【施工管理の仕事】辞めることをすぐに決断すべきかどうか
施行管理を辞めることについて考えている方は、様々理由がある筈です。理由によっては考えられることや対策出来る事もある為、すぐに決断をせず一度辞めたいという理由や状況などを振り返ってみてはいかがでしょうか。
この記事では、施工管理の仕事について問題を抱えている、悩みを持っている方に向け、以下の点を紹介します。
・辞める決断をする前にできること
・施工管理という仕事についての適正
・施工管理を続けたときのメリット
もし、現在施工管理という仕事について続けるか悩まれている方には必見の内容となりますので、是非この記事を参考としていただけますと幸いです。
目次
施行管理をすぐ「辞める」前にするべきこと
理由について考えてみよう
厚生労働省の雇用動向調査結果によると、2019年の建設業の離職率は全体の9.2%となります。これは、医療・福祉、製造、サービス業などの他産業に比べても低い割合となり、比較的定着率が高いといえますが、離職した人には原因となる理由がそれぞれあります。
施工管理を辞めると決断する前に、理由について考えてみましょう。人によって理由は様々あり、例えば以下の様な項目が挙げられます。
・労働時間
・労働条件
・精神的な辛さ 等
管理業務や関連する事務業務等で発生する残業時間について悩んでいる、現状の賃金について満足していない、職場の人間関係や環境について悩んでおり精神的に辛い、など仕事に携わる状況や、所属している組織の環境などは、辞めたいと考える理由となるのではないでしょうか。理由となる問題をしっかりと把握することで、周囲に相談することができるようになります。
出典:厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果 2 産業別の入職と離職」
状況を整理してみよう
理由を明確にしたら、状況について整理してみましょう。労働時間や条件、精神的な悩みなど問題となっていることについて、周囲に相談することで客観的に状況を把握することができます。
抱えている悩みや問題によっては、会社には話しずらいものもあるでしょう。別途、相談窓口などないようであれば、家族・友人を頼るのも良いのではないでしょうか。
周囲に相談をすることで、自分では考え付かなかった対応・対策などが得られる可能性があります。仕事上の問題を起因とした悩みであれば、会社の上司など知見を持っている方に相談することで、解決することもあるでしょう。
悩みに関する考え方
先述した3つの問題に対して、例を挙げ下記に考え方や対策例を紹介します。
・労働時間が長い
・労働条件が良くない
・精神的に辛い
まず、労働時間に関する問題ですが、基本的に施工管理は工事の施行中は現場の管理を行い、現場が終わってから関連業務を行うことが多いです。現場管理の合間に関連業務対応ができれば良いのですが、担当する現場や時期によっては対応することができずに残業することになる場合もあります。
前向きな考え方をすると、それだけの仕事を任されているという事であり、会社や職人の方から信頼されていると考えることができます。但し、長時間労働により体調面や精神面に問題が出てきているのであれば、休養が必要です。
身体を壊してしまっては元も子もないので、無理はせず事前に周囲へ必ず相談するようにしましょう。
次に、労働条件に関する問題ですが、ここでは賃金を例にして紹介します。自分の経験や能力に対して賃金が見合っていないと不満を持っている場合、キャリアアップについての手段を検討する場合もあるのではないでしょうか。
仮に、客観的な評価の出来る資格を所持していたり、管理経験などの実績があるのであれば会社にキャリアプランについて相談をしてみるのも良いかもしれません。逆に資格や実績が無いのであれば、知識・経験を積む場と割り切り、転職を検討してみても良いでしょう。
最後に、人間関係が原因となり精神的に辛いと感じている場合です。精神的な辛さは仕事のモチベーションに大きく関わってくるため、早急な改善が必要となります。精神的な辛さを感じる原因となる関係によって、相談先を決めましょう。
施工管理は、上司や同僚、職人の方など様々な人と関係が発生し、それを原因とした問題が発生することもあり得ます。所属する組織の規模によっては相談窓口などもありますが、その様々な関係性を利用して、話しやすい方に相談してみるのも良いかもしれません。
相談する相手によって、実際に問題が解決する場合も有ります。また、ひとりでは考え付かなかった解決策を提示してくれる場合もありますので、抱え込まずに相談できる環境を構築するようにしましょう。
施行管理に向いていないと悩んでいたら
施行管理に携わる方の中で、新人の方など比較的に日が浅い方の場合、自分が「施行管理に向いていないのではないか」と悩み、辞めるという決断には至ってないが、今後について不安を持っている方もいるかもしれません。
ただ、短い経験の中で「向いている・向いていない」という判断することは中々難しいのではないでしょうか。ここでは、以下「施行管理に向いていると思われる」適正についていくつか紹介します。
・人とコミュニケーション取ることが好き、または得意
・リーダーシップを持っている、または決断力がある
・計画性がある、予定を立てることが得意
・危機管理能力を持っている、また細かいことに気が付く
上記はあくまで一例となりますが、これらの特性を持っている方は管理業務を行う上での適正を持っているといえるでしょう。建設工事を施工する上で、施主や会社内の上司、同僚、部下、職人の方など、人との関わり合いが必須となります。
また、作業指示や作業間の調整など決断を求められることもあるでしょう。施工工程を管理する上で、計画立ては重要となりますし、工事の安全を管理する上で、危険予知や施工上の問題点など、詳細なところに気づける能力を持っていれば施工管理に向いているといえるのではないでしょうか。
勿論、これらの項目を持っていなければ施工管理に向いていないというわけではありません。新人の方であれば、知識・経験などの面から知らないことが多いのは当然です。
携わっていくうちに得意になることや、経験を積み対応できるようになることもありますので、
一つの例として参考としてみてください。次の章では、施工管理を続けるメリットについて紹介します。
施行管理を続けることのメリット
建設需要が安定している
近年、オリンピック開催に伴う関連工事により、建設需要は大きく増加している状況です。オリンピック後も都市の再開発や鉄道、高速道路などのインフラ、施設等の大規模改修など引続き建設需要が見込めるでしょう。
常に何らかの工事が発生しており、施行管理を含め業界全体の需要がある為、雇用が安定しているといえます。
人材需要が高くある
建設需要が高いということは、工事に携わる人材への需要も同様に高いということになります。特に、建設業は以前から人手不足が問題となっている為、どの企業も技術力のある人材を欲している状況です。
施行管理という、専門性の高い知識・経験を持った人材の需要が高いということは、転職がしやすい環境であり、転職によってキャリアアップすることも可能といえるでしょう。
スキルアップすることで高収入が得られる
施行管理は専門性が高く、建設工事にあたって責任が伴う非常に重要な仕事です。未経験の方や施工管理に携わって日が浅い方は、それらの専門的な知識・経験を得ることに大変な努力をしているでしょう。
ただ、先述の通り建設業界は人手不足などを要因として、高い人材需要があります。資格を取得し、現場の管理経験を積んだ技術力のある技術者は企業から重用される為、それに見合った収入も見込めることができます。
まとめ
施行管理を辞めるという決断をすぐにしてしまう前に、理由や状況を把握し周囲に相談してみましょう。自分が施工管理に向いているか、向いていないかの判断は経験が少ない内に行う事は難しいですが、施工管理を続け、スキルを培うことでキャリアアップすることもできます。
それでも、今の環境を変えたいと考えているのであれば、技術者派遣という働き方を利用してみては如何でしょうか。俺の夢は転職を希望される技術者の方に対して無料相談も行っていますので、是非検討してみてください。
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人
編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト