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公開日時 2020.04.06
最終更新日時 2022.04.06

【施工管理技士必見!工事の豆知識】内装工事の種類:防音工事

住宅の防音工事とは、屋外からの騒音を低減・防止するための工事のことを指します。
基本的には床・壁・窓などに対策を施します。
防音シートや防音パネルなどを入れたり、複層ガラスなどを入れたりなどの工事が行われます。
本記事では施工管理士が知っておきたい防音工事について紹介します。

防音工事とは


防音工事とは電車や車、航空機の音など、屋外からの騒音を防止・低減したり、屋内から屋外へ音を遮音するための工事です。
一般的に床や壁、窓などに対策を施します。

防音工事の種類と特徴一覧

・遮音
防音は主に「遮音」「吸音」「防振」「制振」の4つの対策を取るとされています。
遮音は石膏ボードや遮音シートなどで音が通り抜けないような工事を行います。

・吸音
音を吸収する素材であるグラスウールなどを用いる工事方法です。

・防振
防振材などを用いて振動が伝わらないようにする工事です。
下の階に音が響きにくいようにしたい時などに用いられます。

・制振
制振シートなどを用いて振動する時間を短くし、音を抑える方法です。

・室内音響と環境
快適な環境を実現するため、非反響素材と、換気環境に気を付けます。
素材の厚さと重さ、空気層の厚さと密度など、素材感の干渉についても計算します。

防音工事は新築時だけではなく、後から工事することも可能です。
楽器を使いたい時など、そのスペースだけ欲しい場合は防音室などを組み立てます。

防音工事の流れ

防音工事にはさまざまな種類があります。
ここでは既存の部屋に防音設備を追加する工事の流れについて一例を紹介します。

1.搬入
資材をトラックで搬入します。
マンションなどの場合、室内に置く場合もあります。

2.床工事
階下などの振動が伝わらないように、ゴム足と呼ばれる板をフローリングに敷き詰めます。
その上に遮音性の高い素材を重ねます。
最終的にはフローリングに仕上げます。

3.壁工事
既存の壁との間空気層を作り、防音性能と振動を止めるための性能を確保します。
遮音壁を設置し、その上から内装壁を作ります。

4.天井工事
壁工事のあと天井を乗せます。
天井も二重構造にすることで、遮音性を高めます。

5.ドア工事
防音ドアを付けます。

6.照明や換気扇などの設置
照明や換気扇などを設置します。
防音室専用のものもあります。

7.工事完了
顧客と一緒に工事内容を確認し、引き渡しを行います。

騒音から人を守るための工事

防音工事は、不快な騒音から人を守るための工事です。
騒音の内容や状況によって施工内容が異なるので、現場での見積もりが大切です。
施工管理技士は防音工事の種類や内容について把握しておきましょう。

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