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施工管理必見!建設現場で活躍する重機の教養とダンプカーの種類と特徴

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公開日時 2023.05.17 最終更新日時 2023.05.17

ダンプカーは土砂ダンプと土砂禁ダンプに分かれる

建設現場の近くを通ると建築資材を積んだトラックや土砂などを積んだトラックが走っているのを見かけることがありますが、トラックとダンプカーの違いがよく分からない、どんな種類があるのか分からないという人もいるのではないでしょうか。

トラックとは貨物などを運ぶ自動車の総称で、ダンプカーはトラックの中でも後部の荷台を持ち上げて、土砂などをザァーっとすべり降ろすことができるトラックのことを指します。

そのなかでもダンプカーは荷台部分の形状や用途などにより、細かく種類を分けることができます。一見すると似ているものも多いですが異なるダンプカーです。
ダンプカーは運ぶものによって、以下の2種類に分類されます。

土砂ダンプ

ダンプカーの種類の中でもスタンダードなタイプで、土砂を積む用途で使用することを想定しているダンプカー全般を指します。
土砂の重量に耐えられる作りになっていて、主に土砂や産業廃棄物などを運搬する際に利用されています。

土砂のほかにも砂利や家畜などの飼料、木製チップなどの運搬にも利用される種類で、建築現場や工事現場でよく見かけるダンプカーは、このタイプが大半です。

土砂禁・深ダンプ

土砂を積む用途での使用を想定していないダンプカーです。
土砂禁・深ダンプで土砂を運んでしまうと、積載オーバーになる可能性があります。
主にゴミなどの軽量物を積んで運搬するのに使用します。
荷台が深めに作られており、「土砂等運搬禁止」の表示が義務付けられています。

土砂を運搬できないタイプなので、土砂禁・深ダンプで土砂を運んでしまうと、積載オーバーになる可能性があり、過積載と判断されると罰則を受けてしまいます。
容積がかさむ軽量のゴミやペットボトルなどの場合、ゴミの高さにも配慮して運搬できるように荷台の部分のアオリが高くなっているので深ダンプとも呼ばれます。

土砂禁ダンプカーを使用するときは、「土砂を運搬しない」と誰が見てもわかるように明確に提示をしなければいけません。

ダンプカーの荷台寸法や最大積載量の違い

ダンプカーの荷台寸法や最大積載量の違い

ダンプカーは土砂の運搬をはじめ、さまざまな材料や廃棄物などの運搬や荷下ろしなどの作業がしやすいため、建築土木業界には欠かすことのできない種類の貨物自動車です。
そのダンプカーには大型・中型・小型と車両区分があり、それぞれの荷台寸法や最大積載量の違いを把握しておくと過積載を避けることができます。
過積載は違反すると罰則の対象になりますのでしっかりと把握をしておくことが望ましいでしょう。

大型

大きな種類のダンプカーである大型ダンプのサイズは全長12.0m以内、全幅2.5m以内、全高3.8m以内、車両総重量11.0t以上となっています。
また大型ダンプは建設・土木の現場では必要不可欠で、理由として最大積載量が6.5t以上なので一気に土砂などを運搬できる点があげられ、最大積載量が10t前後の種類のダンプを10tダンプとも呼んだりします。
いすゞギガダンプや三菱スーパーグレートダンプといった大型ダンプの荷台寸法は全長5.1m・全幅2.26mとなっていますがアオリの高さが違っていて、ギガダンプが0.33m、スーパーグレートが0.52mとなっています。
このように寸法が統一されていないので最大積載量がメーカーによって変わってきますので注意が必要です。

出典:公益社団法人 全日本トラック協会

中型

中型ダンプのサイズは全長12.0m以内、全幅2.5m以内、全高3.8m以内、車両総重量11.0t未満となっており、最大積載量は6.5t未満です。
一般的に4トンダンプと呼ばれているのも中型ダンプで、4トンダンプの積載量が4~5トン程度の種類のダンプの通称となっています。
また、中型ダンプの中には「増トン」と呼ばれる最大積載量4トンで車両総重量8トン以上のダンプがあり、これらは6トン車・8トン車ともいわれます。
日野レンジャーダンプと三菱ファイターダンプは最大積載量3.5トンで、荷台の寸法は全長3.4m、全幅2.06mでアオリの高さは0.34mです。

小型

小型ダンプはダンプカーの中でも小さな種類に分類されるダンプカーのサイズは、全長4.7m以内、全幅1.7m以内、全高2.0m以内、車両総重量5.0t未満です。
小型ダンプの最大積載量は3.0t未満となっており、通常2~3トンの積載量となることが多くなっています。
三菱キャンターダンプやいすゞエルフダンプは最大積載量2トンの小型ダンプで荷台寸法は全長3.05m、全幅1.6m、アオリの高さは0.32mです。

小型ダンプカーの場合、車両総重量が3.5トン未満、最大積載量が2.0トン未満であれば普通免許でも運転ができるのも特徴のひとつです。とはいえ、車両総重量が3.5トンを超えると準中型免許が必要となりますので、あらかじめ準中型免許を取得しておくほうがいいでしょう。

日本で一般的に乗られているダンプカーの種類

ダンプカーは構造の違いで非常に多種類に分かれます。施工管理を行う人は、工事の内容に応じて使用するダンプカーを手配しています。

ローダーダンプ

荷台を油圧シリンダーで動かせる機能と荷台を後方にスライドして、荷台の後部を地面に着かせる機能があるダンプカーです。
土砂の他に小型の建機も運搬できます。

サイドダンプ

ダンプカーの種類の中で、左右どちらにでも荷台を傾かせることができる種類のダンプのことをサイドダンプと呼びます。
工事現場の前の道が狭い場合や一方通行の道などでは、いちいち方向転換をしなくても左右どちらにでも土砂などの資材を下ろすことができるサイドダンプは重宝します。
またリアダンプと違って、荷台の高さが資材を下ろしている最中でも大きく変わらないという特徴がある種類のため、高さ制限がある工事現場でも作業できるというメリットもあるダンプカーです。

リアダンプ

リアダンプは荷台を持ち上げて土砂などの資材をザァーっと後ろに下ろす種類のダンプで、土木関係などの工事現場で見かけることが多い一般的な種類のダンプカーです。
土砂や砂利、家畜などの飼料などの運搬に使用されたり、産業廃棄物や木材チップなども運搬することもあり、建設・工事現場だけでなく農場などでも使用されるなど、幅広く普及しているだけに種類も用途も豊富です。
デメリットとしては、荷台を後ろへ高く持ち上げないと資材などを下ろすことができないため、その分の空間が必要となり高さ制限のある現場などでは作業ができないという点があげられます。

強化ダンプ

荷台の床板が厚く頑丈に作られているダンプカーです。
固くてとがった石や岩を運搬するときによく使われていて、床板が傷つきにくく、長持ちしやすいです。

3転ダンプ

荷台部分を後方だけでなく左右にもスライドできるような作りのダンプカーです。
3つの方向に土砂を排出できることから、効率良く作業できます。

コボレーン付き

荷台の側面のアオリにコボレーンと呼ばれるシートを取り付けているダンプカーです。
このシートは土砂がこぼれるのを防止する目的で取り付けられており、安全に走行することができます。

クレーン付きダンプ

小型のクレーンが付いているダンプカーです。
このクレーンを使用して、荷物を吊るして積んだり出したりします。

Fダンプ(Lゲートダンプ)

通常のダンプカーの荷台の後ろ部分のリアゲートが「上付き、下開き」なのに対して、Fダンプのリアゲートは「下付き、上開き」になっていて、ゲートが平らになるため、大きな積載物でもスムーズに運ぶことができます。

ダンプカーを選ぶポイント

ダンプカーを選ぶポイント

ダンプカーは、車両の構造や装備など普通自動車とは大きく違います。車両の区分も業務用車両となるため、耐久性をはじめ制動力や走行性など高い水準が求められると同時に設定されています。
新車を購入する場合は全てが新しいので使用する状況に応じた種類のダンプカーを選べばいいのですが、中古車を選ぶ場合はどのような点に注意をすればいいのでしょうか。
ポイントをみていきましょう。

車両本体

まずは車両本体の状態をチェックしましょう。その際にポイントとなるのは車検や点検整備済みステッカーです。
このステッカーはフロントガラスに貼り付けられていますので簡単に確認できます。
点検整備済みステッカーの車内側には、定期点検した年月日・実際に点検した工場の名前や認証番号などが書かれているので、目当てのダンプカーのメンテナンス状態を判断する基準となります。
自動車は全般に安全性を軽視することはできません。特にダンプカーなどは車体の大きさからいっても安全性は重視されますので、しっかりとメンテナンスされた車を選びましょう。

荷台部分

次に確認をしておきたいのは荷台の状態です。
どの種類のダンプカーにとっても、荷台の状態はスムーズに運搬するために重要な部分となります。
構造上、荷台の四隅は水が溜まり易く錆びなどが出てきやすいので、錆が出ていないか、フックはスムーズに開け閉めができるか、四隅に不必要な隙間は空いていないかなどを確認しましょう。

ダンプカーの場合、土砂や砂利などの資材を運搬するという使用目的がはっきりしているので、荷台の状態が悪いのは致命的な欠陥ともいえます。
中古車は基本的に現状引き渡しです。納車後に不満な点が出てきてからでは遅いので、疑問点などは購入契約の前に解決しておきましょう。
また、販売店で納車前点検を依頼する場合はどのような点検や整備をするのかも確認しておくことをおすすめします。

それぞれのダンプカーの使い方

ダンプカーは土砂を積んだり下ろしたりするときに、いかに効率良くできるかが重要です。
例えば、狭い場所や道路の路肩などで作業をするようなときには、いろいろな方向に積載物を輩出することができる3転ダンプが重宝されます。
鉄塊やコンクリートブロックなどを運搬する際には、クレーン付きダンプが役立ちます。
また、ダンプカーにも大型や中型、小型など大きさがあり、最大積載量が決められています。

日本で人気の高いダンプのメーカー

ダンプカーを含むトラックは日本の物流や建設・土木現場などを支える、なくてはならない存在といえます。
トラックやダンプを製造しているメーカーは有名な企業が多く、テレビなどのCMでもよく見かけます。

そんなトラックですが、実は車体本体であるボディ部分と荷台や冷蔵車の冷蔵庫部分といったいろいろな種類の上物を製造するメーカーは異なります。
上物を製造するメーカーを架装メーカーといい、ボディメーカーが製造した車体部分と組み合わせることでさまざまな種類のダンプやトラックができあがります。
これは車体と上物のそれぞれを製造などが得意なメーカーに任せることで、より安全性や性能を高めることができるからです。

いすゞ自動車

いすゞ自動車は1916年創業でその歴史は古い自動車のメーカーです。
いすゞ自動車は乗用車の生産を行っていましたが現在ではトラックの製造に集中しています。

いすゞ自動車の大きな特徴としては、優れたディーゼルエンジンの技術を持っていることでしょう。
意外とエンジンの騒音や振動が響かずストレスになりにくいといった声も多く、いすゞのトラックを採用している企業も多くあります。

日野自動車

日野自動車株式会社は東京都日野市に本社を置くボディメーカーで、国産4大トラックメーカーのひとつでもあります。
トラックだけでなくバスなどの種類も製造しており、トヨタグループの連結子会社でもあることからランドクルーザープラドやトヨエースなどいくつかの種類のトヨタ車の製造もしています。
日野自動車の特徴は、エンジンの馬力が高くトラックが故障することが少ないことがあげられます。

日産UDトラックス

UDトラックスは、日産の関連企業でしたが2007年にスウェーデンのボルボ・グループの傘下に入り、当時の社名であった日産ディーゼル工業株式会社から名前が変更され、2010年に完全な子会社となりました。
UDトラックスの特徴はエンジンの馬力も強く、さらにクラッチも強力なので坂道発進の際にも手間取ることが少ないことです。
また燃費が良くランニングコストを減らすことができる「尿素SCRシステム」を世界で初めて導入しましたが、その分、積載量が減ってしまっています。

三菱ふそう

三菱ふそうはトラックだけでなく、バスなどの大型車両の製造やエンジンを製造しています。
三菱自動車工業から2003年に独立し、2005年にベンツで有名なドイツのダイムラーグループの傘下に入りました。
大型・中型のトラック販売シェアは国内で上位であり、最高水準の品質管理システムであるCVDSを使用し品質保証には力を入れています。
エンジンのバランスの良さと車体価格がほかのメーカーと比べても比較的安いという点が三菱ふそうの特徴としてあげられるでしょう。

ダンプカーの種類を理解し工事の内容や場所に合ったダンプカーを使おう

ダンプカーの外見はよく似ているためパッと見ただけではわかりませんが、建設・土木の工事現場ではなくてはならない重要な車両です。
いままで述べてきたように荷台の構造・形状によって何種類もあるダンプカーは、工事現場の場所によっては使用できなかったり、土砂などの場合は過積載にならないように気をつけなければいけないなど注意することもたくさんあります。

ですが、種類を理解すれば工事の内容や場所にあったダンプカーを選ぶことができますので、この記事を参考にしてください。

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