現場監督の大切な仕事の一つに「現場測量」があります。
測量は非常に重要なもので、これを間違えるとその後すべての仕事がずれてしまうといっても過言ではありません。
そこでこの記事では、現場測量を失敗しないようにするための計画の立て方を紹介していきます。
測量計画を立てる前に何をすれば良いのか、どのような段取りをすれば良いのかなどを記載していきますので、現場測量の計画を立てる際の参考にしてください。

測量用の図面を作る

工事には図面がつきものですが、測量のときに建物の設計図やその他の資料を持っていくのはよくありません。
測量中に図面に何かを書き込むのは難しいですし、資料が多いとかさばります。
資料を汚してしまう可能性もあるでしょう。
資料の汚損を防ぐためにコピーを取って行ったとしても、測量現場で「この資料によると…」「こちらの資料には…」と複数の資料を何度も見返すのは効率的ではありません。
測量のときには、測量のための図面を用意して持っていくべきです。
他の資料を一部使いまわしても構いませんので、測量に必要な情報だけが記載された見やすい資料を作成してください。
また、測量した寸法を記入する欄も作っておくと良いでしょう。
測量後にこの欄が埋まっていれば、測量漏れはないことになるので、チェックがしやすくなります。
できる現場監督は測量前の段取りで測量用の図面を作っていると考えてください。

ペアになって測量のシミュレーションをしておく

実際に測量をする前に、できれば現実の測量のようにペアになって測量のシミュレーションをしておくと良いでしょう。
シミュレーションをすることで、どの部分にどのくらい時間がかかるのかをかなり詳しく知ることができ、より精度の高い計画を立てることができます。
また、測量の手順を把握しておくことで、当日テキパキと動けるようになれます。
シミュレーション中に気づいた点をメモしておいて計画に組み込むことで、測量全体の効率化も可能になるかもしれません。
シミュレーションをしておけば現場で起こり得るトラブルを事前に見つけることもできるので、迷いなく測量を進めることができます。
忙しい業務の合間にシミュレーションを行うのは現実的に難しいかもしれませんが、やってみる価値はあるのでぜひトライしてください。

計画的な現場測量で効率アップを！

繰り返しになりますが、現場測量は非常に重要なパートです。
計画を立てて効率的かつ正確な測量ができれば、工期短縮に貢献するとともに自分の評価も上がりますので、ぜひ本記事の内容を参考にがんばってみてください。