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橋工事に関わる施工管理者がおさらいしたい工法:ケーブルエレクション工法

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公開日時 2023.04.15 最終更新日時 2023.04.15

橋梁の架設工事にかかわる施工管理者であれば必ずおさらいしておきたい架設工法に「ケーブルエレクション工法」があります。
橋梁の架設工事の工法は、橋梁型式・現場の諸条件等に合わせて工法を選定、もしくは組み合わせて行います。
今回は、ケーブルエレクション工法の施工について解説します。

ケーブルエレクション工法とは

ケーブルエレクション工法とは


「ケーブルエレクション工法」とは、ベントの設置が困難な流水部や深い谷部等に橋梁を架設する際に採用される工法です。
工事自体はケーブルで橋体を支えながら行います。
また、両岸に鉄塔やアンカーを設置できることがこの工法を選択する際の条件です。

ケーブルエレクション工法には、「斜吊り」と「直吊り」の2つの方法があります。

斜吊りは、橋両岸に建てた鉄塔、もしくはアンカー最上部に斜めに張ったケーブルで架設部材を牽引しながら架設する工法です。
また施工の流れは以下の通りです。

1.鉄塔設備を組み立て、アンカーブロックを設置します

2.片側の架設部材(アーチリブ)を、ケーブルで牽引しながら張り出し架設します

3.反対側のアーチリブを落としこみ、閉合します

4.閉合後、支柱・補剛桁を架設し、ハンガーロープを解放します

直吊りは、橋両岸に設置した鉄塔から張ったケーブルからハンガーロープを用い、架設部材を真上から吊り下げながら架設する工法です。
これは、力学的には吊り橋と同様の工法になります。
また施工の流れは以下の通りです。

1.鉄塔設備・アンカーブロック・吊り設備の組み立てを行います

2.架設部材を順次、ハンガーロープで吊り下げながら架設します

3.最後の部材ブロックを架設後、キャンバー値を調整しながらボルトにて部材を連結し、ハンガーロープを解放します

この工法では、架設途中での橋体変形が大きいため、橋体天端またはパラペットと橋体の接触による破損がないよう留意しなくてはなりません。
そして、閉合するまでは部材の接ぎ手を必要最低限の本数の仮ボルトで行うのが基本です。
また、架設部材の運搬・架設にはケーブルクレーンを使います。

ケーブルエレクション工法の特徴


「ケーブルエレクション工法」は、主に山岳地等、ベント設置が困難な場所の橋梁の架設に適しています。
またこの工法に適した橋種は、アーチ・ローゼ・ランガー・ラーメンなどの橋梁です。

ケーブルエレクション工法のメリットは、ベント設置が困難な流水部や深い谷部でも橋梁の架設が出来る点です。
ただし、鉄塔設備やアンカーブロックを架設する際の強度計算や形状管理などに関する高度な技術が必要となります。
また強風時の対風設備は必須で、作業員には熟練した技能が求められます。

高度な技術が求められるケーブルエレクション工法

今回は、斜吊りと直吊りの2種類がある「ケーブルエレクション工法」について解説しました。
施工管理者として、安全性確保のため高度な技術が求められる工法だということを肝に銘じておきましょう。


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建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
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