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公開日時 2018.12.13
最終更新日時 2022.04.06

現場に徹底しよう!倒壊・崩壊災害の防止方法とは【後編】

現場監督の仕事は、建築現場での事故や災害を未然に防ぐことも含まれます。
今回は、崩壊災害を防止する方法、コンクリート造の工作物の解体を行う際に崩壊が起こらないようにするための注意事項をご紹介します。

崩壊災害を防止するには


建設業の現場で大きな被害を生む可能性があるのが崩壊災害です。
一度起きると、多大な被害と根本的な計画の変更を余儀なくされる崩壊災害を防止するためにはどうすればいいのでしょうか。
・上下水道工事で小規模な溝の掘削作業を行う場合は、土止め先行工法により工事を実施するようにする。
・山を掘削する作業を行う場合には、作業箇所と周辺の山についてあらかじめボーリングなどの適切な方法で調査を実施して、その結果をふまえて施工計画を立てる。
・調査の結果行う施工計画では、施工の時期や方法はもちろん、掘削における安全な勾配の取り方や排水の方法をしっかりと練り込む。
・施工計画を実施している最中でも、異常な湧き水や地質の変化を確認した場合は、その状態に応じて計画を変更する必要がある。
・知山が崩壊するおそれのある場合は、あらかじめロックボルトや落石防止柵、防護網などを設けて、関係者以外の立ち入りを禁止する。
・高さ2m以上の掘削面での作業を行う場合は、掘削責任者を専任し、その責任者に掘削面の変化を常に確認させるようにする。
・掘削責任者は、掘削面が安全な勾配をたもち、透かし彫りを行っていないか、浮石または亀裂の状態に変化がなく、排水が良好で、湧き水の状態に異常がないか等を常に確認する。
・知山の掘削作業を行う場合は、作業箇所やその下方に関係者以外が絶対に立ち入らないようにする。
・掘削面の肩の部分には、掘削した土砂や工事用の資材を置かないようにする。

コンクリートの解体や破壊による災害を防止するには

コンクリートで作られた工作物の解体や破壊においても、災害を防止する必要があります。
・コンクリートで作られた高さ5m以上の工作物を解体する際には、使用する機械や方法と順序、立入禁止区域の設定、またその他の危険を防止するための計画を事前に確認するようにする。
・コンクリート造の工作物を解体する際も、必ず「建築物等の鉄骨の組み立て等作業責任者」を専任して、安全確認を徹底する。

崩壊防止にはよく観察することが重要

解体作業は大掛かりになることがあるので、責任者を選定することが何よりも重要です。
また、掘削作業を行う場合、何よりも山や地面が崩れることを避けるため、作業している人以外に、常に状態を確認する必要があります。

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