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公開日時 2018.11.27
最終更新日時 2022.04.06

現場監督なら知っておくべき! ISO9000:2000について

ISO9000規格は何度か改定されていますが、2000年に行われた改定がかなり大きな改定でした。
ISOの中でも9001は建設業で認証を取得している企業が多いため、現場監督の仕事をしている人はある程度知っておくといいでしょう。
ここでは、ISO9000:2000について解説していきます。

ISO9000:2000の全体像

ISO9000シリーズの2000年に行われた改定では、それ以前までの9001から9003までを1つに統一しました。
別々の基準で行われていたものが、同じ基準になったため、分かりやすくなったと言えます。
また、以前まではあまり重要視されていなかった顧客満足度を重視することが盛り込まれました。
顧客が満足しているかどうかを確認する方法として、アンケートやモニター調査などが挙げられています。
企業などで、自社商品に関するアンケートを実施することが多いのは、このためでしょう。
建設業においても、ハウスメーカーなどで施主に対してアンケート調査を実施することがあります。
全体的に顧客志向が強まっており、言葉の定義なども変更箇所が多いです。
他に経営者の責任や資源の運用管理、製品実現などについて規定されています。

建設業でどのように運用していくか

顧客志向が強まったことが、2000年の改定でのもっとも大きな変更点と言えるでしょう。
顧客というのは、ハウスメーカーの場合には、主に新築住宅を建てる個人を指す場合が多いですが、大きなビルなどの建設工事に関してはやや複雑です。
下請け業者から見れば、元請け業者が顧客ということになりますが、元請け業者から見れば施主が顧客ということになるでしょう。
施主が満足するかどうかは、元請け業者だけでなく下請け業者が行う仕事も影響します。
工事に関わる全ての業者がISO9001の認証を受けていればいいですが、そうとも限りません。
そのため、運用が上手くいかないケースもあるでしょう。
また、2000年版では文書化を要求している書類の種類は6つしかありません。
「文書の管理」と「記録の管理」、「内部監査」、「不適合製品」、「是正措置」、「予防措置」です。
そのため、文書化に関しては多くの企業が問題なく行えているでしょう。
その6種類以外に関しても、内部規定などで文書化されていることが多いです。

今後は建設業においても顧客満足度の重要性が高まる

ISO9000:2000に顧客志向を強める旨の規定が盛り込まれたことから、建設業においても顧客満足度を重視することが求められます。
現場監督を務める人は、顧客が何を求めているのかを常に意識して職務にあたるようにしましょう。
建設業の場合には下請け業者や関連企業などが多いためやや複雑ですが、顧客を大事にする企業が今後も成長し、業績を伸ばしていけます。

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