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公開日時 2018.08.20
最終更新日時 2022.04.06

最近人気の「古民家再生」の現場はなにが違う?

最近流行している古民家再生。古びることで味や深みの増す古民家は多くの方に人気があります。
そんな古民家の再生ですが、通常のリフォーム現場とどこが異なるのでしょうか。
古民家再生とリフォームの違いや、メリット・デメリットについてご紹介します。

古民家再生とは


古民家再生とは、既存の古い建物に手を加えて、これから先も住めるようにすることです。
古民家を取り壊すのではなく、古民家を再生するのにはいくつかのメリットがあります。
まずは古民家独自のデザインを活かせることです。
特に今ではもう使われていない太い柱や梁は、古民家ならではの希少性があります。
さらに古民家には新建材が使われていないので、シックハウスやアトピーに優しいと言われています。
もちろんデメリットもあります。
古民家は冷暖房のことを考えて作られていないので、断熱性が乏しいのです。
また現代の耐震基準を満たしていないことが多いので、補強が必要な場合も多いとされます。

通常のリフォームと何が違う?



古民家再生は、通常の戸建ての「古くなったものを新しくする」「綺麗な状態に戻す」というリフォームとは全く別物とされています。
古民家には近代の建物には使われていない技法などが多く、これらを知らない職人さんには出来ない仕事だからです。
当時の図面が残っていないことも多くあります。そのため、場合によっては古民家が作られた当時の書物などを参考にしなければならず、手間がかかることもあります。
また耐震面でも、近代の壁や筋交いの多い間取りと違い、太い柱や梁を組み上げて空間を作ることにより地震の「揺れを受け流す」という古民家の構造をよく理解していないと、必要な柱まで取り壊してしまいかねません。
そのため、相応の技術を持った職人さんの存在が必要なのです。
自社ではなく職人さんを雇う場合、現場監督は古民家再生を行える職人さんを集め、通常の戸建てとは違う工程を組むことが求められます。
また老朽化などあらゆる事態を想定しなければいけません。
そのため職人さんだけでなく、現場監督も古民家再生に関する知識をしっかり持っておかないといけないでしょう。

あるものを活かした特殊な世界

近年流行している古民家再生ですが、古いものを活かしつつ近代の暮らしに寄せて作る技術は、現代戸建てを新築・改修するのとは違った知識が必要です。
そのため古民家再生を行う業者や現場監督は、どんな古民家なのか、どんな職人さんを雇えばよいのか、どんな流れで工事をすればよいのかなど、勉強することがたくさんあります。
手間のかかる仕事と思われるかもしれませんが、その分やりがいがある仕事とも言えます。興味のある方は、古民家再生を行っている企業の求人など探してみてはいかがでしょうか。

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