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公開日時 2018.09.06
最終更新日時 2021.12.22

しっかり理解していますか?大規模改修の三つの方式のメリット・デメリット【管理会社主導方式編】

マンションの大規模改修を行うときの方法として、管理会社主導方式というのがあります。
現在ではあまり主流ではありませんが、以前までは広く行われていたやり方です。
では、管理会社主導方式とはどんなものなのか、そのメリットとデメリットについて解説していきます。

管理会社主導方式のメリット

管理会社はマンション管理が本業ですが、建築業登録をしている場合もあります。
その場合、マンションの管理組合にとって、もっとも身近な建設業者ということになるでしょう。
管理組合で他の業者を探して大規模改修を行う場合と比べて、手間がかからないのが管理会社主導方式の1つのメリットです。
責任施工方式でやろうとして、よく分からない施工会社に工事を依頼してしまい、失敗してしまうケースもあるでしょう。
身近な管理会社にやってもらった方がいいかもしれません。
設計監理方式で行う場合にも、コンサルタント会社を選ぶ必要があります。
信頼できるコンサルタント会社を選ぶ自信がなければ、管理会社主導方式を行う方が無難だと考える人も多いです。
そのような理由から、一昔前までは管理会社主導方式が広く採用されてきました。

管理会社主導方式のデメリット


現在においては、管理会社主導方式のデメリットが目立ってきています。
分かりやすいデメリットは、工事費が高くなりがちだということです。
管理会社は通常、特定の施工会社と深い関わりにあります。
そして、管理会社が改修工事を行うのではなく、施工会社に下請けに出して行うのが一般的です。
ここで、通常なら働くはずの競争原理が働きません。
そのため、工事内容の割には、高めの工事代金になってしまいます。
また、管理会社が自社の利益を多く確保しようとするため、下請けの施工会社には十分な利益が行きません。
これが手抜き工事に繫がってしまうリスクもあります。
逆に管理会社が何かあったときのリスクに対して、必要以上に備えすぎて、手厚すぎる工事を行うこともあるかもしれません。
管理会社は管理組合の修繕積立金がどのくらいあるのかをしっています。
そのため、必要のない工事で全部使い切ってしまうこともあるでしょう。
本来であれば、次の大規模改修に備えて貯めておけるはずの積立金も、使われてしまう可能性があります。

デメリットが多く下火になっているやり方

マンションの大規模改修は、身近な管理会社に全て任せた方が、何となく安心できるという人も多いです。
しかし、工事費用が割高になったり、手抜き工事のリスクが高まったりするなど、デメリットが多くあります。
競争原理も働きません。
そのため、現在では、管理会社主導方式は下火になってきています。

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