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電気工事士の仕事内容・資格に関する基礎知識12選|年収をアップする方法3つ

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公開日時 2022.07.22 最終更新日時 2024.04.18

電気工事士とは


電気工事士とは電気工事士法によって「電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする」と定められた国家資格になります。
不良な電気工事によって起きる火災事故や免許を保持していない素人による感電事故等、災害を防ぐための資格になります。
公共施設、学校、ビル、マンションの新築・改修の建築現場、日本のインフラを支える鉄道の電気工事など近年需要が高まっている非常に人気の職業のひとつです。
近年は通信分野の発展を考えても欠かすことのできない将来的にも需要が高まっていく職業だといえるでしょう。
しかし近年は少子高齢化による高齢化が進んでいること、慢性的な労働力の不足が影響して労働人口が減少しているという問題もあります。

出典:電気工事士って何だろう?|一般社団法人 電気技術者試験センター
参照:shiken.or.jp/construction.html

電気工事士の仕事とは

最初に、電気工事士の仕事として挙げられるのが、「建設電気工事」です。
住宅や公共施設など、さまざまな建設物の屋内外における電気設備の設計や施工を実施します。
具体的な仕事としては、建設物の照明器具やコンセントの取り付けをはじめ、電気配線や配電盤などの工事です。
さらには、変電所などの電線を敷設する作業や、大型電気機器の制御やメンテナンスといったように、その仕事内容は非常に多岐にわたります。

また、電気工事士のもう一つの大切な仕事が、「鉄道電気工事」です。
つまり、電車に関連する工事のことです。
たとえば、電車の動力となる電気を送るための架線、踏切や信号、駅の照明や通信設備といった多くの電気設備の工事やメンテナンスを行います。
各方面への影響が非常に大きい業務であるため、鉄道電気工事を行える業者の参入ハードルは、非常に高くなっています。

建築電気工事における業務内容4つ


ここでは建築電気工事の業務内容について紹介します。
建築電気工事の主な業務内容として屋内配線工事、冷暖房等空調設備の配線工事、外線の配線工事、ビル管理にかかる仕事があります。
詳しい内容は次の項目で説明しますが、簡単にいうと業務内容は電気の通り道を作り、建物内で照明やエアコンなどの電気設備を使用できるようにすることと、建物を管理するための設備のメンテンナンスを行う工事のことを指します。

1:屋内配線工事

屋内配線工事とは建物内の家電製品、照明器具、電化製品に電気を供給するための配線工事のことを指します。
簡単に言うと分電盤から電気を分岐させコンセント、スイッチ、照明器具を取り付ける仕事が主な業務内容になります。
電気の流れとしてはまず電柱、引き込み線、電気メーター、分電盤(ブレーカー)、コンセント・各種電気機器という流れになります。このうち屋内配線は分電盤(ブレーカー)、コンセント・各種電気機器の部分の配線工事になります。

具体的にどのようなことをしていくのか見ていきましょう。
まずは天井裏の柱に電線を固定します。
電線は各部屋で電気を使用できるようにするためには各部屋への配線拠点となる天井裏に固定する必要があります。
固定方法は簡単で電線ケーブルをステップル、サドルと呼ばれる金具で留めます。
次に電線の分岐点を作成します。
部屋がいくつもある場合は、電線を分岐させ電線同士をつながなければなりません。
その際にはコネクターと呼ばれる道具を使用するもしくは電線同士をつなぎ合わせるといった方法でつないでいきます。
最後に電線を各コンセント、各スイッチ、各種照明器具につなぎます。
配線を各部屋のコンセントやスイッチが使用できるようにつなぐことも、配線工事において重要な作業といえるでしょう。
コンセントやスイッチを設置した場所にコンセントやスイッチボックスを予め準備しておきます。
次に、準備したコンセントやスイッチボックスまで電線を引っ張ってきて、裏にある穴に電線に差し込んで配線は完了になります。

以上が屋内配線工事の主な流れと業務内容になります。

2:冷暖房等空調設備の配線工事

空調設備工事の業務内容は温度、湿度、空気の流れ、空気の清浄など適切な状態に調整するための設備を整える工事のことを指します。
その中でも冷暖房等空調設備の配線工事業務内容はその名の通りエアコンなどの空調設備を導入し施設内の温度、湿度を快適な状態にするための工事です。
地球温暖化によって近年気温の上昇している中で人々が快適に暮らすため、仕事を行うためにも非常に重要な工事だと言えます。

3:外線の配線工事

外線の配線工事の主な業務内容は発電所から変電所を通して送配電線、屋外変電設備などの屋外に設置される工作物の施工のことを指します。
その際に設置する工作物にキュービクルというものがあります。
発電所から変電所を通して電柱・変圧器までの電線を架けること、その地域の状況に応じて電柱を建てたりすることが主な業務になります。
電気契約の容量にあわせた変圧器を設置するなど、「電気」を必要とする施設の側まで「電気のみち」を繋ぎます。

4:ビル管理にかかる仕事

ビル管理の主な業務内容は建物を安全、かつ快適に利用できるよう管理する仕事です。
管理するのはオフィスビル・商業ビルだけでなく、学校・ホテルなど幅広い建物で管理が必要になります。
ビル管理の主な業務内容は清掃管理業務、衛星管理業務、設備管理業務、建物・設備保全業務、警備防災業務になります。

まず清掃業務ですが、これは建物の見た目をきれいすることと清潔に保つために建物内の清掃、建物周辺環境の清掃、各設備の清掃を行います。
次の衛生管理業務は健康的で快適な環境を保つための点検や清掃を行います。
これには空気環境の整備、つまり空調関連の清掃、水質調査、給排水設備の清掃、害虫駆除、廃棄物の処理などが含まれます。
3つ目は設備管理業務です。
これは設備を問題なく動作させるために監視・点検・整備を行います。
電気関連設備、エレベーター・エスカレーター、空調・ボイラー設備の監視・点検・整備が具体的な仕事になります。
4つ目の建物・設備の保全業務は建物・設備の安全を守ることを目的としており、建築構造物の点検調査、変電・発電設備の点検調査を行います。
最後の警備防災業務は建物・利用者を守るために巡回などの警備、消防用設備の点検、駐車場の管理などが具体的な仕事内容になります。
そのほかにも受付業務、建物利用者に対しての案内、電話対応など、幅広い業務内容をこなす必要があります。

鉄道電気工事における業務内容3つ


電気工事士の主な業務内容のひとつとしてここでは日本のインフラを支えるうえで欠かすことのできない鉄道電気工事の業務内容について紹介します。
簡単に言うと鉄道電気工事の仕事は日本の鉄道を支える工事全般のことを指します。
鉄道に関わる様々な電気工事の他、設備が故障しないように保守、メンテンナンスも行います。
具体的な業務内容は線路工事、変電設備工事、駅舎における設備工事の計3つになりますので詳しく説明します。

1: 線路工事

線路工事の主な業務内容は電車に電力を供給し安全かつ高速移動を実現させるための設備の保守・メンテナンスを行うことです。
JR新幹線、在来線、私鉄、地下鉄など様々な鉄道の建設、改修、災害が発生した際の復旧工事を担当し私たちの生活に直結する非常に重要な仕事になります。
特に地震が多発する日本において災害時の復旧工事の質の高さは復興という観点において非常に重要な要素だと言えます。

2:変電設備工事

変電設備工事の業務内容とは電力会社で作られた電気を電車や駅・構内の設備、信号通信設備等で使用するために変換する設備の新設・改修、設計・施工を行う工事のことを指します。
変電設備は電車を動かすこと、駅としての役割を果たすことができるように電気を変換する設備、つまり鉄道が機能するための心臓部として非常に重要な役割を果たしています。
仮に変電設備に不具合が生じた場合、鉄道が機能しないため大変な事態に陥ってしまいます。
そういった事態にならないように日本には高い技術、知識を持った専門の会社が多数存在します。

3:駅舎における設備工事

駅舎における設備工事の主な業務内容は駅構内の照明、空調の新設、保守・メンテンナンスを行い人々が安全に駅を使用できるようにする工事です。
また旅行客に対しての案内表示設備等のメンテンナンスを行い外国人も快適に利用できるようにします。
駅全体の電灯設備の保守・メンテナンスを行うことで安全かつ高速移動を実現させるための手助けをします。

電気工事士の需要が高い理由3つ


電気工事士は近年需要が非常に高い職種のひとつになっています。
これまでのように建物が建つから必要になる現場だけでなく、太陽光や5Gなどの通信関係などの普及も進むことから今後もなくなることはない仕事とも言えます。
技術の進化に伴い専門的な知識、幅広い業務内容をこなす高度な技術をもった電気工事士の需要はますます高くなっていくでしょう。
そして現状需要が高い背景として慢性的な労働力不足、東京オリンピックや災害復旧における建設工事の特需の増加、社会の省エネ化が挙げられます。

1:慢性的な労働力不足

需要が高い理由のひとつとして慢性的な労働力不足が挙げられます。
電気工事士は第一種電気工事士、第二種電気士と資格がありますが、どちらも有資格者の高齢化が進んでいること、昨今の理系離れが進み資格を取得しようとするひとが少ないことが労働力が不足している原因とも言えます。
特に第一種電気工事士の資格は第二種電気工事士に比べ試験が難しい故に有資格者が少ないのが現状です。
しかし需要は高まる一方で、需要と供給のギャップが大きくなるばかりです。
今後資格取得を考えているひとは将来的に需要が高まると考えられる第一種電気工事士の取得を目指すほうがよいでしょう。

2:東京オリンピックなど特需の増加

次に挙げられるのは東京オリンピックなど建設関係の特需です。
現在は落ち着いていますが、2020年までの東京近郊ではオリンピックに向けた施設の新築、既存設備の改修など建設需要が非常に高い状況でした。
具体的にはホテルの新築・改修、商業施設の新築・改修公共施設の改修、交通インフラの整備などがありオリンピックに向けた工事は多くありました。
今後は大地震が起きることが予想されるので災害復旧に伴う建設工事は多くなり、それに伴い需要も高くなることが考えられます。

3:社会の省エネ化

2011年の東日本大震災以降、社会の省エネ化は非常に進みました。
LED照明の普及、太陽光発電の導入、蓄電池の導入が進み、それに付随する電気工事が多く発生し、需要が高くなりました。
省エネ効果の高いLED照明は、これまで蛍光灯器具が主流だったものから震災をきっかけに変化し一気に普及が拡大しました。
次に太陽光発電の導入は家庭用、産業用どちらも普及が進み、同時に固定価格買取制度が始まったことも影響して普及の後押しをしました。
近年は固定買取制度の期間が終了することにより太陽光パネルで発電した電気を売電するのではなく自分たちで消費する傾向が高くなってきました。
それに伴い蓄電池を導入する家庭も増え、付随する電気工事も増えています。

電気工事士の資格2つ


電気工事の仕事をするにあたり、さまざまな資格が必要となります。
国家資格では第二種電気工事士、第一種電気工事士、2級電気工事施工管理技士、1級電気施工管理技士、認定電気工事従事者、特殊電気工事資格者などがあります。資格により工事できる対象物件等が変わります。
国家資格以外では高所作業車運転者、職長・安全衛生責任者、アーク溶接作業者、玉掛作業者などがあります。

1:第一種電気工事士

第一種電気工事士の資格取得は難しく、労働力不足も影響して今後需要が高まるだろうと言われている職業のひとつです。
主な業務内容は規模の大きい工場の設備のメンテンナンス、新設、改修、発変電所など大型の工事を担当します。
電線施設、配線、大型機材の制御回路のメンテンナンスなど業務内容が幅広くなり大型案件に携わることもできる仕事となり、数百人規模のプロジェクトにも参加できるようになります。
それ故に高い知識と経験を必要とする仕事です。

2:第二種電気工事士

第二種電気工事士の主な業務内容は住宅、小型の店舗の電気設備工事を行います。
比較的規模の小さい工事を担当する仕事ですが、私たちが生活するうえで非常に重要で密接した仕事のひとつと言えます。
一般住宅、小規模店舗等の配線、照明器具の設置、エアコンの設置など専門的な知識を必要とする仕事であり、建設現場は今後もなくなることはないこと、労働力が不足する影響もあり需要が高まると考えられています。

電気工事士の年収をアップする方法3つ


入社した時の給料で満足という方もいるかもしれませんが、キャリアを積むにつれて大半のひとは年収をあげたいと考えるのではないでしょうか。
電気工事士という職業においてどうすれば年収をあげることができるのか説明していきます。
簡単にいうと資格を取得すること、現場経験を積む、労働条件の良い会社に転職するの3つがあります。
共通していえることは経験値、知識、すべてにおいて向上させていく必要があり、前提にあります。

1:資格を取得する

電気工事士として働いていくなかで年収をあげる方法のひとつとして資格の取得があります。
電気工事士には第一種電気工事士と第二種電気工事士が存在しますが、資格の取得で年収をあげたいという方は第一種電気工事士をとることをお勧めします。
第一種電気工事士と第二種電気工事士の基本給はさほど変わりませんが、資格手当や担当できる案件の規模、ある程度の実務経験が必要なことを考えると年収が高くなる傾向にあると言えます。

2:現場経験を積む

もうひとつの方法は少しでも入社した会社に長く在籍し多くの現場経験を積むことです。
電気工事士は実務経験が長くなればなるほど年収があがっていく傾向にあります。
より多くの仕事をこなすことで多くの経験を積むことができ、結果的に会社としてはいなくてはならない存在になっていきます。
そうなったとき市場価値も上昇し、貴重な人材となるでしょう。
会社として手放したくはない人材になったとき、昇給、昇格といった年収アップにつなげることができるでしょう。

3:労働条件の良い会社に転職する

3つ目の方法としては労働条件の良い会社に転職するという方法があります。
これは多少ハードルが高いと言えますが確実に年収アップにつなげることができる方法でしょう。
条件の良い会社に転職するためにはその会社で必要だと思ってもらえる人材になる必要があります。
そのためには現在の会社で経験を積み、知識、技術を向上させることが必要不可欠です。
若いうちはキャリアもないのでどの会社でもさほど変わりはないため転職で年収をあげるためには知識や技術を向上させることを意識しましょう。

電気工事士の業務内容を正しく理解しよう


電気工事士という仕事は私たちが快適に生活していくうえで欠かすことのできない重要な仕事です。
建築電気工事、鉄道電気工事どちらも人々の生活に密接しており、なくてはならない仕事であり現代社会において電気は必要不可欠です。
その工事を行う電気工事士という資格はなくなることのない仕事だと言えますし、今後の通信分野の発展を考えると需要がどんどん高まっていくことが考えられます。
災害が起きた際には、電気が当たり前に使えることがどれだけありがたいことか実感した方もいらっしゃるでしょう。
電気が使えないということは情報を得ることができないため生活において大きな支障がでてきてしまいます。
災害復旧という観点においてもなくてはならない職業のひとつです。
今後の労働力の不足、今後の通信分野の発展を考えても需要が高まっていくと同時に将来性のある職業だと言えますが、昨今の理系離れに伴い慢性的な労働力の不足、少子高齢化による電気工事士の高齢化が進んでいます。
業務内容としても現場での仕事が多く大変なことも多いですが、日本のこれからを支える重要な仕事で非常にやりがいのある仕事です。
社会的に意義の高い仕事である電気工事士をぜひ目指してみてください。

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