現場監督は、作業服で通勤しても良いのでしょうか、それともスーツを着用しなければならないのでしょうか。

今回は、「現場監督デビュー」を控えた方に向けて、通勤時の適切な服装についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

※なお、現場監督におすすめのおしゃれな作業服は「現場監督におすすめのおしゃれな作業着と着こなし方」を参照ください。

初日はパリッとスーツで行こう

初めて現場監督として現場に入る方や、大規模工事の現場監督の場合、工事初日から1週間ぐらいはスーツを着用したほうが良いでしょう。男性はワイシャツとネクタイも着用してください。面倒でも現場のロッカー室で作業服に着替えることをおすすめします。
工事の着工直後は外部の人とのフォーマルな面談が多いため、すぐにスーツに着替える必要があるからです。
現場の作業員にあいさつするときは、スーツのジャケットを作業服の上着に替えるだけで問題ありません。

電車通勤ならスーツが無難

工事が進んでも、電車やバスなど公共交通機関を使って工事現場に通勤する現場監督はスーツを着続けたほうが良いでしょう。
なぜなら、現場監督は現場のトップであると同時に会社の顔でもあるからです。
建設業界だけでなく、ビジネスに携わっている人にとって、「ユニフォームで公共交通機関に乗らない」ことは常識です。
コックや医者、コンビニ店長などが制服で電車に乗らないのと同じで、現場監督も公共交通機関を利用する際は作業服を避けるようにしましょう。

自家用車通勤なら作業服通勤は「あり」

自宅から現場まで自家用車で通勤する場合は、現場監督でも作業服で問題ないでしょう。ただワイシャツとネクタイは着用したほうが無難です。
作業服の下からワイシャツとネクタイが見えていれば、役所での硬い打ち合わせでも失礼に当たりません。

親近感を演出するならあえて完全作業服で

もし小規模な現場で、なおかつ現場監督として「作業員たちに溶け込みたい」という明確な意図があり、さらに自家用車通勤であれば、ワイシャツもネクタイも着用しない完全作業服スタイルで通勤しても良いでしょう。
現場監督が着るスーツやワイシャツやネクタイは、一般作業員との間に壁をつくってしまいます。大規模工事現場の場合、あえてネクタイなどで壁をつくり、指揮命令系統を明確に示す必要がありますが、小規模工事では作業員を委縮させてしまいかねません。

※関連記事：現場監督におすすめのおしゃれな作業着と着こなし方

まとめ

服装は自分の心にも相手の心にも影響を与えます。
建設現場は作業の性質と安全管理の観点から、上下関係をしっかり維持していたほうが良いとされます。現場監督は「上の者」なので、スーツやネクタイなどでその地位の人であることを明示することは大切です。
しかし、建設現場は汚れる場所です。作業服は汚れてもいい服であると同時に、「現場人としての誇り」が詰まった服でもあるので、現場監督ならば、仮に1日中事務仕事をする日であってもスーツのままというわけにはいかないでしょう。スーツで通勤して、現場ですぐに作業服に着替えるのが理想です。

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