施工管理技術者も知っておきたい建設工事の種類:ダム用仮設備工事
ダム建設工事を行う際には、ダム用仮設備工事も行われます。
この仮設備工事は、機械器具設置工事の一種で工費やコンクリートの品質や管理にとってとても重要とされています。
本記事では施工管理技術者なども覚えておきたいダム用仮設備工事と本体工事について紹介します。
この記事でわかること »
ダム建設工事に伴う概要
ダム建設工事の際のダム用仮設備工事は工事を円滑に行ったり、コンクリートの品質や管理を行ったりするのに大切な要素とされています。
たとえば「蓮ダム」の仮設備工事を行う際に、資材の運搬路は松阪市を基地と考えていました。
そして国道166号線を主体とした運搬道路と、国道42号線を経由した県道との2つのルートを確保する計画としていました。
またコンクリート骨材採取方法には、堅杭ベンチカット工法が採用されています。
本体コンクリートの打設には、ケーブルクレーンが採用されました。
出典:国土交通省「横川ダムと白い森おぐに湖」
仮設備設置の流れ
骨材製造設備
骨材製造設備は仮設備の一種です。
ダム本体のコンクリートの材料となる骨材を製造する設備のことを指します。
原石山から採取された原石を洗い、粉砕した後にふるい分けます。
また汚れた水を再利用できる濁水処理設備や骨材の貯蔵設備がある場合もあります。
製造された骨材はダムの工事現場まで運搬され、貯蔵設備に置かれたあと、コンクリートへと製造されます。
出典:国土交通省「横川ダムと白い森おぐに湖」
本体工事の流れ
仮設備を設置後に本体工事に映ります。
本体工事は以下のような流れで行われます。
本体打設前
本体を打設前にまず、基礎掘削を行います。
機械やダイナマイトなどを使い、土砂や表面の岩盤を取り除きます。
そしてダムの重さを受け止められるような硬い岩盤を表面に出します。
放流設備
放流設備は、ダムから放流される水の量を調整するための設備です。
「オリフィスゲート」や「クレストゲート」、「利水放流管」などの設備があります。
「オリフィスゲート」と「クレストゲート」は、主に洪水調節のために使われます。
利水放流管は、水温や水の濁りの状況によって水位を変える際に利用されます。
取水した水は下流まで流されます。
この選択取水により、下流の農作物などへの影響が少なくなることが期待できます。
出典:国土交通省「横川ダムと白い森おぐに湖」
ダム工事の際には欠かせない工事
ダム用仮設備工事は、ダム建設の際には欠かせない機械器具設置工事です。
この工事は工事を円滑に進めるうえで重要な工事とされています。
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