ページトップに戻る
公開日時 2018.10.26
最終更新日時 2022.04.06

【橋・マンション】日本では希少?爆破解体の事例集

爆破解体(発破解体)についてその概要を解説し、実際の事例についても触れていき、メリット、デメリットの両面を解説していきます。
その他、爆破解体ではない、日本の建設会社が開発した解体方法の事例についてもお伝えします。

問題点が多い?爆破解体のメリットとデメリット

爆破解体は、ビルや橋、タワーなど大規模建造物をダイナマイトなどの爆薬を使用し、爆破することによって一気に解体することで、別名、発破解体(はっぱかいたい)とも呼ばれています。
爆破するといっても、ただ、爆薬を使用するのではなく、爆破の火薬量はもちろん、爆破する位置、順番、建造物が倒れる方向などを計算し、綿密な計画に基づいて行われます。

爆破解体のメリットは、短時間に解体できることが挙げられます。
そのため、人件費の節約ができ、通常の解体で必要な足場を組む必要もありません。

デメリットとしては、爆破するには、瓦礫や破片、粉塵が飛散する可能性があり、最悪の場合には人命にかかわる危険性があるため、基本的には、建物が密集した市街地では行われません。
また、爆発音、騒音の問題、あるいは安全に爆破を行う高度な技術、法的な規制をクリアする必要になります。
また、爆薬の調整が適正でない場合には、建造物がそのままの姿で解体されないという失敗事例もあります。

日本ではほとんど採用されない爆破解体

アメリカ、ロシア、中国など海外の国々では、老朽化した陸橋、高層マンション、ビル、工場、競技用スタジアムで爆破解体が行われます。
そして解体が行われる際には、事前に観衆が集まり、一つのショーとしての側面も持ち合わせているようです。

日本における爆破解体は、爆破においての危険性、騒音、周辺環境へ及ぼす諸問題などの理由からほとんど行われておらず、1992年に琵琶湖湖畔に建っていた木の岡レイクサイドビルの爆破解体は、数少ないケースの一つとなります。

日本では、「乱暴」「環境に優しくない」として爆破解体が採用されることは少なく、東京の赤坂プリンスホテルの解体では、大成建設が開発したテコレップシステムを採用。
建物の高さが徐々に縮まる方式で、爆破解体とは反対に数日をかけ大きな騒音も無く静かに行われました。

将来的にも、日本で爆破解体が行われる可能性は低い

爆破解体が採用される理由としては、短時間に大きな建造物を瞬時に解体できることでしょう。
しかしながら、日本では国土の狭さや静かさを好む国民性もあり、爆薬を使用した爆破解体が今後行われる可能性が極めて低いと言えます。

関連記事:
施工管理が知っておくべき工事と建設現場の知識:石工事
施工管理が知っておくべき工事と建設現場の知識:熱絶縁工事
地盤工事が適切でない場合に起こるトラブル4つ紹介|地盤改良工事とは?

俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真

Twitter LINE
NEW

新着求人

2024年4月20日更新
新着情報0
現在、新着求人はありません。