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公開日時 2018.10.09
最終更新日時 2022.04.06

GENBA★WALKERその6

【鉄筋工事のポイント その2】
前回の現場ウォーカーでは、鉄筋工事における鉄筋の種類について紹介しましたが、今回は鉄筋工事のポイント②として、『鉄筋の配筋』に着目したいと思います。

1.鉄筋の組立について
配筋とは配筋図の通りに鉄筋の組立を行うことです。鉄筋の組立は立体的な納まりを考慮する必要があります。鉄筋の縦と横が交差すれば、いずれか一方が鉄筋の直径分だけずれて配筋されます。鉄筋が密に組まれている箇所では、配筋が出来ない事も考えられます。複雑な部分は事前に納まり図を作成・チェックし、納まらない場合は設計監理者と事前に協議し解決する事が重要です。

2.鉄筋の組立工程について
一般的なRC造の鉄筋組立工程は、次の様になります。

①柱 配 筋: 柱主筋を圧接し、フープ筋を巻く。
(外部足場を立ち上げる)

②壁 配 筋: 壁筋を配筋し、開口補強筋を入れる。

③梁 配 筋: 梁主筋を圧接し、スターラップを巻く。

④スラブ配筋(床): スラブ筋を配筋する。

⑤配 筋 検 査: コンクリート打設前に設計監理 検査などを受ける。

3.鉄筋の組立について

4.鉄筋のあき寸法
鉄筋のあき寸法とは、鉄筋相互の間隔の事を指す。コンクリートの粗骨材(砂利)の最大寸法よりも鉄筋どうしが近いと、砂利が鉄筋の間に詰まってコンクリートが隅々まで充填されず、じゃんか(豆板)の原因となります。鉄筋のあき寸法は下記のうちの最大のもの以上と定められています。

① コンクリートの粗骨材の最大寸法の1.25倍
② 25mm
③ 隣り合う鉄筋の平均径(d)の1.5倍

管理のポイント【梁主筋の2段筋のあき寸法】
梁主筋の2段筋は「鉄筋のあき寸法」の関係で1段目に入りきらなかったものが、2段目に降りてきたものです。梁の応力を考えると、1段目に鉄筋があったほうが梁の曲げ強度が高い。2段筋が下がりすぎると梁の強度が不利になるので、下がりすぎに注意する。吊り鉄筋用のS字金物を使うと間隔を適正に保てるが、種類(対応する鉄筋径)を間違って使うケースが見られるので注意が必要です。

今回の講師は・・・
夢真ホールディングス 人材開発部 田村 憲章 課長代理

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