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公開日時 2020.03.16
最終更新日時 2022.04.06

【建築施工管理技士必見!工事の豆知識】内装工事の種類:鉄骨工事

鉄骨工事とは鉄骨を用いた工事のことを指します。
その中でも軽量の金属素材を使った工事を軽鉄工事・軽天工事と呼ぶこともあります。
この記事では鉄骨工事の中でも主に天井部の工事である「軽天工事」について紹介します。

軽天工事とは

軽天工事

軽天工事とは、天井の骨組みを行う工事のことです。
特に部屋を区切りたい時などに行われます。
軽天とは「軽鉄材」と呼ばれる薄くて軽い鉄板を使用することからその名が付きました。

軽天工事の種類と特徴一覧

・不燃の建材
軽天は天井の下地となる骨組みです。
軽い鉄でできた棒状の素材を格子状に組み固定します。
不燃のため、近年では木造住宅を除く多くの店舗や病院などの内装工事で使われています。

・昭和50年頃より普及
軽天工事が普及し始めたのは昭和50年頃とされています。
それまでは一本一本木材を削り、柱を立てていました。
軽天工事のおかげで木材が不要となり、工期が大幅に短縮できるようになったとされます。
またコストカットもできるようになりました。

近年では木造一戸建て住宅以外では、この軽天工事が多く行われています。
施工期間が短縮できるので、人件費などを大幅に抑えられるのが理由の一つです。
工事の際には温度差で結露が起こることもあるので、断熱材が敷かれることもあります。
軽天を組み終わったら石膏ボードなどが貼られ、その上から天井のクロス貼りや塗装などが行われます。

軽天工事の特徴

軽鉄材

軽天工事で使われる軽鉄材にはさまざまなメリットがあります。

耐火性に優れている

鉄骨なので木材よりも耐火性に優れています。
また不燃材料なので消防検査にも通りやすい利点があります。

木材より安価

特に平らな天井は比較的簡単・安価に施工可能です。
また木材よりも施工期間が短縮できるので、コストカットが期待できます。

加工しやすい

木材などに比べて曲げやすいため、R曲げなどの加工が比較的容易です。
そのため曲面や複雑な形の場所の施工も、木材と比べて施工しやすいという特徴があります。
また木材は乾燥すると割れたり反ったりしますが、軽鉄材にはそれがありません。

湿気に強い

鉄なので木材に比べて湿気にも強いのが特徴です。
そのため害虫リスクなども減ります。

軽天工事にはさまざまなメリットがある

軽天工事は木材と比べてコストカットできたり耐火性に優れていたりなどさまざまなメリットがあります。
そのためオフィスや病院など多くの場所で導入されています。
施工管理技士であれば、軽天工事の特徴やメリットなどを覚えて、顧客に説明できるようにしておきましょう。

※出典:国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」
https://www.mlit.go.jp/common/001287658.pdf

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