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公開日時 2018.09.28
最終更新日時 2022.04.06

佐藤社長現場レポ 社長がゆく5th


建物は、人と人とのコミュニケーションが作り上げるもの
技術業務課 冨樫 和也さん (H13 入社)

3月28日、「社長がゆく」スタッフは、府中市の16階建て新築マンション建設現場で頑張る富樫 和也さんを訪ねました。経験豊富な富樫さんのマインドが伝わってきます。

佐藤:富樫さんは建築の学校を出られているそうですね。

富樫:学生時代は図面設計を目指していましたが、体を動かすのが好きだったのと、幼い頃からの「大工」への憧れから、就職活動中に「現場監督」になりたいと思うようになりました。

佐藤:現場は思い描いていたとおりでしたか?

富樫:全く違いました。朝早くて雨の日は仕事をしない、という職人のイメージを持っていましたが、実際は残業もあるし、雨でも関係ないですね。

佐藤:仕事内容についてはどうですか?

富樫:親位の年齢の職人さんに向かって、逆の立場で話さなければならないところで、最初はどう接すればいいか悩みました。喧嘩や口論になってしまうこともありました。

佐藤:若いし大変そうですね。どうやって解決していったのですか?

富樫:現場の催しや、たばこを吸っている場所での会話、あとはわからないことを聞きに行く、ということの積み重ねです。話をしたがらない職人さんはいません。こちらから声をかけていくうちに、向こうからも声をかけてくれるようになっていきます。

佐藤:やはり「話す」ことが大切なんですね。

富樫:話すことによりお互い相手の立場を理解でき、それがとても大切です。建物は、機械が作るものではなく、人と人とのコミュニケーションが、作り上げていくものだと思っています。

佐藤:学校で学んだことは、どの位役にたっていますか?

富樫:現場管理の上ではほぼないですね(笑)私が学生の頃は、CADではなく「T定規」での製図でしたので、CADを使えるようになったのも現場に出てからです。

赤城:建築系の学校で、2次元を3次元で想像する訓練ができるのが大きく役立っているのではないでしょうか。所長は平面図を立体で考えて話しますので。

富樫:そうですね。そこは文系の方と違うところかもしれません。現場では紙だけで話しますから、そこは最初戸惑うと思います。

佐藤:知識的な勉強はされたのですか?

富樫:プライベートではフォローしていないです。全て仕事しながら経験して覚えていきます。

佐藤:それで充分ですか?

富樫:勉強も必要ですが、それより「人と人とのつながり」を持つ事です。歳をとってくると、聞きにくくなるとは思いますが、それではマイナスなので、「自分のこの歳でもわからないものはわからない」と割り切って、わかる人に聞くしかないのです。調べる時間があればいいですが、それもほぼ無いですから。

佐藤:富樫さんほどになると、聞くことはもうあまり無いのではないですか?

富樫:いやいや、わからないことだらけです。建物によってもやり方は違うし、職長によっても違いますから。怒られても聞くしかないと思っています。

佐藤:そこでコミュニケーションが生まれて現場も円滑に進みますね。

富樫:こちらが一方的に言って、相手が嫌な気分になって仕事をするより、話をして和んだ状態で仕事をする方が、後々お願いしたこともやってくれたりするので、話し合う方が良いですね。

佐藤:今まで色々な現場を経験されていますが、印象に残っている現場はありますか?

富樫:戸田公園にあるマンションです。

赤城:12年前位です。あの現場の所長さんは明るくて、とてもいい方で当社をご贔屓にしてくださいました。懐かしいですね。

富樫:当時私は全く何もわかっていなかったですが、事務所の先輩方がとても優しくて、明るい雰囲気の現場でした。仕事はとてもやりやすく、色んな事を学びました。所長には、酔いつぶれた時助けてもらいました(笑)

佐藤:逆に辛かった現場は?

富樫:通勤に2時間半かかった現場が1年半続いた事でしょうか。

赤城:富樫さんは仕事で弱音を吐いたことは無かったですね。大したものです!

佐藤:それはすごいですね!切羽詰まった時など無かったのですか!

富樫:有るには有りましたが、「なんとかなる」「なんとかなってしまった」という感じで乗り越えていますね。

佐藤:コミュニケーションのおかげですね。これからどんな技術者になっていきたいですか?

富樫:ON/OFFはっきりできればいいかな、と思います。子供が生まれたばかりですが、遊べるのは週末だけ。なかなか難しいと思いますが、平日でも、「今日はここまで」と決めた日に早く帰ってプライベートに時間を使えるようになりたいです。

赤城:お子さんは富樫さんによく似ているの?

富樫:今生後7ヶ月ですが、髪型から顔まで全くそっくりです(笑)帰宅した時に笑ってハイハイしてきてくれるのが嬉しいです。あと、ソフトボールチームに2年位所属していて、体を動かせるので結構リフレッシュになっています。

佐藤:長い経験の中で、仕事の面白さはどこにあると思いますか?

富樫:やはり「モノを作る」というところです。どの案件も自分が携わったものが出来上がり、完成を見たときは何にも代え難い感動や喜びがあります。自分の考え通りスムーズに動くのが一番いいです。それには人を動かさなければならず、そこが難しいところです。コミュニケーション能力が必要となります。

佐藤:ぜひ若い後輩へ何かメッセージをいただけますか?

富樫:自分が一番好きな言葉ですが、「向上心」を持ってもらえればいいと思います。現場仕事は、責任を持って仕事をして、達成した喜びがいいと思います。それに至るには、頑張って耐えるしかない、だけどそれを達成できれば自分の力になるし、これを一度味わうと辞められなくなるほどの感動が待っています。

赤城:チームプレイで味わう達成感は本当に素晴らしいですね。

富樫:1人ではなく、みんなでモノを作るので、1人で抱え込まずに周りの協力を得ればいいと思います。

佐藤:一生懸命仕事すれば助けてくれるし、また任せてもらえるし、その積み重ねですね。

富樫:はい。見ている人は見ていますので。「わからなくてもやる」ことですね。

佐藤:将来もずっとこの仕事を続けたいと思いますか?

富樫:モノ作りは無くならないので、楽しいと思えて、体力が続く限りずっと続けたいと思います。

佐藤:その意気でこれからも活躍し続けてください。応援しています!

社長がゆく 編集後記
佐藤 大央社長
新卒で入社して15年、現場で頑張って頂きありがとうございます。「建物はコミュニケーションでできる」という言葉はとても重みがありました。結婚、子供が産まれるなど、大きなライフイベントも経験されました。これからも、家族のため自分のため、さらなる成長を目指してがんばってください!!

技術人材部 赤城 俊二部長
入社当時から15年間、営業担当させて戴き本当に有難うございます。その間一度も弱音も愚痴も言わない、明るく元気な富樫を尊敬しています。
これからも仕事と家族を大切に、頑張って下さい。

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