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公開日時 2020.01.15
最終更新日時 2022.04.06

ダムリニューアル工事例まとめ:2

ダムのリニューアル事例を紹介します。既存のダムに安全面での問題が見つかった、技術の進歩によりダムの機能をより向上させることができる、といったことがあります。以下に紹介する事例でも、既存のダムをリニューアル工事してより機能性を高めたものです。

ダム施工事例1:池原ダム ・布引五本松堰・豊稔池

これらのダム工事の共通点は、安全性向上のための技術を用いている点です。

・池原発電所洪水吐減勢工補修工事
池原発電所洪水吐減勢工補修工事では、台風23号に伴う出水により破損した池原ダム洪水吐シュートにおいて、残置コンクリートを「岩盤との接着性の悪い範囲」および「表面のみが剥離した範囲」に分類し、取壊しを行ないました。その後コンクリート打設を行い現状復旧しています。

・布引五本松堰補強工事
布引ダムは日本最古の重力式粗石コンクリートダムで1900年に完成しました。既設堤体の基本三角形の形状について安定計算を行った結果、常時満水位で安定性が確保されていないことが判明しました。そこで、堤体前面に補強コンクリートを増厚するというのが布引五本松堰補強工事の内容です。

・豊稔池補修工事
豊稔池補修工事は、旧堤体のイメージを極力残し、完成後もダムの機能を発揮し、防災上および農業振興に役立つ構造物に再生する、という目的で行われる工事です。

ダム施工事例2:矢作ダム・黒岳沢1号堰堤・静内ダム

これらのダム工事に共通している点は、堆砂の制御技術を用いているという点です。

・矢作ダム排砂工法実証実験工事
矢作ダム排砂工法実証実験工事は、排砂工法の一つの手法として、サイフォンによる移動式排砂工法で共同実験を行いました。実験設備は矢作ダム貯水池内の既設貯砂ダムを利用し、半川締切で設置し、実機レベルの大口径砂管を使いました。

・黒岳沢1号堰堤除石工事
黒岳沢1号堰堤除石工事では、スクリュープレス機、コーン指数自動制御システムなどを用いております。従来の脱水処理技術に比べ「設置スペースの縮小化」や連続的な処理による「省力化・低コスト化」、「脱水処理土の品質向上・減容化」を実現した軟弱土の脱水処理システムです。ダム湖堆積土処理のほか、各建設分野の軟弱土及び建設汚泥処理に適用が可能です。

・静内ダム浚渫工事
静内ダム浚渫工事は下池である静内発電所調整池への流入推積土砂を浚渫する工事で、目的は水力発電所の揚水機能の回復です。

リニューアル工事で安全性を高める

ダムのリニューアル工事の事例をまとめました。工事の内容、使っている技術自体は様々ですが、最終的な目的は水害による危険を回避し、より安全性を高めることです。その点では共通しています。

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