施工管理が知るべき重機の部品の名称:ローダー編
土木工事で土や石の積み込み作業に使用するローダーは、数多くの部品で形成されています。
工事現場では重機の部品交換や点検を行うこともあるため、施工管理者もローダーの部品について知っておくと業務に役立つのではないでしょうか。
今回はローダーの部品の名称と役割についてまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること »
ローダーの部品一覧
まずは、ローダーを形成する部品を一覧でまとめました。
・バケット
・ツース
・アーム
・リンク
・ドライブシャフト
・PPCバルブ(作業機用)
・油圧ポンプ
・ラジエータ
以上がローダーの代表的な部品や部位となります。次に、それぞれの部品の名称や役割を解説していきましょう。
ローダーの部品の種類一覧
・バケット
土や石をすくい上げるのが、ローダーの車体前方についている「バケット」です。ローダーはバケットの容量によってクラス分けがされており、用途に応じて使用するバケットのサイズが変わります。
・ツース
バケットの先に取り付けられている爪部分が「ツース」です。地面との摩擦抵抗が大きいため、補強材の取り付けや部品交換などのメンテナンスが必要になることも珍しくありません。
・アーム
「アーム」とは、バケットを上下させる役割を持つ部品です。アルファベットのHのような形をした部品で、バケットと車体を接続しています。曲がりや亀裂、破損が起こりやすく、こまめな点検が必要です。
・ドライブシャフト
「ドライブシャフト」はパーキングブレーキ横にある部品です。棒のような形状をしており、エンジンの駆動力をタイヤに伝える役割をしています。左右にある「ユニバーサルジョイント」という部品はハンドル操作による負荷が大きく、故障しやすい部分です。
・油圧ポンプ
エンジンの回転を油圧に変換し、バケット、アームを動かしているのが「油圧ポンプ」です。油圧ポンプの中に混入するゴミを総称して「コンタミネーション(コンタミ)」と呼び、コンタミが原因で油圧ポンプが動作不良を起こすことがあります。
・PPCバルブ(作業機用)
運転席付近に取り付けられた「PPCバルブ」と呼ばれる部品は、レバー操作に合わせて油圧ポンプの圧力をコントロールする役割をしています。
・ラジエータ
エンジンのオーバーヒート防止に欠かせないのが「ラジエータ」というエンジン横の部品です。オーバーヒートが発生すると高熱によってほかの部品の損傷につながるため、定期的な清掃を行う必要があります。
ローダーの部品は点検が大切
ローダーの部品は日頃の点検によって寿命を延ばせることもあります。小さくて目立ちにくい場所にあっても、ローダーを動かすために欠かせない部品ばかりです。
施工管理が重機の部品について幅広い知識を持っていれば、現場の作業がよりスムーズに進むのではないでしょうか。
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編集部
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