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公開日時 2020.02.19
最終更新日時 2022.04.06

建設物の保守もIoTで解決:遠隔検針システム

モノがインターネットと繋がり通信する仕組み「IoT」は、モノの遠隔制御や遠隔監視などを可能にする最新技術として、大きな注目を集めています。
建築業界でもIoTの活用は進んでおり、そのうちの一つが今回紹介する「遠隔検針システム」です。
施工管理士の皆さんも、最新技術を学んで業務に活かせるようにしましょう。

遠隔検針システムとは


「遠隔検針システム」は、IoT技術を活用することでメーターを遠隔でチェックできるようにするためのシステムです。

従来、電気や水道などのメーターは人間の仕事で、わざわざメーターのある場所まで出向いて目視にて検針していました。
しかし、遠隔検針システムを導入すれば、メーター側からデータが送られてくるため遠隔での検針が可能になるのです。

遠隔検針システムの仕組みはそれほど複雑なものではありません。
まず、配電盤や水道メーターなどの検針が必要なメーターに、データを読み取り変換する機能とモバイルルーターのような通信機能を取り付けます。
そして各メーターで得たデータを、インターネットを通じて回収し管理者が確認できるようにするのです。

従来の検針システムとの違いとメリット


先ほども触れたように、従来の検針システムでは目視による確認が基本でした。
そのため電気会社や水道会社の従業員が巡回する必要があり、かなりの負担となっていました。
また従業員に限りがある以上、メーターの検針を行う頻度にも限界があります。
さらに、メーターの数値を読み間違えたり、入力ミスをしたりといったヒューマンエラーも生じてしまいました。

しかし、IoTを活用した「遠隔検針システム」ならこうした問題の多くを解決することができます。
まず、各メーターからデータが自動で送られてくるため、検針するための人員が不要になります。
そのため従業員の負担を減らすことができる上に、余分な人件費を削ることが可能です。
また24時間いつでも検針できるので、これまでより精緻なデータを取ることが可能となります。
人を送る必要がないため、検針にかかる時間も大幅に削れ、よりスピーディーに業務をすすめることができるのもメリットの一つです。
そして、メーター側で収集したデータをインターネットで送り自動で管理するため、ヒューマンエラーの心配もありません。

もちろん、他にもメリットはあります。
例えば、高所など検針自体に危険が伴うメーターを遠隔で監視できるようになれば、元々検針していた人の安全を守ることにも繋がります。
またリアルタイムで数値が送られてくるので、設備機器の故障や漏電、漏水などの異常が起きたらすぐに気づくことができます。
そして、将来的にはお年寄りの一人暮らし世帯に起きた異変を察知できるようになることも期待されています。

遠隔検針はコストを減らしながらサービスを向上させられるシステム

IoTを活用した「遠隔検針システム」は、検針のコストを減らしながらも、リアルタイムにより正確な数値を計測することができる最新技術です。
施工管理士としても、こうした最新技術をいち早く知ることで建築物の施工管理に活用できるようにしましょう。

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