電気主任技術者の国家資格を取得すると、変電所や発電所、ビルや工場など電気工作物の工事や保安、監督する責任者となることができます。就職の幅が広がるだけでなく、電気を取り扱う技術者としてステップアップするのにたいへん有効な資格です。今回は、電気主任技術者の仕事内容や受験資格について解説します。

電気主任技術者の仕事内容

電気主任技術者は、主に電気設備の点検や保安を行います。大規模な施設には複雑な電気設備を備えていますから、随時点検して異常の有無を確認し、異常があった場合は臨機応変な対応が求められます。

電気主任技術者は、専門的な知識と高い技術を駆使して、あらゆる電気設備が安全に運用できるような環境を整えます。発電所や変電所はもとより、ビルや工場など、健全な社会生活が行われるうえで欠かせない施設を支える極めて重要な仕事といえるでしょう。

電気主任技術者の受験資格

電気主任技術者の資格試験には、電気工学系の学歴や実務経験など受験資格がいっさいありません。電気技術者試験センターが提供している案内に従って申し込めば、誰でも受験することが可能。そのまま所定科目の試験にすべてパスすれば、資格を得ることができます。

電気主任技術者には第1種、第2種、第3種の3つがありますが、すべてに共通しています。最上位に当たる第1種であっても、学歴や実務経験の有無に関係なく受験可能です。第3種から順番に取得する必要もないので、はじめから第1種にチャレンジしてもOKです。

科目合格が認められていますが（科目合格の有効期間は3年間です）、最も下位に当たる第3種でも例年の合格率は10％程度と、決して高くありません。

まとめ

専門的な知識と高い技術によって、大規模施設の電気設備の点検・保安を行う電気主任技術者。試験には受験資格がなく誰でも受験できますが、決してハードルが低いわけではありません。難易度が高い資格試験ですので、計画的な勉強が求められるでしょう。

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