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公開日時 2018.10.12
最終更新日時 2022.04.06

台風対策はしっかりしよう!足場倒壊などの事例集!

風のときには建設現場も甚大な被害を受けることがあります。
しかし台風対策をしっかりしていれば、多くの被害は防ぐことができます。
そこでこの記事では、台風が引き起こした建設現場の被害事例をいくつか紹介していきます。
台風による被害を学ぶことで台風対策の重要性を知ることができ、事故や被害を防ぐことに繋がります。
建設現場を預かる現場監督として、過去の事例をしっかりと学んでおいてください。

足場倒壊の事例

台風による建設現場の被害のなかで、非常に多いのが足場の倒壊です。
まずは足場の倒壊事例をいくつかご紹介していきます。

足場が倒壊し通行人が巻き込まれた事例

病院建設現場で足場が倒壊し、通行人の男性が下敷きになって死亡した事例があります。
当時は台風で強風が吹いており、原因はこの風によるものだとされていますが、他にも原因がなかったか、警察が十数人体制で実況見分を行いました。
業務上過失致死も視野に入れて捜査が行われましたが、その後1年近く経過しても立件されたなどの続報はないので、強風が原因という可能性が高いです。
なお、倒壊現場のある市内では最大瞬間風速24.2メートルを超える風が吹いていたそうです。

解体中の足場が台風で倒壊し、隣のビルにもたれかかった事例

ビルの解体のために壁一面に組まれた足場が台風の強風が原因で倒壊し、一部が隣のビルにもたれかかった事例があります。
もたれかかるといっても足場が倒れるときの勢いは強く、隣のビルに足場がめりこむような感じで衝突してしまいました。
このときに足場の外側を覆っていた金属製の大量のパネルが歩道に落下しましたが、幸いにもけが人はいませんでした。

足場倒壊以外の事例

足場倒壊以外にも事故や被害の例があるので、ここからはそういったものを紹介していきます。

水路建設工事現場のトンネルで作業員が水死した事故

台風で川が氾濫し、近くで工事をしていたトンネルに濁流が押し寄せて、作業員7名が水死した事故がありました。
この事件は企業者である県が作業中止を決定せず、むしろ作業の継続を指示し、現場監督も最終的にはそれに従ったため発生しました。
また、トンネルには仮締切があり、これが水の流入を防いでいましたが、後に設計が変更されて弱くなったため、水圧に負けて水の流入が発生したことも原因とされています。
台風のときには危険を感じたら作業を中止し、作業員の安全を第一に考えて避難してください。

屋根から転落した事故

台風の最中でリフォーム作業をしていた29歳建築業の男性が、屋根から転落して左足の骨を折った例があります。
原因は風に煽られたことによるものだったそうです。
台風中は作業をしないようにするか、どうしてもしなければならない場合は安全帯を装着するなどの安全措置を行うようにしてください。

台風対策は超重要

台風による事故には人災のものもありますが、たとえ適切に足場を組んでいても想定外の強風で倒壊するケースが見られます。
台風の前には本記事の内容を思い出して、対策をしっかりと行ってください。

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