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公開日時 2018.11.06
最終更新日時 2022.04.06

手を抜くとトラブルの元!現場監督なら「雨仕舞」が機能しなくなる原因と、防水の違いとは

雨仕舞とは、雨水が住宅に侵入しないように屋根や外壁を施工することです。
雨水が侵入するのを防止するだけでなく、雨水が侵入することによって起こる劣化を軽減する効果が期待できます。
しかしその大切な雨仕舞が機能しなくなることもあります。
一体どんな原因が考えられるのでしょうか。

雨仕舞が機能しなくなる原因

雨仕舞は、屋根材となる木と、水切り金具、防水紙とコーキングで作られています。
場所によって細かな違いはありますが、一般的にはこのような構造です。
屋根だけでなく、ベランダの笠木や庇、取り合い部、窓枠の周りやサッシ部分にも施します。
雨水を浸入させないために大事な雨仕舞ですが、不具合が起こることもあります。
まず考えられるのは経年劣化です。
雨仕舞は防水紙が傷んでしまうと、その効果を発揮できなくなります。
しかし10年ほどで雨仕舞が傷んだ場合は、施工不良の場合があります。
次に考えられるのは天災です。
台風などの強い風、大雪・落雪などによって雨仕舞が機能しなくなる場合もあります。
特に屋根の頂上部分は痛みやすい部分です。
現場監督が一番注意したいのが施工不良です。
防水紙の逆張りや、雨で濡れる部分防水紙を貼ってしまったなどの問題があると、雨仕舞が機能しなくなります。
施工不良は足元が不安定な場所での雨仕舞に多いので、現場監督はしっかりチェックしましょう。

防水との違いは

雨仕舞は「雨水を受け止めたあと外に流す」ことを目的として行われます。
対して防水は「雨水の浸入を防ぐ」ことを目的として行うものです。
同じ雨水に関する施工ですが、目的は違います。
また雨仕舞は屋根や壁との接合部分や、屋根の立ち上がり部分などに施します。
対して防水は、主に平面部分に施工するものです。
そのため2つをきっちり施工することが大切です。
防水シートの建材性能は年々アップしています。
そのため比較的簡単にその性能を発揮できるようになりました。
しかし雨仕舞は多くの経験や知識、技術を必要としますので、このあたりにも2つの施工方法の違いは出てきます。

雨水によって傷まないために

雨仕舞と防水は、建物が雨水によって傷んでしまわないように必要な処置です。
屋根頭部やベランダの立ち上がり、天窓などチェックする場所が多いですが
現場監督はしっかり見ておきましょう。
もし経年劣化以外で雨漏りなどの問題が起きてしまった場合は、施工不良が考えられます。
雨漏りによって建物が傷んでしまうのを防ぐためにも、雨仕舞の施工には気をつけましょう。
また施主に対してもしっかり説明することが大切です。

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