施工管理技士の皆さんは、様々な種類の工事に関する深い知識が求められます。
そこで今回は、「建柱工事」とは一体どういった工事なのか解説します。
工事に使う専用車両や工法の基本的事柄にも触れるので、これを機に覚えておくようにしましょう。

この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功！ぜひご覧ください。

建柱工事とは

「建柱工事」は、その名の通り柱を建てるための工事です。

この工事で建てる対象は多くの場合電柱ですが、それ以外の柱を建てるケースもあります。
電柱以外に建てる柱で代表的なものには、太陽光発電所の引込柱や大型駐車場の夜間照明などが挙げられます。

建柱工事の工法

電柱などの柱を建てる「建柱工事」では、「穴掘建柱車」と呼ばれる専用車両を用いた工法が用いられます。

穴掘建柱車は、別名を「ポールセッター」といい、建柱工事を行うために必要不可欠な２つの機能を搭載しています。
その２つの機能とは、クレーン機能と「アース・オーガー」という機能です。
クレーン機能は、工事で建てる電柱を吊り上げたり、移動させたりするときに必要になります。
またアース・オーガーは、車両に装備されている大型のドリルで、柱を建てるための穴を掘削するために必要になる機能です。

続いて、穴掘建柱車を用いた工法の基本的な流れの解説に移ります。
①柱の積み込み作業
まずは建柱工事で設置する電柱などの柱をトラックに積み込みます。このとき、先ほど紹介したクレーン機能が活躍します。
②舗装の破砕作業
電柱などの柱を設置する場所がアスファルトなどで舗装されている場合、まずは舗装を取り除く必要があります。そのため削岩機などを用いて、舗装の破砕を行います。
③掘削作業
舗装の破砕が完了したら、次は柱を設置するための穴を掘る工程に移ります。電柱を積み込んだ穴掘建柱車のアース・オーガー（大型のドリル）で掘削します。アース・オーガーを用いた掘削作業は高い技術や経験が求められる工程です。
④手掘り作業
アース・オーガーのみの掘削で不十分な場合は、補助的に作業員の手作業で穴を掘ることもあります。地中に埋蔵物などの可能性がある際は、慎重な作業が求められます。
⑤柱の差し込み作業
掘削が完了したら、その穴に柱を差し込む工程に移ります。柱を差し込む際には、穴掘建柱車のクレーンを活用します。クレーンで柱を吊り上げて、穴にしっかりと差し込みます。重量物を扱う作業なので、細心の注意が必要な工程です。
⑥埋戻し作業
柱を差し込んだら、掘削した穴を埋め戻す作業に移ります。まずは「根伽ブロック」と呼ばれる支持材を設置して、柱の転倒や沈下、傾斜を予防します。その後、土や砕石を埋め戻し、最後に締め固めます。

以上が穴掘建柱車を用いた工法の基本的な流れです。
建柱工事は、近隣住民や通行者に配慮しながら以上の工程を進めなければなりません。

建柱工事の基本をおさらいしよう

今回は、「建柱工事」の概要を解説しました。
建柱工事は、穴掘建柱車と呼ばれる専用の車両を用いて行う工事で、様々な配慮や注意が求められます。
施工管理技士の皆さんは、工事の基本的な流れや注意が必要なポイントをしっかり理解しておくようにしましょう。

この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功！ぜひご覧ください。

関連記事：
建設工事の流れ：設計から完成までのフローを詳細解説
【施工管理技士が覚えたい建柱工事の知識】建機編
【業者に丸投げはNG】色んな工事に必要！仮設電気設計のノウハウについて紹介します！