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RCD工法とは?RCD工法の基本的な手順8選|RCD工法のメリット4選

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公開日時 2023.02.20 最終更新日時 2023.02.20

RCD工法とは


「RCD工法」というのは「Roller Compacted Dam-concrete Method」の略称であり、コンクリートダムの合理化施工法として日本で開発されたダムの工法です。
従来のダム工法とは違い、スランプ0mmの超硬練りコンクリートを使用し振動ローラーで固めるという点に特徴があります。
1978年に山口県の島地川ダムで初めて施工されて以降RCD工法での工事が増え、近年では中・大型規模のダムの主流的方法となっています。

巡航RCD工法の違い

巡航RCD工法は、コンクリートダムの高速打設技術として開発されたものです。
打設速度の速い内部コンクリートを打設速度の遅い外部コンクリートより先行させることにより、打設全体の速度を向上させた工法です。
巡航RCD工法は、RCD工法が外部コンクリートを先行打設するのに対して、専用の締め固め機械を用いて、内部コンクリートと外部コンクリートを分離して施工します。
内部コンクリートと外部コンクリートの打継ぎ時間が規制されない施行管理面の利点があります。
巡航RCD工法は、打ち止め型枠を用いずに、内部コンクリートと外部コンクリートの打ち止めができるため、打ち止め型枠を用いる施工の煩雑さが解消され、打設効率が向上する施工管理面の特徴を持ちます。

RCD工法・施工管理の基本的な手順8選


施工管理者が知っておくべき、RCD工法の施工管理面の基本的な手順について紹介します。
RCD工法の基本的な手順は、コンクリートを配合し、モルタルを敷きならし、通常のコンクリートと超硬練りコンクリートの打設、超硬練りコンクリートの締め固め、亜鉛引き鉄板の使用、仕上げの順序で施工管理を行います。

1:コンクリートの配合

RCD工法に適したセメント、砂利および水の割合のコンクリートを配合します。
RCD工法用の超硬練りコンクリートは、耐久性、水密性が大きい点が特徴です。
RCD工法において、下地と打設部分を接着させるためのモルタル、通常のコンクリートおよびスランプゼロの超硬練りコンクリートを使用します。

2:モルタルを敷きならす

まず、コンクリートを打設する前に現在打設されている部分と今後打設する部分の接着を目的としてモルタルを敷きならします。

3:通常のコンクリートの打設

超硬練りコンクリートのみで工事を行うと縁などの細かい部分をうまく施工することが難しいため、あらかじめそのような場所にコンクリートを打設します。

4:超硬練りコンクリートの打設

通常のコンクリートで縁どられた部分にブルドーザーで超硬練りコンクリートを流し込んでいきます。

5:ブルドーザで締め固め

ブルドーザで運んだ超硬練りコンクリートを、層状に積み重ねて打設します。
超硬練りコンクリートを打設するさいに、ブルドーザの自重と運動エネルギーを繰り返し与えて超硬練りコンクリートを締め固めます。

6:境界部分をバイパックで締め固める

境界部分のコンクリートを、バックホウの先端に振動機を付けたバイパックで締め固めます。
バイパックは、バックホウの先端に付けた振動機でコンクリートに振動を与える機械です。
コンクリートダムの施工において、締め固め作業が、ダムの水密性、耐久性および強度に与える影響が大きいため、締め固めの作業は施工管理において重要です。

7:目地を設け亜鉛引鉄板を挿入

撒き出した超硬練りコンクリートが固まるまえに、振動目地切機で目地を一定個所に設け、亜鉛引鉄板を挟みます。
超硬練りコンクリートは固まる前に発熱し、時間をかけて温度が下がり、温度が下がると超硬練りコンクリートが収縮し、クラックが生じます。
超硬練りコンクリートに目地を設けて、施工管理により、クラックの発生を防止しましょう。

8:仕上げに振動ローラで往復

振動ローラーを使用し、超硬練りコンクリートを締め固めます。
道路の舗装に使うような振動ローラーを、同じ場所で繰り返し往復させて、敷きならした超硬練りコンクリートの上面より締め固めます。

RCD工法のメリット4選

RCD工法のメリット4選


「RCD工法」には、次のような特徴があります。

1:多くの機械を使用する

RCD工法では従来工法に比べ、ブルドーザーや振動ローラーなどの多くの機械を使用した工事となります。

2:工費の削減

ブルドーザーや振動ローラーなどの多くの機械を使用して、迅速な工事ができるため、工費の削減ができます。
スランプゼロの超硬練りコンクリートを使用して、振動ローラーで締め固めることによる工期の短縮も、工費の削減につながります。

3:工期の短縮

施工能力が高い振動ローラーやブルドーザーを活用するため、早くコンクリートを打設することができます。

4:工事の安全性向上

様々な機械を使って段差が生じない打設面を作るため、従来の工法と比べて安全性が高いです。

工法の特徴を把握しよう


今回は「RCD工法」について解説しました。
中・大型ダムを作る際には工費や工期の削減面や、多くの重機を使用できることなどから安全であり効率の良い工法となっています。
施工管理技士の皆さんは、RCD工法の特徴を踏まえ活用できるようにしましょう。


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