも2017年に開発されました。
これは、住宅の外観や内部空間などを立体モデル化し、従来の平面図だけでは分かりにくかった実際の奥行や天井高、家具のレイアウトなどを設計の初期段階から施工主と共有することができます。
これで「思っていた家と違う!」といったクレームなどを避けることができますし、作り手としても全員のイメージを共有して作業に迎えるので、作業の質の向上などにも効果が期待されています。

2:足場の状況を確認できる!

建設現場でのVRの活用方法2つ目は、足場の確認ができるということです。
例えば、事故や災害が起こりやすそうな複雑な建設現場の場合、実際に足場を組んでしまう前にVRで足場の設計を再現し確認することで、事前に起こりそうな事故や災害の予想が可能です。

VRでは足場を下から見たり、上空から見たり、実際に現場内を見たりとあらゆる角度から見ることができます。
そのため、2Dでは気づくことが難しい隠れた危険性や実際に作業してみないと分からないことも事前に発見することができます。

建設現場でのVRの活用で、より安全な作業が実現し作業の効率もアップすることが期待できるでしょう。

3:風の流れを体験できる!

建設現場でのVRの活用方法3つ目は、風の流れを体験できるという点です。
日建設計とアドバンスドナレッジ研究所が開発した熱流体解析ソフト(CFD)は、設計図では見たり感じることの難しい風の流れや温熱環境をVRを通して目で見て感じることができます。

例えば、実際に工事をして作ってみてからでないと気づくことのできなかった空調の風の強さや流れも、VRを活用することで建設前に実際に部屋の中を歩き風の流れや強さを体感することができます。
そうすることで事前に建物の快適性が分かり、よりよい設計で建設することができるようになります。設計の質を向上させることに繋がるでしょう。

また、この熱流体解析ソフト(CFD)は空気粒子の目線もVRで体験することができます。
実際に空気になったように風の流れを体感できることも魅力的です。

建設現場でのVR活用事例4選


ここからは実際に建設現場でVRを活用した事例について紹介します。
大手の建設会社では積極的にVRの活用が導入されています。そこで今回詳しくご紹介するのは、東急建設株式会社、一二三北路株式会社、大東建託株式会社、株式会社つくし工房の4つの事例です。

会社によってVRの活用方法は異なり、その効果や結果も異なります。
ぜひ事例を参考にして建設現場へのVR活用の知識を深めましょう。

1:東急建設株式会社

東急建設株式会社は施工上の情報共有や合意形成をスムーズに行うことで得られる、業務の効率化や生産性向上を目指す目的でVRの活用が導入されました。
多くの資料を全員がそれぞれに確認しながら進める合意形成作業に時間がかかっていましたが、VRを導入することで離れた場所にいても同じクオリティで全員が一度に確認できるので時間とコストの削減に繋がりました。

複雑な建物の構造でもVRを使って3次元で体験できるがゆえに、直感的に理解を得ることができる利点もあると効果が出ています。
また離れた場所にいても同じ建物内の空間を共有することができるので、よりスムーズにコミュケーションを取ることができるようになったという成果もあるようです。

2:一二三北路株式会社

一二三北路株式会社は、2016年3月、北海道札幌市内にある温泉地「定山渓」に作る水道橋工事にVRの活用を導入しました。
土木工事現場では常に予期せぬ事故や災害と隣り合わせであり、事故や災害が起きれば少なくとも1週間、長ければ数か月作業をストップせざるを得ません。

そういったコストの削減や工事の遅延を回避するためにVRの活用が導入されました。
円滑に工事を進めることや、予期せぬ事故や災害でのコストの削減にもVRは活用されています。

3:大東建託株式会社

大東建託株式会社では、2018年3月19日にVRを活用した現場体験研修が行われました。
大体の転落事故の原因が安全意識の足りなさや安全帯の不使用などで、一度転落事故を起こした人には安全意識がより強くなる傾向があることが分かり、それを踏まえてVRの活用が導入されました。

VRを活用し、一度転落事故の怖さや危険性を実体験することで安全管理の意識向上に繋がるのではないかと考えられています。
実際にVRで実体験した作業員は、想像していたよりも怖かったと述べており、実際に経験することがどれほど大切なのかを表しています。

4:株式会社つくし工房

株式会社つくし工房では、VRとヘッドマウントディスプレイの両方を使用した実体験を通しての工事現場での安全教育を行っています。
工事現場で起こりうるあらゆる事故や災害の抑制と防止を第一の目的として、VRが作られ導入されました。

実際にVRを活用して行っている安全教育は、足場からの落下災害の怖さや危険、土砂崩壊災害の怖さ、重機災害、飛来災害の怖さの4つがあります。

足場からの落下事故の恐怖の疑似体験では、実際に何が原因だったのかを身をもって体験することで安全管理の再確認や事故を未然に防ぐ意識を高めるとされています。
重機災害も落下事故の疑似体験と同様に、事故を未然に防ぐために活用されています。
土砂崩壊災害の疑似体験では、実際に起こってしまった時の対応や迅速で正しい判断を訓練することができ、飛来災害の疑似体験では、被害者の目線と作業員の目線と両者で体験できることからより危険性を学ぶことができます。

建設現場のVR技術は日進月歩!常にアンテナを張っておこう


VR技術は日進月歩で進化しています。
業務効率化などに直結するサービスも、知らないうちにリリースされているかもしれません。
最新技術を知っておくことは、話のネタになるだけでなく、思いがけないタイミングで職場改善にもつながるかもしれません。
VR技術×建設業界のニュースにアンテナを張っていて、損はなさそうです。

 


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