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サブコン業界の市場規模と今後の展望とは?気になる平均年収も解説

働く
公開日時 2023.05.24 最終更新日時 2023.10.27

サブコンとは?


サブコンとは、英語の「Subcontractor」を略した単語ですが、直訳すると「下請け」といった意味になります。

メインの建設業者(元請け)から発注され、一部の設備工事などを担う業者がこのサブコンにあたります。

建築物は建物そのものだけでなく、電気や水道、空調などさまざまな設備が整えられて完成するものです。このような重要な設備工事を主に請け負うのがサブコンの役割となります。

ゼネコンとの違い


ゼネコンとは、発注者から一括で工事全体の注文を請け負う総合建設業者のことです。完成工事高約1兆円クラスのゼネコンはスーパーゼネコンと呼ばれ、高層マンションやビル以外にも、公共発注が多数を占める道路などの土木工事も請け負います。

ゼネコンとサブコンの違いは、サブコンは元請けであるゼネコンから設備設計などを下請けする、専門工事業者であるところでしょう。かつてはゼネコンがほとんどの施工を行っていましたが、昨今では専門工事の施工管理もサブコンへ移行し、市場規模が広がっています。

サブコンの主な工事内容4つ


さまざまな専門工事を請け負うサブコンは、実際にはどういった工事を請け負うことが多いのでしょうか。ここからは、サブコンの主な工事内容を4つ解説していきます。

サブコンの主な工事内容や特徴を把握することで、自分が持つスキルや経験を活かせる企業を検討しやすくなるでしょう。参考にしてみてください。

1:電気関係の工事

1つ目は電気関係を扱う電気専門工事業です。住宅やビル建築の高機能化により、防災やセキュリティ、空調設備の自動管理システムなど求められる技術も複雑なものに変化しているのが特徴です。

電気工事を行う際には電気工事士の資格が必要なため、所持していれば転職に有利でしょう。また、第1種・第2種でそれぞれ従事できる業務範囲が定められていますが、第1種であれば規模の大きな工場やビルなどの工事にも従事できるため、転職先の選択肢が広がります。

出典:電気工事士って何だろう?|ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

2:消防施設の工事

2つ目は消防施設・消防用設備を取り扱う防災設備業です。火災報知機などの防災設備は、必ず設置しなければならないと消防法により義務付けられているため、安定して市場規模を広げていく分野といえます。

また屋内消火栓、自動火災用報知器、消火器、誘導灯、スプリンクラーなど、これらの工事、整備、点検には消防設備士の資格が必要となります。防災設備業がメインの企業を検討するのであれば、取得しておくことをおすすめします。

出典:消防法  第九条の二| e-Gov法令検索

3:空調の工事

3つ目は空調設備施工管理を行う空調設備業です。空調設備は建物に必ず設置されるため、今後も安定した需要が見込まれるでしょう。近年では新型コロナウイルス感染のリスク回避のため、建築物の空気環境の調整はさらに注目されています。

冷暖房や換気などの空調設備を専門に施工するのは空調配管工となります。空調機のほかにもボイラーや冷凍機の据え付け、機械周りの溶接配管や保守も行う仕事です。

空調配管工として転職を希望するのであれば、管工事施工管理技士やガス溶接技能者の資格があると、仕事の選択肢も増えるでしょう。

4:水まわりの工事

4つ目は水まわりの工事を行う給排水工事業です。給排水衛生設備は、単純に給水管と配水管があるだけでなく、水道本管から建物全体に給水するための高置水槽など仕組みや、排水をスムーズに行うための通気管など、さまざまな仕組みで成り立っています。

給排水衛生設備を専門に施工するのは、主に衛生配管工となります。飲料水の管理だけでなく浴槽や便器、洗面化粧台の取り付け、スプリンクラーなどの消火器具設備の配管作業も行う幅広い仕事です。

私たちの生活に欠かせない重要なライフラインに関わるため、今後も安定した需要があるでしょう。また、給排水工事業も空調設備業と同じく、配管工として従事できる資格があると転職に有利になるでしょう。

サブコン業界の市場規模


国土交通省の発表した建設工事施工統計調査報告によると、令和元年度の完成工事高のうち、35.3%をサブコン業界が占めているのが現状です。さらに、平成30年度から令和元年度の完成工事高の前年推移はゼネコン業界の2.6%を上回り、6.7%上昇しています。

このことから、サブコン業界の市場規模はおおむね安定して広がっているといえるでしょう。

出典:建設工事施工統計調査報告 | 国土交通省

サブコン業界の今後の展望

サブコン業界の今後の展望


建築投資のピークは平成4年度の84.0兆円をピークに減少し、平成25年度~平成28年度はほぼ51.0兆円~52.0兆円の横ばいで推移してきました。

しかしアジア諸国などの経済成長により、海外での建設受注実績は景気状況により一時的に落ち込むこともあるものの、年平均1.5%ずつ増加しています。

このように、建築業界の海外進出など建設需要が増えることから、サブコン業界も安定した需要が見込まれるでしょう。

出典:建設産業の現状と課題 | 国土交通省

サブコン業界の課題


サブコン業界の今後の課題として、将来の深刻な人手不足が懸念されています。建設業界では60歳以上の高齢者が81.1万人と全体の24.5%を占めています。そのため10年後には大量離職が予測されていますが29歳以下は36.6万人と、若手の入職者が不十分といえます。

そのため政府では、長時間労働の改善や建設キャリアアップシステムなどによる技能者への適切な賃金水準の確保、生産性の向上などさまざまな施策が展開されています。

出典:建設業働き方改革加速化プログラム|国土交通省

サブコン業界の平均年収


サブコン業界でも多い設備工事の仕事の平均収入は約400万円となっています。この金額は、日本全体の平均年収と比較するとやや低い水準といえるでしょう。

しかし、給与の幅は約290万円~790万円とかなり差があり、勤務先の企業やスキル、キャリアによっても大きく異なります。求人は、若手入職者の不足から上昇し続けている傾向にあるため、将来も安定して働けるのが強みです。

サブコン業界の市場規模を知ろう


サブコン業界が専門的に施工する建築物の一部は、私たちの生活を支える大事なライフラインであり、災害時に応急対応するための大事な部分になります。よって、サブコン業界は、今後も市場規模を拡大し続ける可能性が大きいといえるでしょう。

活かせるスキルや取得を目指している資格がある方は、サブコン業界に挑戦してみてはいかがでしょうか。専門分野を極めることで、さらなるキャリアアップを目指せる可能性も広がるでしょう。


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